“感情移入”を手助けする一流アーティストの仕事ぶり 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』新映像
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『ジュラシック』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の特別映像が公開された。
2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』の続編となる本作では、恐竜行動学のエキスパート、オーウェン(クリス・プラット)と、“ジュラシック・ワールド”の運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)が、火山の大噴火の予兆がとらえられていたイスラ・ヌブラル島へ向かい、恐竜を救い出すべく奮闘する模様を描く。怪物はささやく』のJ・A・バヨナが監督を務めた。
今回公開されたのは、観る者の“感情移入”を手助けする役割を担う一流アーティストの仕事ぶりが垣間見られる特別映像。前作の監督である、今作では脚本・製作総指揮を務めたコリン・トレボロウは映像内で、「6500万年前に絶滅した恐竜には、現代は異次元も同然だ。人間が同じ立場に置かれたらどうだろう? 別世界に放り込まれたら?」と語る。バヨナ監督も説明するように、本作では「翻弄される恐竜たちへの感情移入」がテーマに。その“感情移入”をよりリアルに感じさせるために、様々な分野の一流アーティストが携わり製作されたことが伺えるが、その仕上がりは、古生物学コンサルタントであるジョン・ハンクラが「恐竜の世界は滅びても、恐竜たちの姿はリアルだった」と称賛するほどで、本作にとっては、人間だけではなく、恐竜もまた同様に大事な登場人物であることが映像から伝わってくる。
物語を語る上で最も重要な鍵を握るのが、オーウェンが孵化したての頃から深いかかわりを持つヴェロキラプトルのブルー。トレボロウは「第1作ではジョン・ハモンドが、恐竜が誕生するたび、孵化するたびにその場にいようとしていた。それは彼自身を恐竜たちの脳裏に焼き付けようとしたからだ。今作では、観客の脳裏には、すでに前作でブルーのことが刻み付けられている。だからこそブルーはこの第2作目で、観客が大事にしたい主要な登場人物となっている」と説明。それは『ジュラシック』シリーズの生みの親スティーヴン・スピルバーグにとっても同じことだったそうだ。(リアルサウンド編集部)
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