宝田明が87歳で死去、「ゴジラ」1作目で主演
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宝田明
俳優の宝田明が3月14日に87歳で死去。宝田の主演作であり、エグゼクティブプロデューサーも務めた「世の中にたえて桜のなかりせば」の公式サイトで3月18日に報告された。
宝田は1953年東宝ニューフェイス6期生として芸能界入り。「かくて自由の鐘は鳴る」でデビューし、「ゴジラ」で初主演を果たす。以後、特撮シリーズや1957年版「青い山脈」など数々の作品に出演。ミュージカル「アニーよ銃をとれ」をはじめ「サウンド・オブ・ミュージック」「マイ・フェア・レディ」など舞台にも活躍の場を広げ、1964年に文部省芸術祭奨励賞、1972年にゴールデンアロー賞を受賞した。
遺作となった「世の中にたえて桜のなかりせば」は宝田と岩本蓮加(乃木坂46)のダブル主演作で4月1日に公開。不登校の女子高生と余命わずかな妻を持つ老紳士が、終活アドバイザーの仕事を通じて人々に寄り添っていくさまを描く。公式サイトには「この映画は宝田が『桜』をモチーフに企画を温め、宝田の情熱で実現に至ったものです」とつづられている。