黒い鳥が家族の幸せなひとときを破壊していく…北欧ホラー「ハッチング」冒頭映像
映画
ニュース
「ハッチング―孵化―」ポスタービジュアル
「ハッチング―孵化―」の冒頭映像がYouTubeで公開された。
北欧フィンランドを舞台とした本作の主人公は、森で見つけた奇妙な卵を家族に秘密にしながら孵化させた少女・ティンヤ。やがて卵から生まれた“それ”は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく。1200人のオーディションから選ばれたシーリ・ソラリンナが母親を喜ばせるために日々を送るティンヤを演じ、ソフィア・ヘイッキラが娘を所有物のように扱う母親に扮した。
映像には家族の日常を切り取った動画をSNSにアップすることに夢中な母親が、ティンヤたちをスマートフォンで撮影する様子を収録。その後、リビングに飛び込んできた1羽の黒い鳥が、幸せな家族のひとときを破壊していくさまが収められた。
監督のハンナ・ベルイホルムは「この冒頭シーンは、これから作品の中で描こうとする物語をギュッと濃縮したようなものにしたいと考えていた」と述べ、フィンランドでは黒い鳥は不吉な存在とされていることに触れつつ「ホラー映画を撮りたかったというわけではなく、大人のためのファンタジーとしてこの物語を描くのにホラーの手法を使った。明るく美しい環境下で起こる恐怖を表現したかった」と語っている。
「ハッチング―孵化―」は4月15日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国で順次ロードショー。
(c) 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst