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“ぶどうの足踏み”によるワイン製造の様子が 『おかえり、ブルゴーニュへ』本編映像

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リアルサウンド

 セドリック・クラピッシュ監督最新作『おかえり、ブルゴーニュへ』より本編映像が公開された。

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 『スパニッシュ・アパートメント』『ニューヨークの巴里夫』のクラピッシュ監督4年ぶりの新作となる本作は、フランス・ブルゴーニュのワイナリーが舞台のヒューマンドラマ。父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷のブルゴーニュへと戻たジャンとその家屋の姿を描き出す。

 今回公開された映像は、家業を受け継ぐ妹のジュリエット(アナ・ジラルド)が、10年振りに故郷に帰ってきた兄ジャン(ピオ・マルマイ)とともに、収穫したブドウを樽の中で自ら一房ずつ踏み潰し、その匂いと発酵の具合を丁寧に確かめる様子を切り取ったもの。特定の地域の気候、雨、日光や雨の量など様々な自然環境と、人間が介入することのできる発酵の速度との組み合わせが、その年のワインの風味や深みを決めるため、まさにドメーヌ(ブルゴーニュ地方のワイン生産者。自らブドウ畑を所有・賃貸しながら、栽培・醸造・瓶詰を一貫して行う)でしか見ることのできない、印象的な作業風景となっている。また映像の後半では、所有するドメーヌの相続をめぐって、兄弟同士の考えが衝突する様子も捉えられている。

 なお本作は、実際に1年間に渡るワイン製造を追いかけながら撮影されたため、この作業の様子を撮ることができるのはわずか数日。クラピッシュ監督は「いつ始まるかわからないこの作業を撮影するため、まずは役者のスケジュールを1年間確保、しかも撮影スケジュールが決められないため、映画全体が大混乱だった」と述べると同時に、「自然のサイクルに敬意を示さなくてはならない」「撮影スケジュールを決めるのは自然なんだ」とその強いこだわりをコメントしている。(リアルサウンド編集部)