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岩本蓮加、『世の中にたえて桜のなかりせば』大ヒット御礼舞台挨拶に登場 大ベテランとの芝居に「落ち着いた演技や大人の余裕みたいなものも今後できたら」

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『世の中にたえて桜のなかりせば』岩本蓮加、三宅伸行監督 (C) 2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

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4月1日より公開となった映画『世の中にたえて桜のなかりせば』の大ヒット御礼舞台挨拶が4月26日に実施され、主演を務めた岩本蓮加(乃木坂46)と三宅伸行監督が登壇した。

本作は乃木坂46で活躍する岩本蓮加と2022年で芸能生活68周年を迎える大ベテラン俳優・宝田明がW主演を務め、ふたりが“終活アドバイザー”として「終活屋」で働き、様々な境遇の人たちの終活を手伝っていく物語。岩本と宝田の70歳差のコンビが話題となった。監督は『サイレン』で国内外の映画祭で賞に輝くなど気鋭の若手として注目されている三宅伸行が務めた。

上映が終わり場内の明かりがつくと会場からは盛大な拍手が起こり、会場の熱も温まった中、岩本蓮加と三宅伸行監督が登壇し、イベントがスタート。

公開から3週間以上が経ち、周りの反応について聞かれると、岩本は「昔からの友達が久しぶりに連絡をくれた」といい「この作品に出させていただくことでいろんな反応をくれて嬉しかった」とコメント。乃木坂46のメンバーからは「普段の私(岩本)を見ていたのではなくて作品に入り込んで泣けた」と感想をもらったと話した。三宅監督は、「自分の周りでも映画を見てくれた感想で嬉しかったのが、見た方が自分の話、思い出話をしてくれるのが嬉しかったですね」と話し、作品がその人の中で形づけられていくのが嬉しいと語った。

岩本は、先月高校を卒業したことで環境や心境の変化があったかどうかという質問に対し、仕事と学業の両立は難しかったと言い、「今は仕事のことだけを考えられるのが、すがすがしいです」と照れ笑い。芸能界に憧れを持ったきっかけが“女優”だったそうで「この作品で学んだことをこれからも生かせていければ」と語った。

岩本の芝居について三宅監督は、とある同級生と対立するシーンでの演技で、「無駄なことをせずただ立っているだけで表現できていたのがすごく良かった」と明かした。そのシーンはクランクアップの撮影だったそうで、岩本も「周りから“顔つきが変わった”と言ってもらい嬉しかった」、「咲は感情をあまり出さないので表情で表現するのが難しかった」とコメント。宝田からは「目線について、こうしよう、この方がいいよ」と教えてもらったと当時を振り返った。

宝田、吉行(和子)、徳井(優)と大ベテランと芝居をした感想について岩本は「どんなに短いセリフでも感情が伝わるし、重みがある。どれだけ自然にできるかということも大事だと思いますが、強調する部分だったり確実に伝えたい部分がすごくわかりやすくて凄いなと思いました」と話し、「落ち着いた演技や大人の余裕みたいなものも今後できたらいいなと思います」と語った。三宅監督は「大スターの方々なのに本当に謙虚でそこに普通にいて下さる。ベテランだから、ということではなく役をこうしたほうがいいと一緒に作っていくような感じがありました」と懐かしんだ。

本作のエグゼクティブプロデューサーとW主演を務めた宝田について、岩本は「何かあるごとにハイタッチをしたり、撮影をするときは腕を組んだり、私が緊張しない空気を作ってくれました」、「最初は“宝田明さん”というだけで緊張していたけど会う回数を重ねるうちにあたたかい方だなと思いました」と思い出を振り返った。 三宅監督は、先日宝田のご霊前に挨拶に伺った際、夫人から「“撮影から帰った宝田さんは、本当に楽しそうに帰ってこられた”と伺い、本当に撮影を楽しんで下さっていたんだと知り良かったなと思いました」と明かした。

桜がテーマになっている本作について、岩本は「これから桜を見ると寂しくなるんだろうな。桜を見るたびにきっとこの作品の撮影だったり思い出がよみがえってくるんだろうなと思います」と語った。

そして最後の挨拶で、三宅監督は「この作品は、長く上映が続いてほしいなと思っていました。皆さんのおかげで、長く上映していただき、また公開劇場も増えていると伺いました。これからも長く皆さんの心に残っていける作品になったらいいな思っています。本当にありがとうございました」とコメント。岩本は「撮影している期間は、どのように皆さんに伝わるんだろうと思っていましたが、実際に感想を聞けて、私と同じ気持ちになってくださる方がこんなにたくさんいるんだなと感じたので、この作品を見て改めて自分の人生に向き合うきっかけになったら嬉しいし、来年も桜を見てこの作品を思い出してくれると嬉しいなと思います。本当にありがとうございました」と締めくくった。

『世の中にたえて桜のなかりせば』
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