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髙橋ひかる、WOWOWドラマで猪突猛進なヒロインに。「“感覚派”なところはすごく共感します」

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髙橋ひかる 撮影:源賀津己

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髙橋ひかるの活躍が目覚しい。近年はバラエティ番組でも存在感を発揮しているが、今年は女優としてその姿を見ることが増えそうだ。千葉雄大とダブル主演を務めるオールナイトニッポン55周年記念の配信公演『あの夜を覚えてる』に、劇場版映画『おそ松さん』、ミュージカル初挑戦となるNHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』、TBSの深夜ドラマ『村井の恋』と、メディアもジャンルも様々な作品への出演を控えている。3月18日より放送開始の『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』では、佐藤勝利(Sexy Zone)が演じる、幽霊となった彼氏を相手に究極のラブストーリーに挑戦! やや天然が入った猪突猛進のヒロインへの意外な“共感”を語ってくれた。

――椎名うみによる人気漫画を実写化した本作ですが、オファーを受けた際の印象は?

髙橋 タイトルが印象的で「どんなお話なんだろう?」とワクワクしながら読んだんですが、ホラーの描写が結構すごくて(笑)、ドキドキしました。その反面、キュンキュンもしたし、今までに読んだことのない新感覚の物語だなと。でも実写となるとどうやってやるんだろう?というシーンもたくさんあったので、できるのかな?という思いもありました。

――髙橋さんが演じた優里は、死んで幽霊となった恋人・青野(佐藤勝利)の姿を唯一見ることができるヒロインですが、やや思い込みが激しく、猪突猛進であったりして、コメディタッチの描写も多いですね。

髙橋 共感できる部分は結構多かったですね。ひと目ぼれしやすいところとか(笑)。世間知らずで世の中のことを深く知らないところもあり、私も物事をあんまり深く考えずに感覚で行動しちゃうタイプなので、“感覚派”のところはすごく分かるなと思いました。あと、周りに言われて自分の状況に気づくこと、周りに言われないと分からないことって結構あって、そういうところも共感しましたね。

――佐藤さんとの共演シーンが多かったと思いますが、ご一緒されてみての感想を教えてください。

髙橋 佐藤さんはすごく明るい方で、私は「はじめまして」のときは緊張して、人見知りモードを発動してしまってしゃべれなくなってしまうんですが(苦笑)、そんな私でもすごく話しやすい空気を作ってくださるんです。佐藤さんがいてくださることで、みんなつい笑ってしまうようなムードメーカー的な存在でしたし、周りをすごくよく見ている方ですね。

――撮影以外のところではどんなお話を?

髙橋 佐藤さんの愛犬の話とか……すごく他愛もない話、内容のない話をすることが多かったです(笑)。(幽霊の)青野くんが私に憑依するシーンは、私が(優里の肉体で)青野くんを演じなくてはいけなかったんですが、「どういうふうに演じればいいと思いますか?」と聞いたら一緒になって考えてくださって、「自分ならこうかな?」とかすごくスマートにアイデアを出していただいて、すごく周りを思って行動してくださる素敵な方でした。

――今お話に出た、髙橋さんが優里の肉体に憑依した青野を演じるシーンは難しかったですか?

髙橋 佐藤さんが演じる青野くんのクセなどを見ながら、自分が思う青野くんというよりは、佐藤さんが作り上げてきた青野くんを受け継ぐ、ちょっと拝借するという気持ちで、(現場で佐藤が演じる青野を)ずっと見させていただきましたし、「こうやって演じている」という役作りのエッセンスやアドバイスをいただきながらやっていました。

――青野との恋愛パートに加え、生前の青野の親友の藤本(神尾楓珠)、ひきこもりのホラー映画マニアの美桜(里々佳)のふたりを加えた4人の友情の物語として楽しむこともできる作品だと思います。彼らのやりとりで心に響くセリフもたくさんありますが、髙橋さんが印象に残っているセリフやシーンはありますか?

髙橋 美桜ちゃんを優里が初めて下の名前で呼ぶところは、すごくキュウッとなりました(笑)。「あるあるある!」って(笑)。大人になっていくと、こういうことがなくなっていくと思うんですけど、友達というつながりを、どう作っていけばいいか分からなかったり、「友達と思っていいのかな?」という緊張感がすごく伝わってきて、演じながら私自身もすごくドキドキしました。

――髙橋さんから見て、青野と藤本という男子ふたりのそれぞれの魅力はどういうところだと思いますか?

髙橋 藤本くんは、ひそかに女の子にモテてるんだろうなと思います。裏で人気ありそうですよね? でも告白はされないんだろうな……(笑)。本人も(周囲のそういう反応に)気づいてないタイプかな? ちょっと鈍感だし。でも、そこがカワイイですね。ある場面で、お菓子をもらってそそくさと帰っていくってシーンがあったんですけど(笑)、そういうお茶目なところ、シャイボーイなところも憎めない男の人だなと思いますね。

青野くんは……罪な男だなって思いますねぇ(苦笑)。だって普通だったら、あんまり話したことのない、なんなら本を拾ったことすら覚えてない「見たことあるな」くらいの女の子に告白されてOKするなんて、なかなかできないじゃないですか? それをOKしちゃう。私もまだそこが分からないんですよ。なんでOKしたのかな……(笑)? 深く考えてないんだろうなって思いつつ……いろいろな解釈があるのかなって。人に対して無頓着なのかな?と思ったり、優里に対して、思いやりはあるんだけどきつい言葉をかけたりもするし。本当はすごく優しいけど、ちょっと不器用で、掴めない人だなって思います。本当に面白い、どんどん謎が出てくる不思議な人ですね。

幼い頃の自分に「頑張ってるよ」って自慢したい

――恋愛青春ドラマ、学園ドラマに出演する楽しさは感じていますか?

髙橋 私、今まであまり恋愛ドラマに出ていなくて、青春ドラマで言うと2~3作品ありますけど、どれも変わった作品で、ちょっとひとクセある恋愛が多いんですよね。今回も、今までにない、想像したこともないような世界観で……(笑)。でもその分、すごくワクワクしたし引きこまれました。

――もともと、ドラマや漫画でも恋愛ものはお好きですか?

髙橋 小さい頃から青春もの、恋愛もの、学園ものは好きです。だから、今回のこういう作品に出られるのが嬉しいですね。(ホラー要素もあって)ずっと青春ドラマというわけではないからこそ面白いなと(笑)。王道の物語もすごく面白いし大好きなんですけど、爽やかだけじゃないし、恐怖だけでもない、みんなのバックボーンが重くてしっかりしてて……骨太すぎるんですよね(笑)。

最初、原作漫画の絵を見たらかわいらしいキャラでポップな話なんだろうなと思ったのですが、かわいらしいだけじゃない、ヒツジの皮を被ったオオカミのような(笑)、いろんな展開が待っていて、恋愛のキュンキュンもあれば、怖い感じもあって……。ハラハラドキドキしながら、漫画を読む手が止まらなくなりました。

――ドラマの冒頭でも描かれますが、これまで話したこともない青野とぶつかって、落としてしまった本を拾ってもらっただけで「初めて男の子と喋っちゃった。私、彼氏ができちゃうのかもしれない!!」という始まりから、まさかこんなホラーな展開が……。

髙橋 私も騙されちゃいました(笑)。あれ……?って(笑)。でもそれが面白くて、今は原作の今後の展開が気になり過ぎて大変です!

――これまで観たドラマなどで、お気に入りの作品を教えてください。

髙橋 サクセスストーリーも大好きなんですけど『ドリームハイ』という韓国のドラマが好きです。青春ドラマであり、サクセスストーリーでもあるんですけど、私はミュージカル映画も好きなので、それでオススメされて観たら、芸能の世界を夢見る女の子たちが頑張るお話で、「お仕事頑張ろう!」と思えて何度も観返しました。

――先ほど優里への共感を口にされていましたが、髙橋さんも優里と同じように未知のものに触れるのはお好きですか?

髙橋 好きですね。優里もそうですけど、好奇心は旺盛な方です。でも優里がすごいと思うのは怖がっていないんですよね。一瞬、躊躇はあると思うけど、それより「やってみたい」、「好きだから」っていう「GO!」の感情が強いし、猪突猛進だなと思います。そういう真っ直ぐなところが人を惹きつける魅力でもあるし、周りを巻き込んでいくところだと思うので、見習いたいです。

――もしも優里のような状況に陥ったら……。

髙橋 一瞬やっぱりドキッとして「大丈夫かな?」となるとは思いますけど、それを乗り超えたらバーッといけるとは思います。そこをパッと取っ払える優里ってすごいなって思います。

――髙橋さんは高校生時代は既にデビューされていましたが、学校生活の思い出はありますか? どんな高校生でしたか?

髙橋 生徒会とか風紀委員に憧れがある学生でした(笑)。ちょっとヤンチャでなかなか静かにしない男の子とかが先生を困らせていると「静かにしいや!」と言ったり(笑)。基本的には静かに過ごしてたんですけど、今でも私が一番信用している大好きな友達ができたのは高校時代なので、その子と出会えたってことが一番の大事な思い出ですね。

――昨年、20歳を迎えました。近年は女優、モデルの仕事に加え、バラエティでも活躍されていますが、中学1年生で全日本国民的美少女コンテストでグランプリを獲得し、デビューした当時、20歳の“今”を想像できていましたか?

髙橋 まったく(笑)。当時はアイドルに憧れていて、モーニング娘。さんとかAKB48さんが好きで、歌って踊れるアイドルになりたかったんです。美少女コンテストの募集の要項にもそういう項目があったので、「私はアイドルになるんだ!」って思っていました。それからお芝居やバラエティにもチャレンジさせていただいて……歌の方は才能がないと分かって(苦笑)、音楽活動はしていないですが、小さい頃からずっとこの世界に憧れは持っていたので、幼少期の自分に「頑張ってるよ」って自慢したいですね。

――先ほどの“直感”の話じゃないですが、想定と違うことを楽しんで取り組まれているのが伝わってきます。

髙橋 楽しいですね。ついつい、とっさに反応して「やりたい!って手を挙げちゃうんですけど(笑)、やってみると面白い方向に進んだり、よい経験になったりするんですよね。無計画も悪くないなって思います!

取材・文:黒豆直樹
撮影:源賀津己
ヘアメイク:Mien(Lila)
スタイリスト:笠原百合

『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』(全10話)
3月18日(金)午後11時30分 よりWOWOWプライムにて放送(第1話無料放送)
WOWOWオンデマンドにて配信(無料トライアル実施中)

ぴあアプリでは髙橋ひかるさんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリをダウンロードすると、この記事内に掲載されています。

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