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勝って決めるか、7大会連続W杯出場! 4戦連続弾伊東「勝つことしか考えていない」

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(写真左より)南野拓実、伊東純也  (C)スエイシナオヨシ

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カタール行きのキップはもう目前である。勝てば7大会連続7度目の『FIFA ワールドカップ 2022』出場が決まり、引き分けでも優位性は揺るがない。日本代表はアウェイでのオーストラリア代表戦で負けさえしなければいいのだ。

もし負けても終わりではない。アジア最終予選Bグループは6勝1分1敗・勝点19で1位のサウジアラビアを6勝2敗・勝点18の2位日本、4勝3分1敗・勝点15の3位オーストラリアが追う展開となっている。3強の残り2試合のカードは次の通り。サウジはアウェイで中国と対峙した後、ホームで豪州を迎え撃つ。日本はアウェイでの豪州戦の後、ホームでのベトナム戦が控える。3位オーストラリアが逆転突破を果たすには2連勝で締め括らなければならない。

あまり考えたくはないが、たとえB組3位で終わっても『W杯』への道が閉ざされるわけではない。6月・カタールにて一発勝負で行われるA組3位とのアジア予選プレーオフ、南米予選5位との大陸間プレーオフに連勝すれば、『W杯』出場となるのだ。Aグループは7勝1分・勝点22のイラン、6勝2分・勝点20の韓国がすでにカタール行きを決めている。3位UAEは2勝3分3敗・勝点9、4位レバノンは1勝3分4敗・勝点6と成績は振るわないが、カタールでのプレーオフとなれば相手に地の利がある。しかも一発勝負となれば何が起こるかわからない。引いて守って120分間を凌ぎ切り、命運をPKに託すなんて戦法もなくはない。アジア予選プレーオフを乗り越えても、次に待っているのは南米勢だ。6勝4分6敗・勝点22の4位ウルグアイ、6勝3分7敗・勝点21の5位ペルー、5勝4分7敗・勝点19の6位チリと古豪・実力者がひしめく南米5位との大陸間プレーオフの危険度については言うまでもないだろう。

もちろん、選手たちは目の前の試合に集中している。オーストラリア戦に勝って決めることしか頭にない。引き分けでOKという考えがよぎるのはあくまで試合終盤に試合展開による話である。3月20日~23日のメディア対応に登場した選手たちは異口同音に「オーストラリアに勝つ」と口にした。

吉田麻也「相手も後がない状態なので非常に難しい試合になる。この最終予選では自分たちが圧倒した試合はない。オーストラリア戦はこれまでも僅差の戦いになっている。引き分けでもOKという気持ちで臨まないことが大事」

権田修一「僕らは日本を代表して戦っている。どの試合も日本代表の誇りを持って、どこが相手でも勝つことを目指すことが大前提。(引き分けについて)ゲーム終盤の話、今は勝利を目指す。森保(一)監督は『今回は引き分けでいい』なんて言う監督ではないことはみんなわかっている。引き分けでOKという状況になっても、ひとつになって戦えるのが日本代表のひとつの強みだと思っている」

長友佑都「この試合に勝って『W杯』を決めたい。引き分けとか考えず、勝つことだけを考えてチーム一丸となって臨みたい」

遠藤航「簡単な予選ではなかったが、勝てば決まるところまできた。アウェイで厳しい戦いだが、勝って決めたい。勝ちにいく姿勢を見せるのは全然悪くない。逆に引き分けでOKという姿勢の方がよくないと思う。引き分けで悪くないというは守備的な選手が思っていればいいこと。僕がアンカーとして、リスクを負ってまで前線へ出る必要があるのか。バランスを見て、しっかり勝ちにいく姿勢をみんなで統一することが大事」

守田英正「勝つことができれば、『W杯』の出場決定が決まるので一番大事な試合になる。勝ちにいくが、負けることが一番いけないので、引き分けも考えないといけない。勝ちにいきながら、時間帯によって引き分けという切り替えもしないといけない」

伊東純也「まずは勝つことしか考えていないし、ゴール、アシストは自分の役割だと思うので、そこをできるようにがんばりたい」

南野拓実「準備する時間が少ないので、今日の練習が非常に大事。明日の試合をイメージしながら、みんなで練習するのが大事。明日は何が何でも勝たなければならない。時間が少ないがやれることをやらないといけない」

三笘薫「勝利すれば決まるので、この1試合にチームとしても個人としても命懸けで戦おうと思うし、代表として未来が決まる試合。攻撃的な選手なので、ゴール、アシストでチームに貢献することが一番の目標。試合に出られなくても日本が勝利できればいいと思っているし、練習から100%出してコミュニケーションを取っていくことに変わりない」

CB冨安健洋、右SB酒井宏樹、FW大迫勇也の不在を受けて腕を撫す選手たちもいる。

谷口彰悟「(吉田とのコンビについて)一番はコミュニケーション。それぞれの感覚や考え方は違うだろうし、そこの感覚をすり合わせていくが必要。積極的にコミュニケーションを取っていきたい。隙を与えないとか、当たり前のことを当たり前に徹底してやることが大事。それは自チームであれ代表であれ一緒。どの舞台でも丁寧に丁寧に90分間集中してやり続けたい」

板倉滉「彰悟さんとやるにしろ、ナオ(植田直通)君とやるにしろ、(吉田)麻也君とやるにしろ、これまでやってきたので、コミュニケーションを取ってやっていければと思う。オーストラリア戦まで時間があるので詰めていきたい。麻也君とは『五輪』で何度もやっているが、隣にいて本当に頼りがいがある選手。自分もそうなっていかないといけない。誰と組んでもコミュニケーションを取ってやっていかないといけない」

山根視来「現時点で大きなチャンスが目の前にあると思うので、サッカー人生の中で一番大きな試合になると思う。大きな覚悟を持って準備していきたい。前の選手の特徴に合わせることは普段から意識している。相手が一番警戒するのは伊東選手のスピード、裏をケアすると思うが、そこを狙いすぎないようにしたい。自分が無理に上がって、相手選手を引き連れていかないように気をつけなければいけない」

上田綺世「やっぱり1点が重い試合だと思うので、貪欲に得点を狙いにいきながらも、チームに求められることをバランスよくやっていきたい。短い時間でパフォーマンスを見せないといけないのは僕の立場上変わらない。短い時間で動き出しやシュートを打つとか、自分を使いたいと思わせるパフォーマンスをしないといけない。求められる役割をすることも、プラスアルファも必要。まず自分の出場時間を自分で掴み取ることが必要。求められることを実践することと自分の武器を見せたい」

右サイドで酒井、大迫とコンビネーションを深めてきた伊東はふたりの離脱をこのように語った。
「サコ(大迫)君、酒井君が来られないのは残念だが、ほかにも力のある選手が多いので。誰が出るかわからないが、今日練習で確認すると思うので、そこでしっかりコミュニケーションを取ってやれれば。それぞれ特徴は違うと思うが、自分がクロスを上げたいタイミングでどこに入ってほしいと伝えられればと思うし、逆に特徴を生かしてあげたいとも思う」

伊東はサウジアラビア戦と同様に、相手の裏を狙っている。
「相手はフィジカルがあって推進力があるチームなのでそこで負けないというのもあるが、裏を狙ったりしていきたい」

7大会連続出場を決める5試合連続ゴールに期待がかかるが、本人に特別な意識ない。
「4試合連発の時も取れると思っていなかったし、取れればいいかなと思うが、そこにこだわりはない。チームが勝てればいい」

『W杯』アジア最終予選へ臨む日本代表のメンバーは以下の通り。
【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、谷晃生(湘南)
【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)
【MF/FW】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、林大地(シントトロイデン/ベルギー)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)

次で決めるのか、最終戦までもつれ込むのか、それとも後退を余儀なくされるのか。『W杯』アジア最終予選・オーストラリア代表×日本代表は3月24日(木)・スタジアム・オーストラリアにてキックオフ。日本代表×ベトナム代表は3月29日(火)・埼玉スタジアム2002で開催。2試合ともDAZN、ベトナム戦はテレビ朝日系列にて生中継。日本代表×ベトナム代表のチケットは発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

アジア最終予選(Road to Qatar)のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2203381

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