日本最大の民衆蜂起・米騒動から100年、ドキュメンタリー「百年の蔵」が公開
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「百年の蔵」ポスタービジュアル
日本最大の民衆蜂起と言われる1918年米騒動を題材にしたドキュメンタリー「百年の蔵」が、12月1日より東京・ポレポレ東中野にて公開される。
米の高騰により困窮した民衆が米屋や富豪、警察などを襲い、全国規模の民衆暴動へ発展した1918年米騒動。検挙者は約2万5000人で、死者も多数発生し、時の寺内正毅内閣を総辞職に追い込んだ事件でもある。騒動の発端となったのは富山県魚津町。最初に声を上げたのは、家族の腹を満たすために立ち上がった漁師の妻たちだった。
“暴動”という負の側面が取り沙汰されることの多い米騒動。本作では、現在の魚津に生きる人々を通してその知られざる真相を探っていく。タイトルにもなった“百年の蔵”とは、魚津に大正時代から建つ旧十二銀行の米倉のこと。米騒動のシンボルとされ、現在も現役の倉庫として使用されている。
数々のテレビドキュメンタリーを手がけてきた神央(じんあきら)の劇場初公開作となる「百年の蔵」は、連日10時より上映。佐藤B作が語りを担当した。