「激怒」クレジットから小林勇貴を外したことをプロデューサーが発表
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「激怒」 (c)ノーマン・イングランド
映画「激怒」に原案として参加していた小林勇貴をクレジットから外したと、プロデューサーの森田一人が同作の公式Twitterで発表した。
これは小林の監督作「ヘドローバ」制作現場での演出が問題になっていることを受けたもの。森田は「まったくもって言語道断であり、容認できようはずもありません。我々は事態を重く見ており、小林氏のクレジットを『激怒』から外すことを決定いたしました」と述べ、「小林氏は『激怒』のプロット(あらすじ)をまとめる作業に参加しており、そのため『原案』としてクレジットしていましたが、演出(撮影現場)には一切関わっておりません。本件につきましては去る4月21日、小林氏からクレジットを辞退したい旨のメールを受け取っておりますが、その後現在に至るまで先方の公式見解は発表されておりません。こちらとしましては、これ以上待つわけにはいかず、『激怒』から小林氏のクレジットを外したことをここにご報告させていただきます」と経緯を説明している。
主演を務めた川瀬陽太は自身のTwitterにて「ようやく、『激怒』公式からの発表と相成りました。自分がこの間、抱えていた気持ちはただただ、小林勇貴監督の過去作における、演出を逸脱した動画がウェブ上に在った事も知らず、原案制作のひとりとして彼を提案された時に何か意見出来たかも知れないのに、という悔恨の念です」と胸の内を明かし、「自分は主演でもありますが、制作、演出部への声かけ、キャスティング担当として、自主映画だからこそ、その人材の多くを自分の27年の俳優人生で出会った、お互いが楽しくやれる心根を持つ方たちのみに参加して頂きました」と述懐。「そして今回がはじめての俳優、スタッフ陣も有難い事に気持ちのいい方々しかいませんでした。資金的に苦しい制作環境にもかかわらずそんな理想的な撮影現場で撮り切れた作品に対しこんな皮肉が待っていようとは。どうして大切な仲間を関わらせた作品でこんな気持ちにならなければならないんだ、と自分勝手に考えた時もありました。しかし前に進むと決まった以上はこの2年間の苦闘の日々の記憶を燃料にしてまた、進んで行こうと思っています。何卒、宜しくお願い致します」と思いをつづった。
高橋ヨシキの監督作「激怒」は8月26日に東京・新宿武蔵野館、大阪・テアトル梅田ほか全国で順次公開。
※「激怒」はR15+指定作品
(c)映画『激怒』製作委員会