ナチズム台頭前夜、青年の退廃的な日常描く「さよなら、ベルリン」予告公開
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「さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について」
ドイツ映画「さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について」の予告編がYouTubeで解禁された。
原作は「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」「エーミールと探偵たち」などで知られる児童文学作家エーリヒ・ケストナーが発表した大人向けの長編小説「ファビアン あるモラリストの物語」。1931年に刊行され、退廃的な空気に覆われたベルリンを舞台に、ファビアンという1人の男の生活を通して時代と社会を風刺した1作だ。
主人公ファビアンを演じたのは「ピエロがお前を嘲笑う」「ある画家の数奇な運命」のトム・シリング。「さよなら、アドルフ」のザスキア・ローゼンダールがファビアンと恋に落ちる女優志望のコルネリアを演じた。本作が日本初公開作となるドミニク・グラフが監督を務めている。
予告の冒頭には、現代のハイデルベルガープラッツ駅の風景から1931年へ時代がさかのぼる様子が収められた。作家を志し、ベルリンにやって来たファビアン。ナチズムが台頭する前夜を舞台に、1人の男の失業、将来への不安、コルネリアとの恋、親友との関係などが映し出されていく。
「さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について」は6月10日より東京のBunkamura ル・シネマほか全国で順次ロードショー。
(c)Hanno Lentz / Lupa Film