従軍慰安婦ドキュメンタリー「主戦場」、勝訴後初のアンコール上映が東名阪で開催
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「主戦場」ポスタービジュアル
旧日本軍による従軍慰安婦問題を扱った「主戦場」のアンコール上映が決定。4月9日より東京、大阪、愛知の3劇場で順次公開される。
本作は慰安婦問題における論争の中で疑問を抱いた日系アメリカ人の映像作家ミキ・デザキが渦中にいる人物たちを訪ね、イデオロギー的に対立する主張の数々を検証、分析したドキュメンタリー。2019年4月より全国60館以上で公開され、ロングランヒットを記録したものの、その後、出演者の一部が上映差し止めと計1300万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていた。そして2022年1月、デザキと配給会社・東風ら被告側が勝訴したのは既報の通りだ。
約2年半にわたる訴訟中も上映は可能な状態だったが、未ソフト化・未配信のため、本作を再び鑑賞したいという声も多く、このたびのアンコール上映が決定した。デザキは再公開に当たって観客への感謝を述べつつ「裁判に勝つまで約2年半かかりましたが、なんと無駄な時間だったことでしょう。不思議なことに原告たちは、歴史家や学者、活動家たちの主張と並べられた自分たちの主張を聞かれたくなかったのです。なぜでしょう? 映画をご覧になればわかるかもしれません」と語っている。
「主戦場」は4月9日より東京のシアター・イメージフォーラム、大阪・第七藝術劇場、4月23日より愛知・名古屋シネマテークで公開。4月9日には東京、4月10日には大阪の劇場でデザキによる上映後の舞台挨拶が行われる。
ミキ・デザキ コメント
初めて「主戦場」をご覧になるみなさん、訴えられた映画にチャンスを与えていただき、ありがとうございます。
そして、2度目、3度目にご覧になるみなさん、私たちの訴訟費用をサポートしていただき、ありがとうございます。
裁判に勝つまで約2年半かかりましたが、なんと無駄な時間だったことでしょう。不思議なことに原告たちは、歴史家や学者、活動家たちの主張と並べられた自分たちの主張を聞かれたくなかったのです。
なぜでしょう? 映画をご覧になればわかるかもしれません。
(c)NO MAN PRODUCTIONS LLC