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ぴあ 総合TOP > 佐藤流司「不満、持ってきてください。吹っ飛ばしますから」 キャスト集結の舞台『呪術廻戦』製作発表レポート

佐藤流司「不満、持ってきてください。吹っ飛ばしますから」 キャスト集結の舞台『呪術廻戦』製作発表レポート

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舞台『呪術廻戦』製作発表会より、前列左から)豊原江理佳、佐藤流司、泰江和明、三浦涼介 後列左より)藤田玲、太田基裕、和田雅成

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週刊少年ジャンプで連載中の芥見下々による大人気漫画『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』。人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描いた物語で、現代社会を舞台に、古来より伝わる呪術を用いて闘うという斬新な内容が話題となり、シリーズ累計発行部数は6500万部(デジタル版含む/22年4月現在)を超えている。

今年7〜8月には、本作の初の舞台化が決定。4月13日、都内で製作発表会見があり、出演者らが思いを語った。

私の体の方も鋭意制作中です(佐藤)

――まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

中野博之(集英社 週刊少年ジャンプ編集長):魅力的なキャラクターが『呪術廻戦』の魅力だと思いますが、豊富なバトル描写も大きな魅力の一つだと思います。それが舞台でどのように表現されていくのか。2.5次元化にぴったりな作品だと思います。まだまだ鋭意制作中の状況ですが、どうぞ大いにご期待いただければと思います。

小林顕作(演出):『呪術廻戦』という人気のある作品に携われてとても光栄でございます。と同時に、僕なんかなんでいいのかなと思いつつ、脚本に喜安浩平くんという実力のある素晴らしい人が来てくれますし、キャストの皆さんの顔ぶれを見て、大丈夫だと思っていただけたのではないでしょうか。僕はそれに乗っかって、一緒に楽しみたいなと思っています

佐藤流司

佐藤流司(虎杖悠仁役):こういった大きな作品で主演させていただくことを、本当に光栄に思います。身体能力が高い役でございますので、本番に向けて今、私の体の方も鋭意制作中ですので、ぜひご期待ください。よろしくお願いいたします。

泰江和明(伏黒恵役):子どもから大人まで愛される『呪術廻戦』に伏黒恵として携わることができることが本当に光栄であり、感謝しかありません。僕はもうこの役がどうしてもやりたくて、小林さんと初めてお会いした時に、自分ができることをとにかくやろうと思って、アクロバット、ダンス、お芝居も全部披露させていただいて。結果、今こうしてここに立てていることに感謝しかありません。

泰江和明

ここにいる皆さんと、これからどういう舞台になっていくのか楽しみですし、皆さんに愛される作品にしていけたらいいなと思います。

豊原江理佳(釘崎野薔薇役):大ヒット作品の、格好良くて強い、憧れの野薔薇ちゃんに決まったときから、夢見心地で。こんな格好いい野薔薇ちゃんをできるんだろうかという不安もありますが、私なりにその不安を全部力に変えて、この役に挑戦したいと思っております。

豊原江理佳

私、今回の舞台の中で初めてのことが本当に多くて、アクションも初めて挑戦させていただくことになりそうなので、今からアクションの特訓をしております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

和田雅成

和田雅成(七海健人役):この作品に携われること、光栄に思います。精一杯頑張ります。

太田基裕(真人役):真人は人間の負の感情から生まれまして、皮肉にも真の人という字を書く。個人的にすごく奥行きを感じてるんですけど、彼の哲学を感じながら、僕自身の魂を融合させて、共鳴し合って、1つの役を作り上げていきたいなと思っております。この作品の素敵なスパイスになるように頑張っていきますので、よろしくお願いします。

太田基裕

藤田玲(夏油傑役):『呪術廻戦』はすごく人気の作品で、僕も個人的にファンとして漫画も全巻持っていますし、アニメも見ましたし、映画館にも行きました。これが舞台化するんだったら、俺、やれる役ないかなとずっと考えていたんですけど、夏油くらいかなと思っていたんですよ。それでこの話をいただいたときに「夏油?」と聞いたら、「夏油」と言われて、やったーという思い出があります(笑)。

藤田玲

いち原作ファンとして、原作が好きな皆さんが舞台を見に来た時に、楽しんでいただけるように、夏油を愛して、夏油とともに皆様を劇場で待てるように、みんなと一緒に舞台を作っていきたいなと思っております。僕もスパイスになれるように頑張っていきたいと思います。

三浦涼介(五条悟役):僕も参加できてすごく嬉しく感謝しております。この作品のファンの皆様と共に、僕自身も『呪術廻戦』を愛し、五条悟というキャラクターをですね、精一杯に心を込めて演じ、精進してまいりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

三浦涼介

こだわりのキャラクタービジュアル。撮影時のエピソードも公開

ーービジュアルが公開されました。感想を教えてください。

舞台『呪術廻戦』メインビジュアル

佐藤:和田くんカメラの位置分かってないよね(笑)。メインビジュアルに使用している歩くカットは、ちょうどいい具合を目指して、100回ぐらいやりました。それから個人的に髪の毛が短い役があまりなかったんですけど、似合うなって.....。

和田:自分で言うな!(笑)

佐藤:みんな格好いいですよね。衣装もめっちゃ細かく、こだわって作っていらっしゃっるので、そちらも楽しみにしていてほしいなと思います。

豊原:衣装合わせのときから、こだわりが本当にすごくて。私、ベルトをしているんですけど、微妙に色が違う茶色のベルトをどちらがいいか、イラストなどを見て決めていらっしゃったんですよね。すごいなと思いました。

三浦:僕もそのこだわりを感じながら撮影に臨ませていただきましたが、僕はほとんど目が見えない状態で(笑)。撮影のときは、いろいろな方が手をとって、連れて行ってくれました(笑)

太田:髪の色とかもすごく繊細だったりするので、照明の当て方をスタッフさんが試行錯誤しながら撮ってくださったので、素敵な写真になりました。本番に向けていろいろブラッシュアップされていくと思うので、僕自身も役づくりをしながら素敵な真人を演じられたらいいなと思っています。

藤田:僕も縫っている部分の線の数や、おでこのどこにするかというバランスなどを考えて撮影してもらいました。袈裟の下のふくらみを持たせたいということで、この撮影のときには、パニエを人生で初めて履きました。もしかしたら、楽屋をパニエで歩いているかもしれません(笑)

佐藤:舞台化するにあたって、もう少し人間よりにしたりとか、舞台っぽくアレンジ加えたりすることがあると思うんですけど、そのままで来るとは思っていなかったので、すごいクオリティだなと思いました。

小林:僕もそのままでやるとは思っていなかった(笑)

ーーパンダ、本当にパンダですもんね(笑)

太田:暗転になったときに、どう移動するのかな。

藤田:視界が良好でない方がいっぱいいるので、手を繋いでハケているときに明転しちゃったら、すごく仲良しみたいになる(笑)

三浦:助け合いたいと思います(笑)

ーー演じる役と自分自身が似ている部分は?

佐藤:「いたどりゆうじ」「さとうりゅうじ」で名前から似ていますし、出身が宮城県というのも同じ。身長が173センチで、私は171センチ、調子がいい時は172ぐらいなので(笑)、身長もほぼほぼ同じ。身体能力の高さが特徴的ですが、スタミナに関しても自信があるので、共通点は多いかなと思います。

泰江:(伏黒には)少しでも多くの善人に平等を享受できるように、というセリフがあるんですけど、僕も一人でも多くの人に笑顔を届けたいと思って、この芸能界に入った。解釈違いかもしれませんが、そういうところに愛着があります。人間性を深掘りして、みなさんにお見せできたらいいなと思っております。

豊原:すぐ熱くなるところが似ています。ただ、違いは野薔薇は意思を持っていますが、私は結構内弁慶かな。

和田:パンが好きというところが似ている。それから七海は身長が184センチくらいの設定で、僕は181ぐらいなんですけど、調子いいと183センチなので(笑)、いっぱい寝て本番に臨みます。

太田:僕自身、陽ではないのでないタイプなので、共通点はあるんだろうなぁと思います。

藤田:似てたらまずいですね(笑)。昔の夏油は友達思いという一面があったりして、僕も友達好きなので、そういうところぐらいじゃないですかね。

三浦:僕もなかなか似ているところが見つからないんですけども、お仕事として役に近づくのが楽しいと思っているので、稽古期間中に五条悟になれたらいいなと思います。

役者本人の声で、本人の気持ちでやってくれたら(小林)

ーー学校が舞台の作品。学生時代の1番の思い出を聞かせてください。

佐藤:小学校2年生ぐらいの時に、小さな女の子が目の前を歩いていて、凍った川に傘を落として泣いていたんです。その傘をとるために、川に入ったら、氷が薄くて、死にかけたという......。それが最大の思い出ですね。通りすがりのおじさんが見つけてくれて、引き上げてくれて。そういう正義感が役と似てますね!

和田:その質問じゃないから!(笑)

泰江:高校時代は部活っ子でした。ダンス部で、朝練もあって、放課後も、昼休みも使って練習していたんですね。それで日本一になれたんですけど、高校を通して思い出深いことなのかなと思っています。

豊原:高校の時に、1年アメリカに語学留学したんですけど、アメリカの高校生活を経験できて、日本とアメリカの文化の違いが分かったことが貴重な経験でした。

和田:高1の時はモテましたね。地元では上の上だったんですが、東京ではすぐ上の下です(笑)

太田:恥ずかしがり屋で目立ちたくないタイプだったんです。トイレに行くのも恥ずかしいぐらいで、なるべく学校ではなく、家に帰ってからトイレに行くタイプでした(笑)

藤田:高校の時はもう仕事をしていました。修学旅行、楽しいじゃないですか。北海道だったんですね。みんなで飛行機に乗って、着いたら、マネージャーが空港で待っていて、そのまま連れて帰られるという(笑)。そのときのマネージャーの顔が一番思い出深いです。

三浦:10代のころからタレント養成所に通っていて、そこで過ごす時間が長かったです。太田さんともレッスンで一緒に踊っていたりしました。すごく青春だなと思います。

ーーお仕事とプライベートをどう切り替えられているのでしょうか?役に入られるときにすることなどはありますか?

佐藤:本番中は段階的に切り替えていくことが多いかな。虎杖は80キロぐらいあって、体脂肪率一桁という設定。いまはひたすら食べて、ジムに行く生活をしています。切り替えというより、日常の延長でじっくりやっていくのが役者の仕事。舞台に出る前に、手を2回叩いて、脳味噌を切り替えるということはやっていますね。

泰江:僕も日常生活から考えていることが多くて。いろいろ考えて準備をしますが、本番前はあまり気負わずというか、そのキャラクターは自分なんだと思うようにしています。

佐藤:あ、でも、年末に共演したんですが、本番前がちがちに緊張していましたよね(笑)

泰江:精神統一と言ってくれると嬉しいな(笑)

豊原:私は放っておくと仕事のことばかり考えてしまうので、家に帰ったらスイッチを切ってオフにしますね。役に入る瞬間はギリギリです。衣装を着て、ヘアメイクが終わって、袖に行くときぐらいかな。

和田:器用な人間ではないですし、稽古期間中は作品のことを考えていたいなと思っています。それがそのまま舞台上で生きられればいいかなと思っています。

太田:先ほどトイレに行きたくないと話しましたが、トイレで切り替えますね(笑)。ひとりの時間をつくって、深呼吸して、切り替えますね。

藤田:オン/オフをはっきり切り替えるタイプですが、何かやるかというと別に何もないですね。舞台に上がる時には自然とオンになりますし、メイク落とした瞬間にオフになりますね。

三浦:僕も全然切り替えられていないです。お仕事のばかりになってしまうので、なるべくニュートラルな時間を持とうと思いながら、35歳を迎えました。本番前は、すごく大切な人......亡くなってしまったんですが、大好きな母を思ったりして、本番にいつも臨んでいます。

ーー最後に一言お願いします!

小林:舞台でできることを目一杯繰り広げていきたいなと思っています。出演者のみなさんは、役のこととか考えて悩むこともいっぱいあると思うんですけど、僕は役者本人の声で、本人の気持ちでやってくれたら、絶対役がついてくると思う。

小林顕作(演出)

お芝居というのは究極、役者が立っていて、ライトが1つあればどうにでもなると思っているので、そのみんなの意気込みやパワーを全面に押し出せるような作品にしたいなと思っております。ぜひみなさま、楽しみにお待ちください。

佐藤:今このご時世ですし、日常的に感じる不安とか不満、負の感情が皆さん必ずあると思いますので、持って来てください。吹っ飛ばしますから!よろしくお願いします。

舞台『呪術廻戦』の公演は7月15日~31日に東京・天王洲 銀河劇場にて、8月4日から14日まで大阪・メルパルク大阪 ホールで上演。

取材・文・撮影=五月女菜穂

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