「片腕必殺剣」「片腕ドラゴン」で主演、俳優・映画監督のジミー・ウォングが死去
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「片腕必殺剣」(写真提供:Shaw Brothers / Photofest / ゼータ イメージ)
香港映画で活躍した俳優、映画監督、プロデューサーのジミー・ウォング(王羽)が4月5日に死去した。79歳だった。
中国・江蘇省に生まれたジミー・ウォング。娘のリンダ・ウォンの発表によると、6年間の闘病の末に台湾・台北の病院で息を引き取ったという。ジミー・ウォングは1967年、香港の活劇映画を確立したショウ・ブラザース製作による武侠アクション「片腕必殺剣」で主演。その人気ぶりから“天皇巨星”と呼ばれるほどのトップスターの地位を確立した。1971年には勝新太郎と「新座頭市・破れ!唐人剣」で共演。翌1972年には仲間を殺され、自らも右腕を失った男の復讐劇「片腕ドラゴン」を監督・主演として発表した。
そのほか主な作品に「怒れるドラゴン・不死身の四天王」「片腕カンフー対空とぶギロチン」「スカイ・ハイ」など。近年は俳優として2011年に「捜査官X」、2012年に「フライング・ギロチン」に出演していた。2013年にはチョン・モンホン監督作「失魂」で主演。同年の台北映画祭で主演男優賞を受賞するなど高く評価された。2019年の台北金馬奨では功労賞が送られている。