Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > iScream、念願の1stアルバムに込めた思い。「10代でしか表現できない、今出せるすべてを詰め込んだ」

iScream、念願の1stアルバムに込めた思い。「10代でしか表現できない、今出せるすべてを詰め込んだ」

音楽

インタビュー

ぴあ

iScream 撮影:川野結李歌

続きを読む

フォトギャラリー(16件)

すべて見る

昨年6月に『Maybe...YES EP』でデビューを果たし、9月には2ndシングル『himawari』をリリース。今年の1月には3rdデジタルシングルとしてMISIAの名曲のカバーとなる『つつみ込むように…』がリリースされ、YouTube上でのMVが公開翌週に100万再生を突破するなど、着実に人気を広げている平均年齢17.6歳の次世代ガールズユニット、iScream。その待望の1stアルバム『i』が4月20日にリリースとなった。13の楽曲に込めた思いからデビューから約10カ月の時間の中で感じた確かな成長についてまで、RUI、YUNA、HINATAの3人が語ってくれた。

デビューから1年経たずにアルバム発売
知ったときの驚き、喜び、決意

――最初に1stアルバムの発売を知らされたときはどんな気持ちでしたか?

RUI デビューして1年も経ってない中で1stアルバムをリリースさせていただけるなんて思っていなかったので、聞いたときはビックリしました。13曲入ってるんですけど、13曲も自分たちの楽曲を世の中に出せるようになるんだと思うと、あっという間というか……、最初の『Maybe...YES EP』のときの4曲をみなさんにたくさん聴いてもらっていた頃から倍以上の楽曲数になって、アルバムという新たな節目を迎えられて嬉しいです。

RUI

YUNA 最初に(アルバムのリリースについて)聞いたのはデビューした頃だったと思うんですが、「あとどれくらいあるんだろう?」と数えていました。そのときは、1年も経ずにアルバムが出せるということが当たり前のことではないというのは分かっていたんですけど、あまり実感がなかったんですよね。だんだん近づいてくるにつれて、こんなにたくさんの経験をさせてもらえている上に、アルバムを出させてもらえることに喜びを感じています。

そこまでに自分たちをどういうふうにもっていかないといけないのか?ということもメンバー同士話しましたし、ここまでの経験や学びを活かせるアルバムにしたいと思っていました。

YUNA

HINATA 最初に聞いたときはすごく嬉しかったですし、1年も経たずにリリースできるのはスタッフのみなさん、なによりファンのみなさんのおかげだと思っています。いろんな人の思いを胸に、アルバムの制作やプロモーションなどの活動をしていきたいなと思っています。

HINATA

――やはり、デビューシングルをリリースするときとはまた違った思いがありますか?

RUI 違いますね。今までは取材のときでも、1曲に対して「こうでした」とひたすら思いを語ることが多かったですが、アルバム全体のこと、13もの曲を紹介するのも初めてのことですし、こうやってあらためて見てみると、13曲もあるけど曲の意味も感じてほしいポイントもそれぞれにあって、色とりどりのアルバムになっているなと思います。

YUNA 先程も言いましたが、アルバムを出せることが当たり前じゃないと理解していながらも、そのときは「出せるんだ? やったー!」くらいの感じで捉えていたんですけど、今はその重大さ――デビューから1年も経っていない私たちが、今出せるすべてを詰め込んだアルバムをリリースできることが嬉しいですし、10代のうちにしか表現できないものが詰まっていると思うので、自分たちがその場で感じて、理解して出した“リアル”のものが出ていると思うので、私たちにとってもみなさんに届けることができるのが楽しみです。

HINATA 自分たちをたくさん伝えられるのがアルバムだと思うので、レコーディングしているときにも感じましたが、いろんな“色”を見せられると思います。このアルバムを通して、自分たちを知らない人にはいろんな面を持っているグループなんだなと感じてほしいですし、これまでも応援してきてくださったみなさんには、「こんなiScreamがあったんだ? 初めて見るiScream!」と新しい刺激を受け取ってほしいなと思います。

話題のカバーも含む多彩な全13曲
それぞれのお気に入りは?

――お気に入りの曲、思い入れのある曲をおひとりずつ教えてください。

RUI 私は、アルバムの一番最後の13曲目に入っている『Meant to be together』という楽曲です。私たち3人がオーディションを経て出会って、iScreamを結成して、夢に向かって頑張ってデビューして……という軌跡を歌詞で描いていただいたので、初めてこの歌詞を目にしたときやレコーディングの際もメンバーの顔がすぐに思い浮かびましたし、デビュー前からずっと応援してくださった人たちの顔も浮かびました。聴いてくださるみなさんにこの曲の歌詞がそのまま素直に届いたらいいなと思いますし、ライブの最後にみんなで歌う姿をイメージしながらレコーディングしました。

YUNA 私は『茉莉花 -Jasmine-』という楽曲です。最初に聴いたときは、私自身があまりこれまで聴いてこなかったタイプの曲だったので(歌う上で)難しい曲だなと感じて、「レコーディング、大丈夫かな?」という不安を抱きつつ挑みました。

(1月に3rdデジタルシングルとしてリリースした)『つつみ込むように…』で磨いたスキルをここで少し発揮することができたと思っていて、リズム感も6/8拍子で普通の楽曲と違っていて、それを体に組み込んで表現するのが難しかったですし、バラードなのでひと言も漏らすことなくきれいなままで届けたいという思いもありました。

自分が頭の中で考えていることと出している声がなかなかマッチせずに苦戦する部分もあったのですが、最後まで通して聴いたとき、「この曲を丁寧に思いを込めて歌って良かった」と思えましたし、聴いてくださる方も愛おしく感じて、恋した気持ちで、大切な人を思い出せる楽曲になっていると思います。

HINATA 私は『Diamond』ですね。iScreamでこれまで歌ってこなかったタイプの楽曲で、分かりやすくサビも耳から離れなくなる、口ずさみたくなる楽曲だなと思います。歌詞も、曖昧な関係をハッキリさせたい女の子の気持ちを描いていて、友達以上恋人未満というのは分かっているけど、その先までいかないもどかしさを抱きつつ、それも楽しんでる女の子の気持ちが伝わると思うので、同世代はもちろん、いろんな方に共感していただける曲だなと思います。

恋愛ソングですけど「ダイヤモンドのようになりたい!」「原石を磨いて輝きたい!」と思っている人に、少しでも前向きになりたいときに聴いてもらえたらと思います。

――先ほど、YUNAさんから、リード曲として先行配信された『茉莉花 -Jasmine-』についてのお話が出ましたが、RUIさんとHINATAさんからもこの楽曲への思いについて教えていただけますか?

RUI 『茉莉花 -Jasmine-』という曲を初めて聴いたとき、すごく幻想的な曲だなと思いました。2ndシングルでリリースした『himawari』もバラードでしたが、『himawari』が等身大の恋を歌って夏の爽快な感じだったのとはまたガラリと変わった、今の季節に、少しだけ成長した私たちだからこそ歌える曲なのかなと感じました。

私たち自身が「あ、こんなに大人っぽい楽曲を歌うんだ!」という新しい驚きもありました。イントロの木管楽器の音も特徴的で「この曲はなんだろう?」と感じさせてくれて面白いですし、みなさんの耳に残ると思います。これがリード曲ということが不思議な感じもしますが、iScreamの今の歌唱力を見せられるのかなと思います。

HINATA イントロの話がありましたけど、HIROさんが「普通の楽曲とは違う、印象的なイントロにしたい」と言ってくださったことと、リリースが春なので温かい印象の木管楽器を使ったらいいんじゃないか?という案があったことで、当初はなかったイントロに加える形で着けていただいて。あのイントロがあるからこそ、歌詞にあるように、“おとぎばなし”が始まるような世界観になっていると思います。

難しい楽曲で、個人的にはレコーディングでも一番大変だった曲なんですけど、これを歌うことでさらにiScreamの魅力を伝えることができるんじゃないかと思います。MVも含めて世界観が非現実的で、みなさんが浸れるような感じで、決して悲しい曲ではないので、ちょっとポジティブになりたいときに聴いていただけたら素敵な気持ちになれると思います。

――3rdデジタルシングルとして1月にリリースされた 『つつみ込むように…』は、MISIAさんの名曲のカバーですが、歌ってみていかがでしたか?

RUI まずカバー曲をリリースするということで、また『つつみ込むように…』という難しい曲だからこそ、レッスンにもこれまでの倍の時間をかけたり、たくさん詰め込んで、頭をフル回転させながら「どうしたらよくなるかな?」と試行錯誤しながら挑みました。

だからこそ自信をもってリリースはしたんですが、やはり「みなさんにどう届くんだろう?」「なんて言ってもらえるのだろう?」という不安もあったので、実際にYouTubeの再生回数もそうですし、iScreamが歌う『つつみ込むように…』をみなさんに知ってもらえたことが嬉しかったです。自分たちもみなさんからの反響を肌で感じたり、先輩たちに「良かったよ」と言っていただけて、本当にこの曲をリリースできてよかったなと思いましたし、カバーですけどここまでたくさんに人に知ってもらえたので、もっとこれから温めて、クオリティを上げて……iScreamの『つつみ込むように…』もたくさんの方に届けていきたいなと思いました。

YUNA 今まで自分が聴いてきた楽曲とは全然違うメロディで、90年代のR&B感にもあまりなじみがなかったので、そこを掴むのがまず難しかったです。そこからさらにホイッスルボイスだったり、表現の仕方だったり、いろんな課題が見えてきて、ひとつひとつを理解し、クリアしていくのが楽しかったです。

練習量が今までの楽曲よりも多かったので、3人でレッスンを受けて、試行錯誤しながら一緒に楽曲を自分たちのものにしていったんですが、お互いの知らない部分も見えてきたし、「あ、そういう感じで仕かけてくるんだ! じゃあ、こうしてみようかな?」とか楽しみながら、この楽曲をiScream色に育てていくことができて、私たちにとってもすごく貴重な経験となりました。

HINATA レコーディングにまるまる2日間かけて、私たちも納得がいくテイクが出るまで何テイクも歌い、完全燃焼したのが『つつみ込むように…』だったので、個人的には自信満々の作品でした。ちょっとでもミスしたら「もう1回、やらせてください!」とお願いするくらい、妥協することなく作り上げた作品なので、この曲から歌に向き合う姿勢がまたさらに変わったのかなと思っています。

なので、この楽曲のレコーディングの後から始まったアルバムの制作も、少しだけ、なにかが変わったんじゃないかなと思います。

コロナ禍でのデビューからこれまで
そこで培ったもの、たくわえた思い

――デビューからここまで振り返っていかがですか? コロナ禍で社会的にもすごく大変な時期でしたが、その中で自分たちの成長についてどのように感じていますか?

RUI なかなか全国のみなさんに直接お会いするということが難しい時期だったので、デビューして楽曲をリリースしたけど……という思いはあって。でも、それはデビュー前からもそういう状況にあったので、これまでに培ったやり方――SNSでみなさんとつながろうだったり、配信で多くのファンのみなさんとコミュニケーションを取ることもでき嬉しかったですし、そんな状況の中でも楽曲をリリースすることができて、ラジオなどのメディアにも出演させていただけたことはすごく光栄でした。

このアルバムのプロモーションでいろんな場所でリリースイベントなどもさせていただきますが、これまで溜まっていた思いがあるからこそ、自分たちに感動と共に返って来るものがたくさんあると思いますし、それをパフォーマンスへの糧にして「もっともっと頑張ろう!」とさらにエンジンがかかるんじゃないかなと思います。いい意味での自分たちのモチベーションも高まっていますね。

YUNA iScreamとして3人で一緒にいる時間が長くて、学校でも一緒にいるので互いについて「こんなところがあるんだ!」と知れた部分が多かったのもあるんですが、その一方で自分自身を見つめ直す時間も増えたなと感じていて、それを活動に反映させていけるようにもなっているのかなと思います。

メンバーとの時間と自分だけの時間の両方があったからこそ、知ることができたこと、今まで見えていなかったものが見えてきた部分もあって、アーティストとして、リハーサルやレコーディング、普段の活動の場でどうしていくべきか?ということを考えることができて、意味のある時間になったと思います。

HINATA やっぱりコロナ禍でのデビューということで、すぐにライブをすることはできなかったのですが、この状況だからできることは、自分たちからも意見を出しながらやりきれたのかなと思っています。だからこそ、こうやってアルバムをリリースすることもできましたし、デビュー曲の『Maybe...YES EP』から少しずつ成長した姿をみなさんに感じていただけたら嬉しいです。

この先、社会が落ち着いてきたら、自分たちで全国のみなさんのところに足を運んで、パフォーマンスを届けたいと思いますし、SNSを通じていろんなメッセージをもらっている分、私たちからも返せるものがあればいいなと思っています。直接会えるようになったらもっと私たちを好きになっていただけたら嬉しいですし、今後がすごく楽しみで、みなさんに早く会いたいです!

――最後にあらためて、1stアルバム『i』について、どんなふうに楽しんでほしいかを聞かせてください。

RUI 1曲目から13曲目まで、どうやったら飽きずに聴いていただけるか?というのをすごく考えて、順番なども工夫しました。1曲だけ選曲して聴きたくなる気持ちも分かりますが、1曲目から聴いていただければ、ライブのような驚きを感じながら楽しんでもらえると思いますので、じっくりこのアルバムに浸っていただきたいです。たくさん愛してもらえたら嬉しいです。

YUNA デビュー曲の『Maybe...YES』とはまた違ったいろんな愛の表現が詰まったアルバムになっています。私たち自身、1曲1曲の“主人公”になって歌ったので、みなさんも聴いていくうちに「こういうことなのかな?」と理解を深められたりする、奥が深い楽曲がたくさんあると思います。何度も聴いていただければ嬉しいです。

HINATA タイトルの『i』のとおり、愛がたっぷりのアルバムになっています。いろんなジャンルの曲がありますが「みなさんに愛を届けたい」という思いは一貫して持ち続けてレコーディングしました。中には、メンバー同士の絆だったり、みなさんへの愛を歌っている楽曲もあるので、このアルバムを通してみなさんに寄り添っていけたらと思いますし、みなさんもテンションが上がるとき、下がるとき、いろんなことがあると思いますが、その都度、このアルバムがみなさんの活力になればと思います!

取材・文:黒豆直樹
撮影:川野結李歌

<リリース情報>
iScream 1st Album 『i』

Now On Sale

●初回限定盤(CD+DVD):5,500円(税込)
●通常盤(CDのみ):3,300円(税込)

ぴあアプリではiScreamのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリをダウンロードすると、この記事内に掲載されています。

フォトギャラリー(16件)

すべて見る