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Homecomingsが約3年半ぶり全国ツアー完走、LIQUIDROOMで新旧織り交ぜた16曲熱演

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Homecomings(撮影:池野詩織)

Homecomingsが4月2日に東京・LIQUIDROOMで全国ツアー「Somewhere In Your Kitchen Table」の最終公演を開催した。

今年1月にドラマ「失恋めし」の主題歌「アルペジオ」、4月にドラマ「ソロ活女子のススメ2」のエンディングテーマ「i care」をリリースするなど精力的な活動を展開するホムカミ。バンドにとって約3年半ぶりとなった全国ツアーは全9公演が行われ、各会場では2021年リリースのメジャーデビューアルバム「Moving Days」のアナログ盤の先行販売も実施された。

この日のライブは疾走感あふれるパンクナンバー「ALPHABET FLOATING IN THE BED」で幕開け。4人の息の合ったバンドアンサンブルと畳野彩加(Vo, G)の伸びやかなボーカルで観客を魅了すると、そのまま「I Want You Back」「HURTS」といったキラーチューンをプレイ。4人のエモーショナルな演奏に、オーディエンスは拳を突き上げて応えた。畳野が「『Somewhere In Your Kitchen Table』ツアーファイナル、皆さん来ていただきありがとうございます。今日はいろんな曲をやりたいと思いますので、自由に楽しんでください」と挨拶して美しいコーラスワークが光る「Songbirds」で演奏を再開。バンドは5曲目「Cakes」を終えると、青い光に包まれながらゆっくりと音を重ねてオーディエンスを惹き付けていく。そして石田成美(Dr)のドラムカウントから「Blue Hour」をプレイし、エバーグリーンなメロディで場内を穏やかなムードで満たした。

ライブ中盤、福富優樹(G)が今年3月に最終回を迎えたNHK総合のドラマ「恋せぬふたり」について語り始める。他者に恋愛感情も性的欲求も抱かない男女2人を描いた本作について「誰かを好きになったり、触れ合うことが大事ではない人もいて、それは当たり前のことだと思うんですよ。そういうものに焦点を当てた作品がすごく素敵で、敷居の低い地上波で放送してるのはすごくいいことやなと思って」と自身の思いを語り、「男の人と女の人という組み合わせが当たり前になってしまっているなと感じることがあって、自分たちの音楽で少しずつでもいいからいい方向に動かせたらなと思って作った曲です」と続けて、未発表の新曲「光の庭と魚の夢」を届けた。

メンバーたちはその後、軽やかギターサウンドが印象的な「アルペジオ」「i care」をプレイしてバンドの現在のモードを提示。そして畳野が「あとちょっとで終わっちゃうんですけど、またこうして集まれる機会を今年はたくさん作れたらと思っています。いろんな曲をお届けしたいとも思っているので、季節ごとに楽しんでいただけたらうれしいです。楽しみにしていてください」と呼びかけ、「LIGHTS」「Paper Town」といった人気ナンバーを次々に披露。最後は「Here」をさわやかにプレイして4人はステージをあとにした。

アンコールでは、畳野が「いやあ、楽しかったです。あっという間でしたね」と名残惜しそうひと言。これに対して福富が「まだ終わってないよ。また『Here』からさかのぼってやるから」と冗談交じりに話して会場の笑いを誘った。その後はメンバー4人で今回のツアーを振り返りつつ、ゆるいトークを展開。そして最後に代表曲の1つ「SOMEWHERE」をエモーショナルにパフォーマンスし、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。

Homecomings「Somewhere In Your Kitchen Table」2022年4月2日 LIQUIDROOM セットリスト

01. ALPHABET FLOATING IN THE BED
02. I Want You Back
03. HURTS
04. Songbirds
05. Cakes
06. Blue Hour
07. Blanket Town Blues
08. 光の庭と魚の夢
09. アルペジオ
10. i care
11. Continue
12. PAINFUL
13. LIGHTS
14. Paper Town
15. Here
<アンコール>
16. SOMEWHERE