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独自の抽象表現を切り拓いた美術家・篠田桃紅の70年にわたる画業に迫る『篠田桃紅展』4月16日より開催

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《結》1988/1998、公益財団法人岐阜現代美術財団蔵

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水墨抽象画という独自のスタイルを確立し、常に新しい表現に挑戦し続けていた篠田桃紅(しのだ・とうこう)。その仕事の全貌を総数約130 点の作品・資料で展観する『篠田桃紅展』が、4月16日(土)より東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。

中国・大連に生まれ、東京で育った篠田は、自立した生き方を求めて書の世界に身を投じ、
戦後まもなく、40歳を越えて単身渡米。新しい表現を求める熱気に満ちた当時のニューヨークで、欧米の抽象芸術とも共鳴した篠田の前衛書は大きな注目を集め、高い評価を獲得した。
帰国後は書と絵画、文字と形象という二分法にとらわれない、墨によるまったく新しい独自の抽象表現、空間表現を確立。
丹下健三ら建築の巨匠たちとの協働し、建築関連の仕事にも携わっていたほか、エッセイストとしても活躍した。

昨年107 歳で逝去した作家の没後1年を経て開催される同展では、書家として出発した、篠田桃紅の初期作品から、身近な自然や日々のくらしと向き合った晩年の作品や資料約130点で、70年を超える活動の全貌を紹介。

文字に自分なりの「宇宙」を感じ取ることで、空間と時間、運動を構築する独自の能力を獲得し、表現された篠田作品の魅力に迫る。

《熱望》2001年、公益財団法人岐阜現代美術財団蔵
《いろは》1960-65、鍋屋バイテック会社蔵
《道》2016、ザ・トールマン コレクション蔵
《惜墨2》1991、岐阜県美術館蔵
篠田桃紅ポートレイト、2006年、アトリエにて唐墨を磨る、撮影 近藤茂實

【開催概要】
『篠田桃紅展』
会期:2022年4月16日(土)~6月22日(水)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1,2)
時間:11:00-19:00(入場は 18:30 まで)
休館日:月曜(5月2日は開館)
料金:一般1,200円、大高800円
*同時開催「収蔵品展 073 1960‒80 年代の抽象」「project N 86 諏訪未知」も観覧可

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