生まれるのは失望か、希望か?上田久美子がイタリアオペラ2作の演出に挑む
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上田久美子(c)Naoko Kadowaki
2022年度 全国共同制作オペラ レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」が、来年2月3日、5日に東京・東京芸術劇場 コンサートホール、3月3日、5日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホールで上演される。
これは、3月末まで宝塚歌劇団に所属していた上田久美子による新演出で、イタリアオペラ「道化師」「カヴァレリア・ルスティカーナ」の2作品を立ち上げるもの。アッシャー・フィッシュが指揮を担当し、「道化師」のカニオ役、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のトゥリッドゥ役をアントネッロ・パロンビ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のサントゥッツァ役をテレサ・ロマーノが務める。上演はイタリア語で行われ、日本語と英語の字幕が付く。
本公演で初めてオペラの演出に挑む上田は「こんな時代にこそ、マエストロ、歌手、ダンサー、オーケストラ、コーラス、他にもたくさんの素晴らしいアーティストたち……人々のエネルギーが混じり合い、イタリアと日本が混じり合い、脳味噌フル稼働で観ていただけるオペラができたらと思います。さあ、生まれるのは、失望か? 希望か?」とコメントした。チケット販売は東京公演が10月22日、愛知公演が9月16日にスタート。
上田久美子コメント
イタリアのオペラを、日本で演じ、日本に住む観客が見るのなら、この土地ならではやり方はないのかな?
そう考えたのが始まりでした。
日本でオペラにあたるものといえば文楽かもしれない。今回の二作品は、実際にあったスキャンダラスな殺人事件を元ネタにしているとも言われていて、そんなストーリーの作り方も文楽と同じです。太夫と人形遣いのように、今回のオペラでは、一つの役を、歌手と役者(ダンサー)の二人の共同作業で演じてもらったらどうなるだろう。
こんな時代にこそ、マエストロ、歌手、ダンサー、オーケストラ、コーラス、他にもたくさんの素晴らしいアーティストたち……人々のエネルギーが混じり合い、イタリアと日本が混じり合い、脳味噌フル稼働で観ていただけるオペラができたらと思います。
さあ、生まれるのは、失望か? 希望か?
2022年度 全国共同制作オペラ レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
2023年2月3日(金)、5日(日)
東京都 東京芸術劇場 コンサートホール
2023年3月3日(金)、5日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
指揮:アッシャー・フィッシュ
演出:上田久美子
出演
「道化師」カニオ / 「カヴァレリア・ルスティカーナ」トゥリッドゥ:アントネッロ・パロンビ
「カヴァレリア・ルスティカーナ」サントゥッツァ:テレサ・ロマーノ
管弦楽:読売日本交響楽団(東京公演)、中部フィルハーモニー交響楽団(愛知公演)
ほか