没後10年・若松孝二を追ったドキュメンタリー「67歳の風景」など3本を新宿で上映
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「67歳の風景/若松孝二は何を見たのか」(c)SHIMAFILMS
若松孝二を追ったドキュメンタリー「67歳の風景/若松孝二は何を見たのか」および、若松の監督作「17歳の風景/少年は何を見たのか」「理由なき暴行」が、5月7日から20日までの期間、東京の新宿 K's cinema にて上映される。
2012年に死去し、今年の10月で没後10年を迎える若松。「67歳の風景/若松孝二は何を見たのか」は、「17歳の風景/少年は何を見たのか」の制作現場を追ったドキュメンタリーで、同作にシナリオで参加した竹藤佳世が監督を務めた。当時67歳の若松がスタッフの先頭に立って東北ロケを行う姿を通し、映画作りに懸ける思いを映し出している。
併映される「17歳の風景/少年は何を見たのか」は、岡山県で起きた17歳の少年による母殺しの事件にインスパイアされた作品。母親を殺害した少年役で柄本佑が主演を務めた。「理由なき暴行」は、貧乏でモテない19歳の学生、浪人生、工場労働者がアパートで共同生活しながら、底辺にいる自らを蔑み、金持ちや社会、学生運動を激しく呪いながら自滅していく姿が描かれたもの。同作に出演した鈴木一による小説「僕の理由なき暴行」が2021年に刊行されたことを記念しての上映となる。