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4位横浜E、5位トヨタV、6位BL東京の三つ巴! プレーオフ進出をかけたNTTリーグワン4位争いが熱い!!

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姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ) (C)スエイシナオヨシ

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4位争いが熱い。『NTTジャパンラグビー リーグワン2022 プレーオフトーナメント』最後のキップをかけたつばぜり合いが激化している。4位横浜キヤノンイーグルスが7勝4敗・勝点32、5位トヨタVが7勝4敗・勝点32、6位東芝ブレイブルーパス東京が6勝5敗・勝点29と、勝点3差内に3チームがひしめく。

3チームによる直接対決の結果を振り返ると、3チームとも1勝1敗に終わっている。『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』第4節ではミスとペナルティが勝敗を分けてトヨタVがBL東京に33-23で勝利。第8節交流戦では横浜Eが有利に試合を進めた前半に勝負を決められずBL東京が21-18の逆転勝ち。大雨、強風、寒さの三重苦の中で行われた第10節交流戦は後半追い風を受けてキックを生かした横浜EがトヨタVに20-9で勝利した。

『NTTリーグワン2022』ディビジョン1は今週末より最後の5連戦がスタート。同一カンファレンス内の戦いが第2ラウンドへ突入するのだ。

横浜EはカンファレンスA、トヨタVとBL東京はカンファレンスBに属す。横浜Eは4位を争うライバルとの直接対決はもうないが、2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、3位埼玉ワイルドナイツと3強との戦いが2試合残っている。トヨタVとBL東京は直接対決を残しているが、3強との戦いは1位東京サンゴリアスとの1試合のみ。そして次節、S東京ベイ×横浜E、トヨタV×BL東京がラインナップ。いきなり大勝負となるのだ。

後半戦へ向けて4月5日、トヨタVはメディア対応を実施。ヘッドコーチ、共同キャプテン、主力選手たちがBL東京戦、シーズン終盤へ向けて意気込みを語った。

サイモン・クロンHC「一貫性がキーポイントになる。トレーニングの時間が取れて、グループの連係が取れている。まずは東芝戦へ向けて一戦一戦集中していくことが大事。NEC(グリーンロケッツ東葛)戦では姫野(和樹)がベストパフォーマンスをしてくれた。高橋汰地もケガから復帰し、ハーフのふたりもいいプレーをしている。FW陣もしっかりキャリーできている。チームとしてしっかりステップアップできている。(東芝戦)80分を通してそれぞれの役割を遂行することが大事。85分まで役割をやり切ること。それぞれの役割をベストで遂行することが大事になってくる」

NO8姫野共同主将「東芝戦に向けて自分たちのラグビーすることが非常に大事。自分たちのラグビーをする生命線はオフ・ザ・ボールのところ。トヨタがしたいラグビーが徐々にできてはじめているのはオフ・ザ・ボールのところでしっかりハードワークできているから。次の東芝戦で勝利するためのキーだと思っている」

SH茂野海人共同主将「個人個人のプレーのやりすぎなところが今課題に挙がっている。後半、チームがうまく機能していないのは、今修正しているところ。前半できていたことが後半できていないので、しっかり話し合ってチームとして改善していければと思っている。でもそこはそんなに難しい改善点ではない」

LOパトリック・トゥイプロトゥ「これまで自分たちのミスから負けた試合があり、フラストレーションを感じていた。自分たち次第でもっと勝てていた。次のブロックでは自分たちがうまくできていることにフォーカスしてやっていきたい。これまでは前半がいい流れでも後半早々に失点してしまうことがあった。これでは相手にモーメンタムが流れてしまう。後半のパフォーマンスを高めるためにマインドセットを上げる必要がある。試合の最後20分をフィニッシュする、スイッチを抜かずに最後まで自分たちの仕事をやり切ることにフォーカスするためにも、自分を含めたリーダー陣でリードしていかないといけない。ゲームを締め括ることが、ファイナルへ向かうカギになる」

FLピーターステフ・デュトイ「今季は1・2試合、ハイパフォーマンスの試合ができたが、あまりいいできではない試合やコントロール外のできごともあり、タフな難しいシーズンとなっている。1試合1試合フォーカスしていき、シーズン最後を勝って終わりたいと思っている。トヨタのレガシーを背負いながら、ジャージを次の人にいい形で継承できるように時間を使っていきたい」

WTB髙橋汰地「(昨年10月の日本代表の活動で)左足首を断裂したが、歩けたのでツアーに参加して復帰した。足首を100%にするのか、チームとも相談し、悩んだが、完ぺきにしてからチームに戻るという選択をして、今問題なくやれている。結果的に休んでよかった。今はちょっと腫れているぐらい」

対する東京BLはセカンドブロックに入ってパフォーマンスが安定してきた。第11節交流戦・コベルコ神戸スティーラーズとの熱戦を46-35で制し、勢いを持ってサードブロックに臨む。神戸S戦後、トッド・ブラックアダーHCは「素晴らしいラグビーがプレーできた。もちろん完璧ではないが、アグレッシブな姿勢とフィジカルを出せた。スクラムと接点、コンタクトのところがよかった。よくディフェンスし、ターンオーバーを獲得できたと思う」と胸を張った。

ボールを動かすスタイルが板についてきた理由について、SH小川高廣共同主将がこう明かした。
「練習でBKと合わせる時もしっかり裏に出てからスコアするとか、そういうところをしっかり徹底してきた。アタックでは自分たちのシェイプをセットできれば、前に出て判断することができる。あとは相手のディフェンスとの兼ね合い」

FLリーチ マイケルは調子が上向いた理由をこのように分析した。
「前回の反省を含めて、少しずつ一個一個の課題をクリアにしていって、今日は80分の戦いができた。前は接戦でキックを使わなかったり、プレーしすぎたりして、試合に負けていた。今日はいいプランを持って80分戦えた。チームとしてはすごくよかった」

さらにリーチは次節・トヨタV戦へ向けて、「いい準備をして、月曜日からいいスタートが切れるように。いいメンタル、いいフィジカルでスタートすることが大事。トヨタはFWでくるチームなので、東芝として真っ向勝負だと思う」とコメントした。トヨタVとBL東京の真っ向勝負に期待は膨らむばかり。

横浜Eはビジターでホームの借りを返そうとしている。S東京ベイとの第5節は前半こそ一進一退の攻防を繰り広げたものの、後半5トライをまとめられて今季最多失点となる21-50の完敗を喫した。交流戦・トヨタV戦ではNO8アマナキ・レレイ・マフィとSO田村優を欠きながら勝利し、首位を走る東京サンゴリアスにも田村がいない中、残り7分まで競った展開に持ち込むなど地力はついてきた(スコアは27-40)。さぞや指揮官も手応えを感じているだろうと思いきや、古巣との対戦を終えた沢木啓介監督は「こんなものではないですかね」とひと言。さらに「サンゴリアスに善戦して、以前のイーグルスだったら喜んでいたと思う。それが悔しく思う選手が増えている。ただ勝てるゲーム展開の中、自分たちから相手にチャンスをプレゼントしてしまった。でもネガティブになることはない。これから選手一人ひとりが勝てる選手に変っていけば、まだまだトップ4に勝てるチャンスはある。来週からエナジーを持ってさらなるレベルアップをしていきたい」と言及した。

田村主将の不在の影響を問われたHO庭井祐輔ゲームキャプテンも「大きな影響はない。今グラウンドに出ている嶋田(直人)、ジェシー(・クリエル)、小倉(順平)、僕の4人がリーダーとなってそれぞれのパートを引っ張っているので、それはうまくいっていると個人的に感じている。チームの雰囲気もすごくいい。もちろん田村選手がいないのはチームにとって痛手ではあるが、しっかりいい形でカバーできていると思う」とキッパリ。次節も田村はメンバー外のため、小倉のゲームコントロールが注目される。

もちろん、S東京ベイも勝点を譲る気はさらさらない。首位を勝点2差で追い、3位から勝点4差で追われるS東京ベイは主力5枚落ちでも東京SGに29-33と肉薄。その後ケガ人も徐々に戻りBL東京に43-28、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪に34-3と連勝し、今週末には日本代表主将FLピーター・ラピース・ラブスカフニも戦線復帰。『NTTリーグワン2022 プレーオフトーナメント』を見据え、いよいよギアを上げてくる。

果たして、『NTTリーグワン2022』第12節を終えて、4位争いをリードするのは横浜Eか、トヨタVか、BL東京か。S東京ベイ×横浜Eは4月9日(土)・万博記念競技場、トヨタV×BL東京は4月10日(日)・岐阜メモリアルセンター長良川競技場にてキックオフ。チケット発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ) ジャパンラグビー リーグワン 特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

ジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
https://book.pia.co.jp/book/b597752.html

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