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次で決めるか? 王手か? それとも形勢逆転か?  W杯最終予選残り2戦へ、日本代表27名発表!

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田中碧 (C)スエイシナオヨシ

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泣いても笑っても残り2試合。すでにイラン、韓国が『FIFA ワールドカップカタール2022』出場を決めたアジア最終予選Aグループとは対照的にBグループは混戦模様。6勝1分1敗・勝点19で1位のサウジアラビアを、6勝2敗・勝点18の2位日本、4勝3分1敗・勝点15の3位オーストラリアが追う展開である。日本はアウェイでのオーストラリア戦、ホームでのベトナム戦を残すのみ。豪州は日本戦の後、アウェイでのサウジ戦に臨む。ちなみにサウジの9戦目は敵地での中国戦となっている。まだ予断を許せない状況ながら、日本としてはオーストラリア戦で勝てば文句なし、引き分けでも7大会連続の『W杯』出場がぐっと近づくのだ。3月16日、森保一監督が3月24日(火)・豪州戦、29日(火)・ベトナム戦に向けて選出した日本代表メンバーは以下の通り。


【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、谷晃生(湘南)
【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)
【MF/FW】大迫勇也(神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、前田大然(セルティック/スコットランド)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)

メンバー発表記者会見に出席した指揮官は次のように意気込みを語った。
「『W杯』予選は残り2試合になった。これまで通りに目の前の試合に最善の準備をし、全力で勝利を目指したい。完全アウェイの厳しい中行われる次のオーストラリア戦、『W杯』に出たいという強い思いを持って準備したい」

過去2大会豪州代表戦で『W杯』出場を決めている点を問われると、森保監督はこう答えた。
「オーストラリアは『W杯』の出場権をかけて戦っている力のあるチーム。フィジカル的にも非常に強く、テクニック、組織力も兼ね備えたチーム。我々にとってアウェイ、厳しく難しい戦いになるが、我々にもいい選手は揃っている。これまで『W杯』予選で積み上げきたものがある。まず自信を持って、我々の持っている力を出して勝利することを考えたい。過去オーストラリアに勝って出場を決めてきたデータがあるが、データが勝たせてくれるわけではない。勝つための準備をしていきたい」

大一番へ向けての心境をこのように明かした。
「大一番ということに変わりない。と同時に毎試合大一番だと思って戦ってきた。最終予選で限って言えば、サウジアラビアに2敗目を喫してから我々は勝ち続けなければ『W杯』出場は難しいと思い戦ってきた。毎試合毎試合勝ち取る、掴み取るという気持ちで戦ってきた。自分たちのやってきたことに自信を持って選手たちにはやってほしいし、勝って終わらせる準備をしたい。
試合直前になったら心がどう変わっているかわからないが、このオーストラリア戦が大一番であると認識しつつ、これまでも毎試合勝ち続けなければならならい大一番だと思って戦ってきた。戦う姿勢はこれまでと変わらないと思う」

前回の対戦からシステムが変更となった豪州対策についてはこう言及した。
「埼スタで戦った時とは戦い方は変わってきている。より多くのオプションを持って戦ってくると思う。我々もオプションとして戦い方を準備しておく必要性がある。選手たちと共有しながら、使い分けられるよう最善の準備をしたい。オーストラリアが勝利を与えてくれるわけではない。我々がアグレッシブに勝ちにいく、掴み取りにいかないといけない」

試合状況によっては勝点1を確保する必要性に質問が飛ぶと、森保監督は次のように返した。
「もし答えがあれば教えてほしいが、まず我々の姿勢として勝点3を掴み取りにいく。試合の状況が我々の理想通りにいくかわからない。そうならなかった場合は勝点1をしっかり持ち帰ることも必要になってくる。選手には状況を見極めて、プレーの選択をしてもらいたい」

ケガ明けの大迫、出場機会の少ない長友の招集の意図を求められと、こう説明した。
「彼(大迫)のケガからの回復状況を見てきた。昨日の『ACL』プレーオフで120分すべて戦い抜いたということで、その後のリバウンドも確認しつつ、この招集の発表になった。疲労は違った形で出たり、痛みが出てきたりするかもしれないので、これからも経過観察をしたい。大迫だけではなく、国内外で今週末試合がある。今週末のゲームを見て、改めてオーストラリア戦のメンバーを決めることになる。
左SBは長友のコンディションに不安があり、多めに呼んだわけではない。ディフェンスライン全体を考えて招集させてもらっているし、中盤、前線も含めて、GKから各ポジションひとりずつ本来より多く招集をさせてもらっている。長友は先週のゲームでも途中から出ている。チームに機能を持たせられる、チームを勝たせられるという自分の役割を見させてもらい、ハードに動けるということは確認できた」

ホームでの豪州戦以来、チームの命運を握る遠藤、守田、田中の中盤の3人についてはこのように評価した。
「前回の我々の戦い、直近を見ても、4-3-3で戦う時間が多い。その中で起用した3選手はコンビネーションやバランスでいいものを見せてくれているのは間違いないが、彼らだけでチームは構成されていない。途中出場の選手や前回の中国戦は途中から形を変えている。選手のコンディションを見て柔軟に考えるということと、オーストラリア戦の準備としてどういう形、どういうメンバーで戦った方がいいかを準備する中で決めていきたい」

旗手と三笘へのコメントを求められと、森保監督はこう言葉を並べた。
「(旗手は)以前の代表活動ではまだ欧州に慣れていないということで招集を見送ったが、今はサッカーの部分もスコットランドでの日常生活の部分でも慣れてきていると確認でき、一番大事なピッチでのパフォーマンスもチームにフィットできているので今回招集することになった。今セルティックでプレーしているインサイドハーフが彼が一番プレーしやすいしポジションだと思っている。だが、同じシステム、同じポジションだけではなく、複数のポジションでの起用も考えて招集させてもらっている。
(三笘は)集合した時に元気に自分の持てる力を発揮できるという彼のよさを練習から見せてほしい。起用について明言はできないが、所属クラブでウイングバックとして攻撃も守備もやっているポジションで成長を見せてくれているので、彼の持っている攻撃力を見せてほしい」

果たして次で決めるのか、王手にとどまるのか、それとも窮地に立たされるのか。『W杯』アジア最終予選・オーストラリア代表×日本代表は3月24日(木)・スタジアム・オーストラリアにてキックオフ。日本代表×ベトナム代表は3月29日(火)・埼玉スタジアム2002で開催。2試合ともDAZN、ベトナム戦はテレビ朝日系列にて生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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