Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 人気作家の4名が集結! 加藤啓アワー 『オレ、産まれたぞ!』加藤啓×徳尾浩司×蓮見翔×ブルー&スカイ 対談

人気作家の4名が集結! 加藤啓アワー 『オレ、産まれたぞ!』加藤啓×徳尾浩司×蓮見翔×ブルー&スカイ 対談

ステージ

インタビュー

ぴあ

左より、加藤啓、徳尾浩司、蓮見翔、ブルー&スカイ 撮影:川野結李歌

続きを読む

フォトギャラリー(6件)

すべて見る

「拙者ムニエル」のメンバーとして一時代を駆け抜け、その後も「モッカモッカ」や「またはブライアン」といったユニットを立ち上げるなど、舞台を中心に活躍を続ける加藤啓。そんな加藤がひとりで企画・演出を担うプロジェクト「加藤啓アワー」を始動させる。そこで加藤と、作家陣に名を連ねる徳尾浩司、蓮見翔、ブルー&スカイを加えた4名に話を訊いた。

自分が見たい、出たい、面白いと思うものを

――「加藤啓アワー」立ち上げの経緯とは?

加藤 まず事務所の方から、僕の演出でなにかやりませんか?というお話をもらったんです。僕個人で演出をするのは初めてでしたし、せっかくなら僕が面白いと思うもの、見たいもの、出たいものがやりたいなと。それで好きな作家さんと好きな役者さん、しかも2チームとも見たいという方々に集まっていただいて。まぁその時点で僕の仕事はほぼ終わりましたね(笑)。

――今回のお話があった時、お三方の心境は?

徳尾 啓さんには自分の劇団(とくお組)にも出ていただいていましたし、僕自身啓さんの演出を見てみたいと思ったので、「すぐやります!」と返信しました。

加藤 徳尾くんは即答でした。ちゃんと考えてますか?って心配になるくらい(笑)。

徳尾 早いと面白いかなと思って(笑)。

加藤 蓮見くんに関しては、「これは若い才能出たな」とキャッチしまして(笑)。24歳にして、もうあり得ないレベルで完成しちゃっている。で、なんの縁もなかったんですが、思い切ってお願いしてみました。

蓮見 僕にとっても初めてのパターンなんですよね。普段は同世代のユニット(ダウ90000)のメンバーに当て書きばかりしているので。でも僕、「カジャラ(小林賢太郎によるコント公演)」が大好きで、その憧れの出演者の方がたくさんいたので、もう絶対にやろうと思いました!

加藤 カジャラには今回の出演者である竹井亮介さん、小林けんいちさん、辻本耕志くん、あと僕も出ていますからね。賢太郎さん、ありがとう!(笑)

ブルー 僕はお話をもらった時、「大丈夫だと思うよ」って返事はしました。

加藤 それで僕としては、「じゃあお願いします!」と飲み込んで(笑)。ブルーさんとは一番古いつき合いで、別ユニットで何度もお願いしているんですが、やっぱりこの企画で、今のブルーさんの作品が見たいなと。そういう純粋な気持ちでお願いしました。

ブルー こういう依頼自体久しぶりなので、すごくありがたかったですし、嬉しかったです。

作家陣が書き上げた脚本にはある共通点が……

――内容について加藤さんの方からなにかオーダーは?

加藤 おおよその時間と2チームの出演者、あと『オレ、産まれたぞ!』ってタイトルだけをお伝えしました。

徳尾 僕は家族の話にしました。それなら他の人とかぶらないかなと思って。

加藤 実はビックリする共通点があって……、“家族”(笑)。

徳尾・蓮見・ブルー (笑)。

徳尾 まぁタイトルがね。

加藤 そうそう。あとキャスティングもあるんですよ。20代の若手の女性と、40代以降の男女っていう。でもなにも縛っていないのにこうなったのが、僕はすごく興味深くて。家族の関係性ってすごく独特ですし、しかも作家さんがそれぞれ、その関係性をとても面白く書いてくれている。そこはめちゃくちゃ見どころだと思います。

蓮見 僕は自ずと家族の設定になりました。というのも普段のメンバーだったら説得力が持たせられない人物も、今回は実年齢の方に当て書き出来る。しかもこれだけ実力ある方々に。それはすごく楽しかったですし、普段出せないものが出せた感じはあります。

ブルー 自分的にはコントではなく「寸劇」と呼びたいんですが、書き方自体はいまだによくわかっていなくて。だからこの設定の中で、書けるものを書いたって感じですね。

――皆さんの脚本を読まれての感想は?

加藤 演出家としては、上がってくる脚本に対してなにか意見したりするのかな、と思っていたんです。でもなにも言いませんでしたね。ただ「ありがとうございます!」って(笑)。それぞれ読解するのも面白いですし、とにかくこの脚本の面白さをちゃんと伝えたいと思いました。

徳尾 ちなみに演出は、2チームで意図的に変えているんですか?

加藤 それも最初考えたんだけどね。でもまったくなしにした方が面白くなるなと。この面白い脚本を、違うもので生きてきた5人と5人で育ててもらう。そうしたらそれぞれ個性があり過ぎて、こちらの想像を遥かに超えた面白いものが出来上がって! きっとウケどころとかも変わってくるんじゃないかなと思います。

47歳で始めた新プロジェクトで“産まれ直し”

――お三方が観客として期待されていることは?

徳尾 僕の作品は短距離走的な瞬発力のある笑いというよりも、中距離走的な、お芝居が面白いというものを書いているつもりなので、そのへんが2チームでどう変わってくるのか、すごく楽しみです。

蓮見 自分の意図していなかった面白み、みたいなものが舞台上で見られたら、きっといろいろ感じること、考えることがあるんだろうなと思います。

ブルー 啓さんにすべてお任せしますって気持ちなので、自分の書いたものがこの2チームでどれだけ違うものになっているのか。劇場で楽しみたいです。

――最後に加藤さんから、読者の方にメッセージをお願いします。

加藤 僕が47歳にして新たに始めたプロジェクトで、個人的には“産まれ直し”のような心境です。いろいろ大変な時代ですが、必ず楽しんでもらえる時間になると思いますので、ぜひ観に来てください!

取材・文:野上瑠美子 撮影:川野結李歌



加藤啓アワー 『オレ、産まれたぞ!』

■会場
東京・下北沢駅前劇場

■日程
2022年3月31日(木)~4月4日(月)

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2204137

フォトギャラリー(6件)

すべて見る