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横山由依「活力を与えられる存在でいたい」 AKB48卒業後初の舞台『三十郎大活劇』は、笑えて泣ける素敵な作品

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横山由依  撮影:杉映貴子

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鈴木聡が脚本、ラサール石井が演出を手掛け、青柳翔が主人公の紅三十郎を演じる、映画と愛と平和を愛した人々の青春物語『三十郎大活劇』が、2022年4月2日(土)から東京・新国立劇場中劇場で、4月23日(土)から大阪・COOL PARK JAPAN OSAKA WWホールで上演される。今回、本作に芸者のおやつ役として出演する横山由依にインタビュー。AKB48卒業後初めての作品となるが、稽古場の雰囲気や本作に懸ける意気込み、これからの夢などを聞いた。

卒業後も舞台に立たせてもらえることがとても幸せ

――グループ卒業後初の作品です。今どんなお気持ちでいらっしゃいますか?

グループにいるときから舞台をやらせてもらっていましたが、お芝居にしっかり向き合っていきたいなと思って卒業したので、卒業後もこうして舞台に立たせてもらえることがとても幸せなことだなと思っています。

――在籍中と卒業後では何か変化がありましたか?

グループの活動と並行してお芝居をやらせてもらっていたので、グループの活動がなくなると、基本的にお芝居一本になるわけです。グループでは、次のことをどんどん覚えていく活動スタイルだったので、今後は一つひとつ丁寧に向き合っていっていかないといけないなと思っています。

――これまでの横山さんとは違う姿が見れるのかなと楽しみにしてる人も多いと思います。

ありがたいですね。今回、私が演じるのは芸者さんの役。初めての役柄なので、そういう意味では「初めての自分」をお見せできるかなと思います。一方で、今回は歌もダンスもあるので、今まで観てきてくださった方にも引き続き楽しんでいただけるかなと思います。

――ご自身の中で「挑戦」だなと感じる点はありますか?

設定が戦前のお話なんですね。言葉回しが当時のようなものになっているわけではないのですが、仕草や所作が今と少し違うので、その辺りは意識しています。本番は着物を着るということで、お稽古では浴衣を着ているのですが、和服の所作指導もしていただいていて、すごく楽しいです。

――横山さんに和服、ぴったりだと思います。

先日、カツラ合わせをして、おでこを出した和髪のヘアスタイルにしてもらったんです。そのときにスタッフさんに「雰囲気変わるね!おでこ出すのいいね!」と褒めてもらえて、テンション上がりましたね(笑)

「おやつ」の役作りにグループでの経験を活かせたら

――演じられるおやつという役については、今、どんな人物だと捉えていますか?

おやつは、おみそ(宍戸美和公)とおもちゃ(新良エツ子)という芸者さん3人で過ごしているシーンがすごく多いんです。その中でも「おやつ姉さん」と呼ばれるなど、お姉さん的な存在なんですよね。色気があるのか、行動で姉御気質の部分を示すのか......。そのお姉さんの部分をどういう風に表現するかを考えている最中です。

私自身、グループにいたとき、後半は先輩の立場でいることが多かったので、後輩の面倒をみたり、悩んでいる子の話を聞いたりしてきました。おやつも人のことを放っておけない優しさがある人だなと思いつつ、やはり現代と違うので、本人が前に立つというより男性の後ろを支えているような存在ではあるかなと思っています。その奥ゆかしさみたいなところと、同時に中に秘めている強さや優しさをしっかりと表現したいです。

――すごく役柄と横山さんが近い感じがして、自然とできてしまいそうですが、そうはいかないのがお芝居ですよね(笑)

そうですね(笑)。稽古がしっかりあるので、周りの方々との関係性をつくっていきながら、魅力的なおやつを演じられたらいいなと思います。

――本作は戦前の激闘の時代を描いた物語ということで、今のコロナ禍を生きる私たちにも通じるメッセージがあるように思います。横山さんはどう思われますか?

コロナ禍ということもそうですし、海の向こうでは本当に戦争が起きています。自分たちも一度考えなければいけないというか、立ち止まって、しっかりと向き合わないといけない問題がある時代だと思います。

この『三十郎大活劇』の中では映画作りを楽しんでやってた時代と、戦争が始まって純粋に自分たちが作りたい映画を作れない制限された時代を生きていく。戦争が始まっても自分たちの生き方を考えながら進んでいくお話なので、本当に、今だからこそ受け取ってもらえるメッセージもあるのかな。
もがきながら前に進んでいく姿を見て、何かを感じていただけたら嬉しいです。初演は1994年ですが、当時と今ではまたいろいろと状況が違いますし、今だからこそ上演する意味が増していると思っています。

――演出はラサール石井さん。熱海五郎一座以来(『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー〜日米爆笑保障条約〜』にゲスト出演。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2020年に公演延期となり、2021年5~6月にあらためて上演された。)ですが、何かアドバイスはありましたか?

今回ラサールさんがお声がけしてくださって、すごく嬉しかったんですよね。熱海五郎一座で共演させていただいて、その時にも、お芝居のアドバイスをくださって。またどこかでご一緒したいなと思っていたので、1年経たずにご一緒させていただけるなんて!

稽古の序盤に「おやつをどういう役にしていったらいいですかね?」とラサールさんに聞いたら、「由依ちゃんの真面目さが出ちゃっている。おやつはもっと明るくていい。明るいお姉さんみたいな感じで作っていきましょう」と言ってくださいました。期待に応えられるように頑張りたいです。

――稽古場はどんな雰囲気ですか。

ベテランの方々が多いので、自分が出ていないシーンでも勉強になります。皆さんが引っ張ってくださったり、アドバイスをしてくださったりして、心強いです。個人的には熱海五郎一座でご一緒したラサールさんが演出ですし、小倉(久寛)さんなどSETのメンバーがいたりするので、気心が知れているというか、安心感があります。

劇場は、思いがぶつかり融合する場所

――AKB48を卒業するにあたり、ご自分と向き合う中で、ステージが好きだ、お芝居が好きだと気づいたと語られていました。

はい。AKBでずっとやってきた劇場公演やコンサートなど、お客さんがいないと成立しないエンタテインメントにすごく惹かれて。そういう意味で、舞台がすごく魅力的に感じています。あとはお芝居するときは、自分と向き合わないといけないし、役と向き合う必要がある。その過程で新しい価値や考え方、物の見方ができるようになりたいなという気持ちがあって。お芝居はこれからもしっかりと向き合っていきたいし、好きだなと思いました。

――そういう空間が好きなのは、お客様からもエネルギーを感じられるから、でしょうか。

舞台もコンサートも劇場公演も、やっぱりその日にしかできないもの。それを観てくださったお客さんとの“通じ合い”みたいなものがすごく特別だなと思っています。私自身、CHEMISTRYさんのコンサートを観に行って歌手になりたいと思ったことがきっかけで、芸能界を志したんですね。きっとあのコンサートに行っていなかったら、その志も生まれてなかった。一期一会だと思うし、その瞬間瞬間で生まれるものがあるんです。

舞台に立つ人も思いがあるし、観に来てくださる方も思いがあるので、その思いがぶつかったり、融合したりする場所が劇場なのかなと思うんですよね。

――俳優としてまた新たな一歩を踏み出されたわけですが、改めてどんな俳優になりたいか教えてください。目指している俳優さんなどいらっしゃれば教えてください。

私はこれまで、人に夢や希望を持っていただいたり、「明日から頑張ろう」と活力を与えられる存在でいたいなと思って活動してきました。その思いは今も変わらず持っているので、自分がお芝居をしてる姿を観ていただいて、何か感じ取ってもらえるような存在でいたいですね。今までに演じてきたことがないような役にもたくさんチャレンジしたいですし、歌も好きなので、ミュージカルもやってみたい。映像の作品にも興味があります。

好きな役者さんは、石田ゆり子さん。ずっと第一線で活躍されていて、生き方やファッションなどがすごく素敵だなと思っています。そういう魅力的な女性になれたらいいなと思いますね。

――最後に、楽しみにされてるお客様にメッセージをお願いします。

まだまだ油断できない日々が続いていて、劇場に行くのも躊躇される方もいらっしゃると思いますが、稽古場でも劇場でも感染対策をしっかりやっているので、安心して観に来ていただけたら。『三十郎大活劇』というタイトルだけを見ると、何か難しいお話なのかな、と思われるかもしれませんが、笑えて泣けて、素敵な作品に仕上がると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。



取材・文:五月女菜穂 撮影:杉映貴子

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