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NTTリーグワン、最後の交流戦キックオフ! 後半戦へ向けて上位争いはさらに激化!!

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テビタ・リー(東京サンゴリアス) (C)スエイシナオヨシ

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交流戦も最終節である。今週末『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』第11節を迎える。翌週の休みを挟み、4月9日(土)・10日(日)からは同一カンファレンスの戦いが第2ラウンドへ突入するのだ。リーグ戦は第16節まで、いよいよ後半戦がはじまろうとしているのである。

最後の交流戦を前にここまでの戦いぶりを振り返ってみたい。首位は9勝1敗・勝点42の東京サンゴリアス、2位は8勝2敗・勝点39のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、3位は8勝2敗・勝点36の埼玉ワイルドナイツとなっているが、実際に試合を行った中では埼玉WKが8戦全勝をマーク。埼玉WKは開幕直前に新型コロナウイルス陽性者が続出し、第1・2節は不戦敗となった。第4節こそコベルコ神戸スティーラーズに41-37のギリギリの逆転勝利となったが、それ以外は危なげなく白星を積み重ねる。『NTTリーグワン2022』第7節では『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』プレーオフトーナメント決勝のリベンジに燃える東京SGを34-17のダブルスコアで返り討ちにしている。ベンチに代表クラスがズラリと控える選手層に鉄壁の守備、そしてSO松田力也&FB山沢拓也のダブル司令塔など、埼玉WKは安定した強さを見せ付けている。

世界的名将のロビー・ディーンズ監督もFB山沢に「本当に素晴らしい貢献をしてくれる選手、10番も15番もこなせる選手だと信じている。いい15番とは、ゲームに絡んでいくことができる。山沢は自分からボールをもらいに行くことができ、なおかつスピードもある。彼がボールを持つことで相手に脅威を与えられる」と太鼓判を押す。

1か月前、埼玉WKに完敗を喫したからと言って、東京SGが戦力的に劣るわけではない。埼玉WKに敗れた翌週には神戸Sに8トライ8ゴールを決めて56-17の圧勝。第9節は主力を欠くS東京ベイに苦戦しながらも33-29で勝利を飾ると、前節はシャイニングアークス東京ベイ浦安を相手に今季最多得点の69-29で大勝した。

前節はこれまでFBを担ってきたニュージーランド代表のダミアン・マッケンジーをSOで初起用、最後尾にはWTB尾崎晟也を据えた。中村亮土&サム・ケレビの日豪CTBコンビの代わりに埼玉WKから移籍してきた森谷圭介とWTBとして試合に出ていた中野将伍を配置。ショーン・マクマーンに代わり、テビタ・タタフがNO8の先発に名を連ねた。これまでとメンバーを入れ替えつつ、10トライをマークするのだから、アグレッシブアタッキングラグビー恐るべし。『トップリーグ2021』最多トライゲッターのテビタ・リーも直近3試合で7トライと爆発。シーズン終盤へ向けて、ケガ人や不測の事態にも対応するオプション作りに余念はない。

ミルトン・ヘイグ監督は10番マッケンジーについて「本人も10番でのプレーを希望していた。今日はゲームコントロールができていたし、勢いがありどんどん前へ仕掛けていた。彼のパフォーマンスには満足している」と評価した。

3月11日に東京SGに惜敗したとはいえ、S東京ベイも充実した戦いぶりを見せている。そもそも東京SG戦はほぼベストメンバーの相手とは対照的に、南アフリカ代表44キャップのHOマルコム・マークスに日本代表主将のFLピーター・ラピース・ラブスカフニ、そしてルアン・ボタ、デーヴィッド・ブルブリング、ヘル ウヴェのLO勢、さらにはニュージーランド代表48キャップのCTBライアン・クロッティを欠いていた。主力が何人もいないにもかかわらず、接戦に持ち込んだのだ。選手層と経験値がS東京ベイの課題とされてきたが、昨季『トップリーグ』で初の4強入りを果たし、今季は若手を組み込みながら東京SGを相手に好試合を披露。前節ではボタ、ブルブリング、クロッティが戦線復帰し、東芝ブレイブルーパス東京とのフィジカルバトルを43-28で制した。SO岸岡智樹、WTB根塚洸雅が待望の初トライをマークした(根塚は2トライ)。S東京ベイは初のタイトル獲得へ、確実に階段を上っている。

1位東京SG、2位S東京ベイ、3位埼玉WKは当日のメンバー、コンディション次第で勝敗が左右されるほど、戦力は拮抗している。だからこそ、プレーオフトーナメントを睨み、1位に座っていたいところ。というのも、プレーオフでは1位と4位、2位と3位の準決勝を経て、決勝を迎える。準決勝から3強対決は避けたいはずだ。しかも、最終節には埼玉WK×S東京ベイがラインナップされている。『NTTリーグワン』第16節と『NTTリーグワン』プレーオフトーナメント準決勝、難しい連戦を強いられることになる。ちなみに東京SGの最終節の相手はトヨタヴェルブリッツ。こちらも連戦の可能性がある。

プレーオフトーナメント出場最後の椅子となる4位争いも激しい。4位横浜キヤノンイーグルスが7勝3敗・勝点32、5位トヨタVが6勝4敗・勝点27、6位BL東京が5勝5敗・勝点25と、勝点7差内にひしめく。S神戸は4勝6敗・勝点21と厳しい状況にあるが、ここにきて世界最高峰のCTBの呼び声高い南アフリカ代表ルカニョ・アム、退団から一転電撃復帰となったオールブラック84キャップのUBKベン・スミスが途中加入。大逆転4強入りをまだまだ諦めてはいない。

第10節の横浜E×トヨタVは凄まじいゲームとなった。ホストの横浜Eは豪雨・強風・厳寒の悪条件の中、NZ代表LOパトリック・トゥイプロトゥ、南アフリカ代表FLピーターステフ・デュトイ、日本代表NO8姫野和樹とワールドクラスのFWを並べるトヨタVをノートライに抑えた。SO田村優、NO8アマナキ・レレイ・マフィを欠きながら、前半3-9から20-9という逆転勝利にさぞや自信をつけたことだろう。試合後、沢木敬介監督は「難しいコンディションで、このメンバーでしっかりタフに戦えたことが一番の収穫。FWが我慢強いプレーができたと思う。来週のサンゴリアス戦に向けていい流れができたと思う」と次週古巣との対戦へ手応えを口にした。

『NTTリーグワン』後半戦を前に行われる最後の交流戦。3強も4位争いをするチームも、まずは目の前の試合に集中していることだろう。第11節は3月27日(日)に開催。S東京ベイ×NTTドコモレッドハリケーンズ大阪・新潟市陸上競技場、横浜E×東京SG・昭和電工ドーム大分、グリーンロケッツ東葛×トヨタV・柏の葉公園総合運動場、SA浦安×ブラックラムズ東京・江東区夢の島競技場、静岡ブルーレヴズ×埼玉WK・IAIスタジアム日本平、S神戸×BL東京・東大阪市花園ラグビー場がキックオフ。各試合のチケットは発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

ジャパンラグビー リーグワン 特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

ジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
https://book.pia.co.jp/book/b597752.html

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