東京藝大AAI特別企画『Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす』5月1日より開催
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本展メインビジュアル(デザイン:中本那由子)
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すべて見る東京藝大AAI特別企画『Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす』展が5月1日(日)~10日(火)、東京藝術大学大学美術館 陳列館で開催される。
本展覧会は国軍によるクーデターと暴力を受けて混乱するミャンマーで失われる人々のいのちを刻み、死の真実を明らかにするもの。キュレーションは居原田遥が務める。
2021年2月、ミャンマーで国軍によるクーデターが発生した。軍事政権を拒否し民主化を求める人々へ、軍による弾圧が繰り返され、1年あまりが経った今も続く混乱。
ミャンマー出身のアーティスト・カミズは、犠牲となったミャンマー市民の顔をかたどった「マスク」を制作することで、失われた命の証を刻み鎮魂を祈ると同時に、それらを剥がす「死の真実を明らかにすることを試みている。
本展では、安全のためにマスクでその身を護りながら匿名で活動を続けるカミズによる本プロジェクトを初公開。アジアのアートや文化的実践を研究する居原田によるキュレーションで、ミャンマーのクーデター勃発から現在までを見つめ、芸術による連帯がもたらす未来を見つよう。
<居原田遥(キュレーター)・コメント>
「絶望」を越えるために。ここから遠く離れた地であるミャンマーで起きたクーデターで覚えたのは、 途方もない絶望だった。当たり前の自由と未来を求める人々に対し、非道かつ不当な暴力が止まらない。 声をあげるだけで命の危険にさらされ、時には全てを奪われ、恐怖を抱えながら耐え凌ぎ生きる人々がいる。
諦めることなく、抵抗を示す声。あるいは、沈黙を続けながらも可能な手段で届く意思。拡散を求め広がり続ける情報。絶え間なく生じる「絶望」を受け止め、またそれらを超え、 そして理不尽な社会に抗うため、アートをはじめとする表現が出来る / すべきこと、あるいはこの「絶望」を目にする人々に出来ることは、希望のための文化的連鎖を絶やさず、繋ぎ続けることである。
■展示情報
東京藝大AAI特別企画「Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす」
5月1日(日)~10日(火)10:00~17:00
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館
※会期中無休
公式サイト:https://terasia.net/projects/exhibition-mask/
<関連イベント>
・カミズによるワークショップ
5月1日(日)、5日(木)、10日(火)15:00~17:00
場所:東京藝術大学大学美術館 陳列館
出演:カミズ
参加費:無料
参加方法:事前予約制(各回15名)
※4月15日よりウェブサイトにて受付開始
・シンポジウム
5月6日(金)19:00~21:00
場所:Zoom配信
登壇:
居原田遥(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科博士後期課程)
中西嘉宏(京都大学 東南アジア地域研究研究所 准教授)ほか
参加費:無料
参加方法:事前予約制
※4月15日よりウェブサイトにて受付開始。
※その他イベントの詳細は決定次第、ウェブサイトにてお知らせ。
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