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少年忍者――グループにとっての大きな挑戦『東西ジャニーズJr. ぼくらのサバイバルウォーズ』

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『東西ジャニーズJr. ぼくらのサバイバルウォーズ』

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4月1日公開の映画『東西ジャニーズJr. ぼくらのサバイバルウォーズ』。少年忍者とLilかんさいが初主演、東西ジャニーズJr.コラボとなる作品だ。

舞台は東京のはずれにある虹色町。町のボーイスカウト団がある事件をきっかけに仲違いをし、東団と西団に分かれてしまう。
対立し合う東団と西団は、虹色町に引っ越してきた転校生の入団勧誘をきっかけに、決着をつけることに。さらにそこに町の不良グループも加わり……。

今回は、東団メンバーを演じる少年忍者の安嶋秀生、内村颯太、青木滉平、瀧陽次朗、川﨑星輝、不良グループを演じる同じく少年忍者の深田竜生、檜山光成、山井飛翔、鈴木悠仁、長瀬結星に撮影の裏話、映画撮影を経て気づいた自身の新たなの魅力について聞いた。

山の中ならではの思い出がいっぱい!?

――今回、山の中でのロケが多かったと思うんですけど、楽しかったこと、印象に残っていることを教えてください。

内村颯太(以下、内村):僕、虫大好きなんですけど、青木以外の東団はみんな虫が嫌いなんです。山なんで、めっちゃ気持ち悪い虫がいて。

瀧陽次朗(以下、瀧):ナナフシみたいな蜘蛛を投げてくるんですよ。

内村:そしたら嫌がっていたんで、なんか嬉しいな、って。

瀧:ちょっと(内村のことが)嫌いになりました(笑)。

安嶋秀生(以下、安嶋):小道具の上に乗っけてくるんですよ、リュックの上とか。撮影するよっていうときに、リュック見ると上に乗ってる。

青木滉平(以下、青木):僕もやられたんですけど、小さい頃山の中で育って、虫でおままごとしてたんですよ。

内村:一番サイコパス!

青木:幼少期を思い出せてよかったです。

鈴木悠仁(以下、鈴木):あと、トランシーバーを木にぶつけて仲間にこちらの状況が伝わる、というシーンがあるんですけど、そこで全然ぶつけるのがうまくいかなくて、何回も撮り直したというのがありました。

安嶋:トランシーバーのボタンを押す場所が木に当たらないといけないんですよ。 僕がヤンキーに攻められて後ろに下がるシーンなんですけど、自分の位置からは見えないんですね。だから、いろんな方向で試行錯誤して、カメラの位置も変えて。そこだけでも結構時間食ったよね。

――ダンスシーンもありましたが、意識していたこと、大変だったことはありますか?

川﨑星輝(以下、川﨑):役になりきってダンスするのが難しいよね。
踊り方の癖が出ちゃうんですけど、僕はできない役だったんで、今までのシーンはダメダメだったのに、踊りのシーンでキレキレになったらおかしくなるので、監督とお話して猫背で踊ってみたり、頑張って役作りしたんですけど、アジとかはキレキレそのままで。

安嶋:俺はダンス得意なので。ダンスに関しては演じた龍一郎という役と一緒だったので、そこだけは安嶋秀生としてやらせてもらいました。

檜山光成(以下、檜山):あと位置の番号がないから景色で覚えなきゃいけないっていうのが苦戦した。

山井飛翔(以下、山井):天候もよくて晴れで汗かいたし、長時間撮影があるから太陽の位置がずれて位置わかんなくなったりとか。影が変わるし。

安嶋:ダンスシーンの撮影が終わって次の日はみんな首とか真っ赤になってました。

龍一郎のモデルは「お父さん」?

――安嶋さんと檜山さん、今回東団と不良グループのリーダーをやってみていかがでしたか?

安嶋:少年忍者がそもそも人数多いんで、割とまとめるのが大変なんですよ。
曲をやるときは、5人、8人、9人に分かれるんですけど、その中では僕が振り付けを作ったりするんですね。だからそういうときに8人をまとめる経験をしていたので、それが今回は活かせたんじゃないかな、と思います。

檜山:高校3年間、学級委員長っていう立場もあって、リーダーシップは自分ではあると思ってるんですけど、不良グループのメンバーは少し言ったらすぐに直してくれるので、苦労は少なかったですね。

――お手本とされた理想のリーダー像はありますか?

安嶋:お父さんです。すごい厳しいんですよ。
悪口ではないんですけど(笑)、考えが昭和っぽくて、きっぱりしてるというか、だからお父さんを想像すれば、龍一郎になるのかな、と。
基本お父さんは寝ているときも眉間にシワが寄っているので、そのイメージをして、僕も演技中は眉間にしわを寄せていました。

檜山:僕は特定の誰か、というのはなくて、いろんな不良ドラマや映画のいいところを取っていって、自分の中のリーダー像を作りました。

--今回、仲間との絆がひとつのテーマだと思いますが、撮影を終えて改めて気がついた仲間の絆はありますか?

深田竜生(以下、深田)朝から夜まで撮影だったりしたんですけど、人によって出番があるシーンとないシーンがあるんですよね。
でも、夜に1人だけ出るシーンでメンバーが応援しに来てくれたり、様子見に来てくれたり、そういうので互いに支え合ってるというか、友情を感じました。やっぱり、メンバー、仲間っていいなって。

安嶋:少し演技に苦手意識があるんですけど、顔に出やすいタイプなんですよ。だから監督に言われたことをどういうふうに対応すればいいのか悩んでたら、演技が得意なメンバーがそれを読み取って、アドバイスしてくれたのが嬉しかったですね。
学校の友達以上に一緒にいるグループだからこそ、表情だけでわかってくれる。そういうのはやっぱり絆なのかな、と思いました。

--安嶋さん、深田さんから見て、それぞれ東団と不良グループの良いな、と思う点について教えてください。

安嶋:少年忍者は人数が多い分、振り付けもわりと揃えることが多いんです。
それが、本当に東団と似ているんですよね。東団もピシッとしているので。手旗信号も本当に息が合ってるので、そういうところは少年忍者ならではなんじゃないかなあ、って思いましたね。
そういうピシッとしてる中でも、演技ではちゃんとそれぞれのキャラクターの性格がにじみ出てるので、その辺りはやっぱり少年忍者はすごいなって思いました。

深田:不良のいいところはですね、いっぱいあるんですけど、すごく考えて、やっぱりみんなかっこいいな、って。

一同:

深田:結構、少年忍者ってフレッシュな感じのイメージのグループなんですけど、今回はヤンキー役になって、みんな役にちゃんと入れてるし、似合ってたんで、やっぱりみんなかっこいいんだな、と思いました。

現場で生まれた東西の交流

――今回、Lil かんさいのメンバーとがっつり演技で共演するのは初めてだったと思うんですけど、刺激を受けたことだったり、今回の共演を機に仲良くなったメンバーがいたら教えてください。

川﨑:同じシーンは特になかったんですけど、待ち時間が結構あったので、そのときに(當間)琉巧とは熱く仕事の話をしました。

瀧:僕はLil かんさいの5人の演技を見てすごい刺激を受けて。関西弁ということもあるのかもしれないんですけど、なんとなく関西特有の明るさっていうのが演技にも出てるんだな、というのを感じて、勉強になりました。

青木:大西風雅は、今までも結構仲良かったんですけど、基本ふざけてるプライベートの部分しか見たことなかったんです。でも、ちゃんとお仕事して、演技しているところを初めてしっかり見て、ギャップがあって、よかったですね。
あと(嶋﨑)斗亜くんの骨格が綺麗で、羨ましかったです。

内村:(岡﨑)彪太郎くんと話したり、ご飯食べたりして……一緒に写真も撮ったんですよ。その写真をブログだったかな、あげてくれて、意外と仲良かったんだな、って思いました。

川﨑:認知してなかったんだ? 仲いいと思ってなかったの?

内村:ちょっと仲いいかな、とは思ってたので嬉しかったです。

安嶋:僕は以前、映画をとる前にLil かんさいとはYouTube(ジャニーズJr.チャンネル)で1回撮影したことがあって、その時はそこまでお話することができなかったんですけど、スマホの写真をぱっと見返したら、風雅のアップの写真があったり、髪が汚れるシーンのあと、髪を洗ってたら、後ろからにしたく(西村拓哉)に水かけられたりしたな、とか。今回は2週間という短い期間で本当に少年忍者ぐらい仲良くなった気がしますね。

深田:僕もLil かんさいとはすごく喋るようになりました。それこそ、にしたく、琉巧、斗亜とはごはんも行きましたし、移動のバスの中でも結構ワイワイして。全員と仲良くなれましたね。

檜山:Lil かんさいの5人とは仲良くさせてもらって。その中でもプライベートの雰囲気をうまく仕事に持っていけるっていう面では関東の少年忍者とは違う一面で、そこは刺激を受けました。

山井:Lil かんさいの中では唯一、琉巧くんが同い年なんです。同い年でも関東と関西だと少し距離が出ちゃうものなんですけど、そういうの関係なしに琉巧くんは明るく話しかけてくれて。関西のみんなってすごく距離の縮め方が上手なんだな、って思いましたね。

鈴木:撮影中でもみんな明るさがすごくにじみ出てて、いい人だなっていうのがあったんですけど、琉巧くんとは僕の地元の話をして、盛り上がりましたね。

長瀬結星(以下、長瀬):関西弁で映画撮ったっていうのもあるし、みんなのいい素が見えた期間でした。風雅や琉巧とは話が盛り上がったりしたんですけど、そのまま撮影に入ってもパッと切り替えができていたのでそこはすごいな、と思いました。

――少年忍者とLil かんさいで勝負をしたら負けないな、と思うところを教えてください。

安嶋:まず人数の多さですよね。そこは勝ってる(笑)あとは……。

檜山:その人数を活かしたパフォーマンスじゃない?

安嶋:そう、あと少年忍者、アクロバットできるメンバーがすごく増えたんですよ。最近までやってた『JOHNNYS' Island』でブレイクダンスのコーナーがあったんですけど、そのためにアクロバットを練習して。
想像もできなかった人、悠仁や、久保廉もバク転ができるようになったんです。少年忍者、やっぱり忍者ってついているからには、アクロバットできるのは強みじゃないかな。

少年忍者&Lilかんさい、サバイバルに連れていくとしたら?

--もしも、映画のような設定で、サバイバルをするんだったら、誰を連れていきますか?

長瀬:俺は琉巧ですね。サバイバル能力高そうじゃないですか。生き残れそう。一緒にいても楽しいし、いろんなアイテムの使い方も知ってそう。

鈴木:俺は自分をもう1人連れていきたいですね。
趣味でキャンプと釣りと料理するので、自分がもうひとりいればギリギリのサバイバル生活も普通に暮らせるかな。

深田:あと悠仁は止血できるスボンも持ってるし。

(ざわつく一同)

鈴木:古着が好きで、軍服みたいなの持ってるんです。その古着を買った店の店長さんが、これ、止血できるんだよ!って。使うところないんですけど、怪我しても大丈夫ですね。

山井:僕は岡﨑彪太郎くん。彪太郎くんはプライベートでもすごくしっかりしてるタイプなんですけど、僕は結構1人になると不安になるところが多いので。彪太郎くんが一緒にいて、なんか引っ張ってもらいたいですね。とても信頼できると思いますし。

檜山:僕は深田を連れていきたいですね。自分で言うのもなんなんですけど、意外とペアとして歯車が合うというか。俺は結構几帳面で、深田は大雑把なんですけど、考えることが奇想天外なので、そういうサバイバルになったときに、俺にはないひらめきをくれて、いざというときは俺の冷静さでどうにかなるみたいな感じで。

深田:歯車が合うって言ってくれたんですけど、僕は斗亜を連れていきます(笑)
斗亜はぽわぽわしてる雰囲気ですごいいい子なんですけど、一緒にいるだけで和むんですよ。
多分、サバイバルで危険になったときも、ぽあぽあした雰囲気でいたいですね。死ぬとき笑顔でいられるのは斗亜だな、と思いました。

瀧:斗生き残る前提の話なんじゃないの?

深田:でもまあまあ、ぽあぽあしてる斗亜で。

安嶋:俺は久保廉です。龍一郎を経験してから、教える立場面白いな、と思って。久保廉は出来なさそうなイメージがあるんで、教えてあげたいですね。なんか引き継いでほしいです。久保廉に伝えるから、久保が誰かに教えて引き継いでほしい。

内村:俺はですね、檜山ですね。
檜山本人じゃなくて、役の鷲尾のほう。いくぞ!って声をかけてくれそうなので。
僕、無人島に行っても、たぶん動かないのでそれぐらい強引に動かしてくれる人がいいな、と思います。

青木:なんか誰っていうのがあんま思いつかなくて……何でもやってくれる人がいいですね。

一同:

青木:立候補居ますか?

(深田、安嶋、鈴木挙手)

青木:じゃあ豊田(陸人)くんでお願いします(笑)
お父さんみたいに優しくて何でもやってくれるので、僕は椅子だけ作って座って待っていたいと思います。

瀧:僕は鈴木悠仁ですね、悠仁は料理もできるし、ガタイもいいので、サバイバル能力高そうなオーラがにじみ出てる。……って思ったら、さっきの止血できるっていう、いい情報も聞けたので、さらに好感度爆上がりしました。

川﨑:僕は内村ですね。

内村:やったあ。

川﨑:違うんです、違うんです、厳密にいうと内村が演じた春太ですね。

一同:あ~。

川﨑:内村は絶対に連れていきたくないです。

内村:おいおいおい(笑)

川﨑:でも内村は根っから明るいし、なんかちょっと落ち込んでも、助けてくれそうなんで、死に際も明るくね。

瀧:だから生き残る前提で話して(笑)

たくさんの挑戦をした映画、観てほしい

――最後に、映画に出てみての感想、見てくださる方へのメッセージをお願いします。

川﨑:そもそも映画に出たことがないメンバーがほとんどなので、新しくて、そしてすごいスケールの大きい挑戦をさせていただけるなっていうふうに思って、緊張もあったんですけど、ドキドキとワクワクで、初日を迎えさせていただきました。
予告とかでもある通りですね、青春を伝えられたらなと思います。

瀧:僕も映画自体初めてで、経験がないボーイスカウトの映画だったので、いろいろ考えさせられることが多くて難しかったですけど、僕なりに頑張ったので、楽しんで見ていただけるとありがたいです。

青木:映画が決まったときは、とにかく嬉しくて。内容がボーイスカウトで山の中に行くと聞いて、僕は山の中で育ったので、おうちに帰れるような感じで、すごく嬉しかったです。

深田:くまさんですか?

青木:くまさんです!

内村:春太は真面目なキャラの東団の副リーダー的存在なんで、真面目な部分を映像に見せるために、髪を切りました。襟足がめっちゃ長かったんですけど、それをまず切って黒染めもして、そしたらもう、ビジュアル的には完璧になりました。
もうひとつやったのは、姿勢を良くするということですね。これは平野紫耀くんがテレビ番組で、役づくりで何をしたんですか、と聞かれていたときに姿勢を良くしたって言ってたので、それをちょっと真似してみました。

檜山:不良役に慣れてない中、リーダーをやらせてもらったんですけどその中でも監督と、あと共演した平岡祐太さんからもアドバイスをもらえたので、自分も知らなかった新たな一面を見いだせて、そういう意味では新鮮だったんじゃないかな、と思います。

山井:不良役は普段のイメージとはほとんど真逆の役ということで、心からその不良役に溶け込むためにいろんな映画や作品さまざまなものを見て勉強をして、監督にも相談して、提案していただいた僕っていうキャラを生かした役をやらさせていただいて、それを短い2週間っていう撮影期間の中でもしっかりと活かせて嬉しかったです。

鈴木:僕はこの映画の前にドラマをやらせていただいたんですけど、共演した人たちからいろんな刺激をもらえたので、それを今回は活かせたと思います。

長瀬:自分が不良役というのに慣れてなくて、どうやったら不良に近くなれるんだろうって、一昔前のドラマや映画を見て勉強をして。監督にも梅木はどういう役なのか相談したら、頭のねじが一本外れてるおかしい不良だから、というのをもらったのでそこは自分、長瀬結星もちょっと頭のねじが外れているところがあるのでうまく梅木をミックスしてできたのかな、と思います。

安嶋:映画で龍一郎役が決まったときは、演技に対してそんな経験がないし、自信もなかったので今回映画を経験させてもらって、監督にいっぱい指導を受けて、自分が今後ジャニーズを生きていく上で身になることが多かったのではないかなと思いました。

深田:少し安嶋くんと話が似ちゃうんですけど、2週間という短期間で濃い時間を過ごして、監督にも結構ご指導いただきましたし、お互いに初めて生で演技を見る人もいっぱいいて、たくさん刺激を受けて、自分自身すごい成長できて。今後に生かせるような体験ができたな、と思います。



取材・文/ふくだりょうこ