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キューバ人大学教授とソ連宇宙飛行士の友情描くコメディ、監督コメント到着

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エルネスト・ダラナス・セラーノ

「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」の監督、エルネスト・ダラナス・セラーノのコメントが到着した。

本作は、実在する元宇宙飛行士で“最後のソビエト連邦国民”と呼ばれたセルゲイ・クリカレフの実話をもとにしたコメディ。東西冷戦末期、キューバで暮らす無線愛好家のセルジオと宇宙ステーションに滞在中のソ連宇宙飛行士セルゲイが、国境や身分、大気圏をも越えて親しくなるさまが描かれる。

キューバ人であるセラーノは、映画の舞台となる1990年代初頭を振り返り「経済的に依存していた社会主義圏が崩壊し、キューバは終わりの見えない経済危機に陥り、我々国民の生活は一変しました」とコメント。「このように劇的な時代を背景とした風刺作品でありながら、本作の語り口はノスタルジックです。それは、当時が私にとって幸せな時期だったから。ちょうどこの頃、私たち夫婦は次々と子宝に恵まれたのです」と回想するが、当時は舞台の台本を毎月100本以上書き上げても収入が足りず、自宅に作った蒸留酒製造所を副業として生計を立てていたという。

「セルジオは私にとって、非常に身近な人間」と語るように、大学教授であるセルジオのキャラクターには、セラーノ自身の境遇が反映されている。そしてセラーノは「あの頃の自分の生活をセルジオのストーリーを通して語り、我々国民が、キューバ現代史における最も過酷な時代を生き抜くために必死で編み出した、奇抜で無謀な秘密の方法をお見せしたかったのです」と明かす。

宇宙から帰還すると祖国がロシアに変わっていたというセルゲイのエピソードから、本作のアイデアを思い付いたセラーノ。「セルゲイもセルジオと同様に、歴史に翻弄されていたのです。冷戦の終わりに、突然逆境に立たされた2人の男が空間を超えて出会い、人生が交錯していく。この映画は、そんな現実にはありえないような出来事を描いたコメディです」と語った。

「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」は、12月1日より東京・新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー。

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