DOBERMAN INFINITY、過去と未来をつないだ夢の日本武道館公演
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DOBERMAN INFINITYとTOMOGEN(中央)。
DOBERMAN INFINITYが昨日11月12日に東京・日本武道館単独公演「DOBERMAN INFINITY 2018 DOGG YEAR ~FULL THROTTLE~ in 日本武道館」を開催した。
戌年である2018年を“DOGG YEAR”と銘打ち、5月より全国ツアー「DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2018 DOGG YEAR ~PARTY ON THE OFF ROAD~」を行ってきたDOBERMAN INFINITY。彼らはデビュー当時から日本武道館での単独公演を夢見てきた。このライブでDOBERMAN INFINITYはツアーで培ったパフォーマンス力を武器に現時点での集大成を見せながら、2013年にグループを脱退したTOMOGENやEXILE HIROと共同プロデュースを手がける若手グループ・BALLISTIK BOYZとの共演で、これまでの軌跡とこれからの未来を提示してみせた。
照明が場内を照らし、ステージに充満したスモークが消え去るとDOBERMAN INFINITYが登場。彼らは「OFF ROAD」で勢いよくライブをスタートさせ、着ていたオーバーサイズのアウターを脱ぎ捨てて「DO PARTY」や「SUPER BALL」などアッパーチューンでさっそくフロアを盛り上げていく。1人ひとりがソロパートで魅せる「Put Your Kicks Up」が終わり、メディアミックスプロジェクト「HiGH&LOW」の劇中歌として知られる「Do or Die」「JUMP AROUND∞」を2曲連続で届けると、オーディエンスのジャンプでフロアが揺れた。
小さな幸せとの遭遇を歌った「Living happily」ではSWAYが「この5人での武道館。それが平成最後のDOGG YEARにバチッと当たったことが小さくどデカい幸せです」とニカッと笑い、5名のD6(DOBERMAN INFINITYの公式ファンクラブ「We are D.I」会員)をステージに上げる。D6は「シャンプーとリンスを同時に使い切れた」という日常の小さな幸せから「結婚して子供が生まれた」という人生における大きな幸せまで大小さまざまな幸せエピソードを披露し、DOBERMAN INFINITYとステージで共演を果たした。KAZUKIが「ドービーのやつ、電気点けて」と観客にグッズの骨型ライトを点灯させると、暗転した場内に白い光がきらめく。そんな中大合唱を巻き起こして始まったのは「GA GA SUMMER」。KAZUKIの甘い歌声が会場いっぱいに広がり、日本武道館にさわやかな風を吹かせた。
KUBO-C、GS、P-CHO、SWAYがそれぞれ1バースずつ丁寧にメッセージを届ける「Butterfly Effect」でオーディエンスを魅了したあと、ステージにはKAZUKIが登場。彼はソロ曲「Baby」の途中で羽織っていた白いシャツを脱ぎ、肉体美を披露しながら美しい歌声を響かせる。SWAYもソロ曲「Perfect Love」を熱唱してファンを酔わせた。その後、再びステージにそろった5人はクリスマスソング「あの日のキミと今の僕に」を歌唱。ミラーボールが反射する白い光が雪のように日本武道館に降り注ぎ、ロマンチックなムードが作り上げられた。ハイテンションに「SAY YEAH!!」を歌ったDOBERMAN INFINITYはさらに「99」「Lookin' for」とライブアンセムを畳みかけ、会場をさらに熱くさせた。
最後の1曲を残したところでSWAYは「2014年6月24日DOBERMAN INFINITYこの5人で共に歩き出し、約4年半が経ちました。憧れの舞台、日本武道館で今ライブができていることを本当にうれしく思います。本当にありがとうございます。俺たちだけではない。今みんながここ武道館に……俺たちがいます! 1人ひとりみんなありがとうございます。DOGG YEARの1年間突っ走ってきましたけれど、いまだに結成当時の夢、全国アリーナツアーは叶えられていません。でも今日、2015年にCHOさんが俺たちメンバーにくれた『目指せ日本武道館』とフレームに書かれた俺たち5人の写真。あのときの俺たちから見ればどデカい夢だった武道館のステージに今立てていること……諦めなければ必ず夢は叶うと改めて教えていただきました。ありがとうございます。今日よりもっと強くなって、明日こそはもっともっとデカい夢をつかんでやろうと思います。がんばっていくのでこれからもよろしくお願いします」と感謝の気持ちと決意の言葉を述べる。そして5人は最新曲「YOU & I」を熱唱。ビジョンには歌う彼らの姿と絆を歌ったこの曲の歌詞が映し出され、会場は感動的なムードに包まれた。
アンコールを求める声が上がる中、モニターにはDOBERMAN INFINITYの前身ユニット「DOBERMAN INC」のロゴが煌々と輝く。会場にどよめきが起こる中ステージにはGS、P-CHO、KUBO-Cが登場し、DOBERMAN INCのメンバー・TOMOGENを呼び込んだ。そこにSWAYとKAZUKIが加わり、さらにはBALLISTIK BOYZもステージイン。大所帯で新曲「DI TILL INFINITY」をお披露目すると、会場はこの日一番の盛り上がりとなった。TOMOGENとBALLISTIK BOYZが退場したあとDOBERMAN INFINITYは、5人の原点と言えるナンバー「INFINITY」を熱演。続けてアリーナツアーという目標に向かって突き進んでいく自分たちに向けてつづった応援歌「いつか」を披露すると、銀テープが勢いよく発射された。
最後の挨拶でP-CHOは「本当は2015年にこのステージに立ちたかった。3年も遅れたんですけど、やっとここに立つことができました。例え時間がかかっても、その道が険しくても、信じ続ければ夢が叶うと背中を押してくれたのはここに集まってくれたみんなと、いつも応援してくれるみんなでした。本当にありがとうございます。夢に向かう道に近道なんてない。俺たちは1つひとつ確実に、階段を飛ばすことなく1段ずつ上って、時間がかかってもDOBERMAN INFINITYらしく突き進んでいこうと思います。ウサギとカメなら俺たちはカメかもしれません。けど、絶対に止まることはなく、毎日一歩でも絶対に進んでいきます」と力強くコメント。GSは「たくさんの声援が耳だけじゃなくて心にも突き刺さった武道館公演でした。僕たちは時間がかかりましたが、夢の場所、武道館にたどり着けたので、胸を張って引き続き音楽をやっていきたい。僕たちを導いてくれた言葉が2つあって、1つは『夢』、もう1つはHIROさんからいただいた『勝つまでやれば負けないから』。この言葉を信じて突き進んできて俺たちは今ここに立っています。皆さんもこの言葉を信じて夢に突き進めば、時間がかかっても必ずたどり着けるというメッセージを俺たちがここに立って伝えに来ました。4年前にアリーナツアーという目標を掲げたときと、今とでは夢に向かう思いが全然違うと思います。あのときよりも数百倍、夢を叶えてやろうという思いが強くなりました。どれだけかかるかわかりませんが、これからも行けるところまであきらめずにがんばって皆さんと一緒に最高の時間を過ごして、最高の音楽と楽しい毎日をお届けできたらと思います」と感慨深げに語った。
KAZUKIは大事なところで噛みながらも、あふれる思いを吐露。「4年前に自分がオーディションを受けて、兄貴たちに声をかけていただいて。あの日は武道館なんて大きいところでやるのは夢のまた先の夢だった。アーティストとして武道館という素敵な場所でやれるのは幸せ。僕にとってドーベルは第2の家族。改めましてこの場を借りて……いつもありがとうございます」とメンバーに感謝し、「僕たちはアリーナツアーという夢があります。絶対にアリーナツアーという夢を叶えられるに違いないと思っています。皆さんこれからも応援よろしくお願いします」とファンへメッセージを伝えた。KUBO-Cは「18年前にDOBERMAN INCを結成して、ここまで18年間かかりましたけれど、日本武道館に立てるのは本当にうれしい。LDHに拾っていただき、SWAYとKAZUKIに出会い、最高に楽しい年月を過ごしてきたけれど悔しい思いもしてきて。やっと2018年のDOGG YEARにこの舞台に立てるのは縁を感じる。本当にめちゃくちゃうれしいです!」と感激。SWAYが「DOGG YEARは残り1カ月。でも12年後……だいぶおっさんですけれど、またDOGG YEARをやりたいです。その12年後までにたくさんの思い出をいっぱい作りたい」と話し、最後に5人は「ONE WAY HOME」をファンと一緒に歌い、日本武道館公演の幕を下ろした。なおこの日のライブの模様は2019年1月にWOWOWで放送されることが決定している。
DOBERMAN INFINITY「DOBERMAN INFINITY 2018 DOGG YEAR ~FULL THROTTLE~ in 日本武道館」2018年11月12日 日本武道館 セットリスト
01. OFF ROAD
02. DO PARTY
03. Treasure
04. SUPER BALL
05. ICE BOX
06. WILD STYLE
07. GET UP AND DANCE
08. Put Your Kicks Up
09. Do or Die
10. JUMP AROUND∞
11. Living happily
12. GA GA SUMMER
13. Butterfly Effect
14. Baby
15. Perfect Love
16. あの日のキミと今の僕に
17. SAY YEAH!!
18. 99
19. Lookin' for
20. YOU & I
<アンコール>
21. DI TILL INFINITY
22. INFINITY
23. いつか
24. ONE WAY HOME
WOWOW「DOBERMAN INFINITY 2018 DOGG YEAR ~FULL THROTTLE~ in 日本武道館」
2019年1月(放送日時未定)