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トラウデン直美、ウクライナを取材中の日本人監督とオンライン対談「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」イベントで

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TBSドキュメンタリー映画の新ブランド「TBS DOCS(ティービーエス ドックス)」のメインイベントとして、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催される「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」の女性アンバサダーにトラウデン直美が就任。映画祭初日を迎えた3月18日に行われたキックオフイベントに出席した。

1955年の開局以来、多種多様なドキュメンタリーを手掛けたTBSが“テレビで伝えきれない真実”を描いた映画を上映する「TBSドキュメンタリー映画祭」。第2回目となる今回は、国内外の課題に切り込む社会派作品や、苦難と戦う人々に迫ったもの、ももいろクローバーZに密着した作品などバラエティ豊かな11作品が上映される。

同日封切られた『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』を鑑賞したというトラウデンは「言葉にするのが難しいですね。世界の状況を考えても、すごく複雑な思いがありました」と神妙な面持ち。映画を通して「状況は理解できても、気持ちまで完全に心に浮かべるのは無理」とも語り、「現場にいないと分からない緊迫感、緊張感、空気感に触れ、考えるきっかけになるのがドキュメンタリー」とその意義を語った。

イベントでは『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』の監督で、現在はウクライナで現地取材をしている須賀川拓監督とのオンライン対談も実現。現在、ウクライナ第3の都市・オデッサに滞在中の須賀川監督は「町の様子はいたって平常運転。もちろん悲惨な地域もある」と説明し、「どの戦場でも銃弾が放たれる直前、砲弾が撃ち込まれる直前まで、皆さん普通の生活を送っている。ゼロか100か。瞬間でそこは戦場になり、突如として日常が奪われる。また“慣れて”しまうの戦争の本当の恐ろしさ」と経験を踏まえ、戦地の現実を伝えた。

トラウデンから「危険な取材を続ける理由は?」と問われると、「銃弾が飛び交ったりする、激しい映像を撮りたいわけではない」と回答し、「戦争が始まるとメディアは注目するが、次第に世の中の興味は失われる。実は戦争は終わってからが地獄。すべてを失った人たちのことをちゃんと伝え続けることで、彼らへの支援につながってほしいと思っている」と取材に対する信念を語っていた。

取材・文・写真=内田涼

「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」
3月18日(金)〜3月24日(木)7日間
ヒューマントラストシネマ渋谷(東京)ほか全国順次開催

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