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題材は“トー横キッズ”、安住の地プロデュース「怪獣は襲ってくれない」

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安住の地プロデュース公演「怪獣は襲ってくれない」ビジュアル

安住の地プロデュース公演「怪獣は襲ってくれない」が、5月21・22日に東京・遊空間がざびぃで上演される。

「怪獣は襲ってくれない」は、京都を拠点に活動する安住の地が、初めて東京で実施するプロデュース公演。岡本昌也が脚本・演出を手がける本作では、歌舞伎町にたむろする若者たち“トー横キッズ”を題材にした物語が展開される。岡本は脚本の執筆にあたり、実際に歌舞伎町へ足を運び、リサーチを重ねたほか、“トー横界隈”に精通したライターの佐々木チワワへ取材を行ったという。

上演に際して、岡本は「これは若者たちに教わった『居場所』についてのお話です。皆、安住の地を希求しながら生きているっていう、シンプルなことを改めて、素晴らしい俳優・スタッフ陣を迎えて描こうと思います」とコメントした。

なお安住の地は、同時期に東京・調布市せんがわ劇場で開催される「第12回せんがわ劇場演劇コンクール」にも参加しており、こちらでは「アーツ」を上演する。

岡本昌也コメント

歌舞伎町のビル横にたむろし、奇抜な服装・行動が問題になっている若者たち「トー横キッズ」のニュースを見たのは去年の冬ごろでした。毛布にくるまりながら記事を読んで号泣したのを覚えています。それからというもの、気づけばTwitterやTikTok越しに彼らを追い続けていました。歌舞伎町にも足を運び、「トー横」を専門的に研究されている佐々木チワワさんにもお話を伺い、常に彼らへの興味が途絶えることはありませんでした。

なぜ彼らにここまで感情移入してしまうのか、いまも考え続けています。「この国で起きている子どもたちの居場所や環境の剥奪だ……」と、いわゆる社会的に、敏感に、深刻に問題視すればするほど、なにかがおかしいと感じます。やがて、彼らの刹那的でバチくそエモい生活を見ていると「彼らは僕らのように人生をただ、謳歌したいだけなんだ」と、思うようになりました。これは若者たちに教わった「居場所」についてのお話です。皆、安住の地を希求しながら生きているっていう、シンプルなことを改めて、素晴らしい俳優・スタッフ陣を迎えて描こうと思います。

安住の地プロデュース公演「怪獣は襲ってくれない」

2022年5月21日(土)・22日(日)
東京都 遊空間がざびぃ

脚本・演出:岡本昌也
出演:海沼未羽、細井じゅん、詩野、ノナ、伊藤泰三