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牧歌的で楽園のような風景を描くふたりの画家を紹介『牧歌礼讃 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン + 藤田龍児』4月16日より開催

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アンドレ・ボーシャン《川辺の花瓶の花》1946年 個人蔵(ギャルリーためなが協力)

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人と自然が調和して暮らす世界への憧憬に満ちた作品を描くアンドレ・ボーシャン(1873-1958)と藤田龍児(1928-2002)。ふたりの画業を展観する『牧歌礼讃 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン + 藤田龍児』が、4月16日(土)より東京ステーションギャラリーにて開催される。

もともと苗木職人として園芸業を営んでいたアンドレ・ボーシャン。41歳の時に第一次世界大戦が勃発し、徴兵され46歳で除隊した時には、農園は破産。妻はその心労から精神に異常をきたし、ボーシャンは病んだ妻の世話をしながら、戦時中に習得した測地術をきっかけに興味をもった絵画を描き始めた。

藤田龍児は20代の頃から画家として活動していたが、48歳の時に脳血栓を発症。翌年の再発で右半身不随となったが、懸命なリハビリによって、画家として再スタートし、再起後53歳で最初の個展を開いた。

ヨーロッパと日本、20世紀前半と後半に活躍した、地域も時代も異なるふたりだが、牧歌的で楽園のような風景を自然への愛情を込めて描くという共通点がある。

同展では、両者の代表作を含む計116点を展示。 時間がゆったりと流れ、満ち足りた気分を感じさせてくれる作品群だが、彼らは恵まれた幸福な環境でこれらの作品を描いていたのではない。破産した農園と病気の妻、あるいは大病による半身不随という苦境の中で理想郷を夢想し、つらい過酷な状況の中から、心を癒してくれるような牧歌的な作品群を生み出していた。

苦難の中から生み出された、癒しの絵画たちは、困難な時代を生きる私たちに、絵を見ることの喜びを思い起こさせてくれるだろう。

アンドレ・ボーシャン《トゥールの大道薬売り》1944年 個人蔵(ギャルリーためなが協力)
アンドレ・ボーシャン《異国風の庭にいる人々》1950年 個人蔵
藤田龍児《デッカイ家》1986年 星野画廊蔵
藤田龍児《軍艦アパート》1990年 大阪市立美術館蔵

【開催概要】
『牧歌礼讃 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン + 藤田龍児』
会期:2022年4月16日(土)〜2022年7月10日(日) *会期中展示替えあり
会場:東京ステーションギャラリー
時間:10:00〜18:00(金曜日~20:00)*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(5月2日、7月4日は開館)
料金:一般1,300円、大高1,100円
美術館公式サイト:https://www.ejrcf.or.jp/gallery

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