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「やがて海へと届く」のサウンドトラック配信開始、小瀬村晶と加藤久貴が参加

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「やがて海へと届く」オリジナルサウンドトラックジャケット(アルバム)

「やがて海へと届く」のオリジナルサウンドトラックが4月1日より、Apple Music、Spotifyほかでデジタル配信される。

彩瀬まるの同名小説を中川龍太郎が映画化した本作は、親友・すみれの不在を受け入れられずにいる主人公・真奈の、喪失から再生へと向かう旅を描く物語。岸井ゆきのが真奈、浜辺美波がすみれを演じ、すみれのかつての恋人・遠野に杉野遥亮が扮した。

音楽を手がけたのは映画「朝が来る」やテレビドラマ「中学聖日記」、ハリウッドで制作されたドラマ「Love Is_(原題)」、イギリス映画「Rudy(原題)」の音楽を担当するなど国際的に活躍する小瀬村晶。アニメーション挿入曲およびエンディング曲は、中川の監督作「四月の永い夢」「わたしは光をにぎっている」、ドラマ「湯あがりスケッチ」で作編曲・劇伴プロデュースなどを手がけた加藤久貴が担当した。

このたび小瀬村と加藤からのコメントも到着。小瀬村は「自分のなかにある恐怖や不安と対峙しながら、二人のことを想うことで、なんとか音楽を作り続けました」、加藤は「命の大きな繋がりと人ひとりの中にある様々な感情を音楽に込めました」とそれぞれ思いをつづっている。

「やがて海へと届く」は4月1日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

小瀬村晶さん(音楽)コメント

生命が在ることの尊さや、それが当たり前ではなく不確かな奇跡の連続であるということを、実際の経験として理解した、あれからの11年。
“なんとなく生きる”ということができなくなってしまったように思います。私が、特に目指していたわけでもない作曲家になってしまった理由には、自分のなかに在る音と世界を繋げることで自分を保てると発見したことが大きいのですが、それだけではなく、社会や世間といった自分と相容れない世界と関わらずとも生きていけるだろうと、安易な想像をした結果でもあります。しかし、“なんとなく生きる”ことができなくなってしまってからは、自分の近くに居てくれる人々と、音楽を通じてシンパシーを感じてくれる人々の為に、精一杯生きている人間としての音楽を届けたいと思うようになりました。
映画のなかの真奈とすみれのように、魂で共鳴し合えたとしても、ずっと一緒には居られないのだから。

自分のなかにある恐怖や不安と対峙しながら、二人のことを想うことで、なんとか音楽を作り続けました。
二人三脚で音を探し続けてくれた音楽プロデューサーの北原京子さんをはじめ、音楽チームの皆さんに感謝します。

加藤久貴さん(アニメーション挿入曲 / エンディング曲)コメント

本作を初めて観た時、真奈とすみれを始めとした登場人物を通して、人ひとりの存在とその呼吸の力強さを感じました。
命の大きな繋がりと人ひとりの中にある様々な感情を音楽に込めました。
ご覧いただいた方にとって本作の音楽が共に寄り添えるものになれば嬉しいです。

(c)2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会