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BL東京の4位死守か? 東京SGの首位快走か? 負けられない府中ダービーキックオフ!

ぴあ

(写真右より)小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京・以下同)、ジョネ・ナイカブラ、リーチマイケル、セタ・タマニバル (C)スエイシナオヨシ

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残り2試合、最後のひと枠をかけた戦いが熾烈を極める。13勝1敗・勝点61の1位東京サンゴリアス、11勝3敗・勝点53の2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、12勝2敗・勝点52の3位埼玉ワイルドナイツはすでに4強による『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022 プレーオフトーナメント』出場を決めている。最後1枚のキップを9勝5敗の3チームが争っているのだ。勝点44の4位東芝ブレイブルーパス東京、勝点41の5位横浜キヤノンイーグルス、勝点41の6位トヨタヴェルブリッツが激しいつばぜり合いを展開しているのだ。

今後のカードを見ると『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』第15節は東京BL×東京SG、コベルコ神戸スティーラーズ(5勝9敗・勝点27の7位)×横浜E、ブラックラムズ東京(3勝10敗・勝点16の10位)×トヨタV、第16節は静岡ブルーレヴズ(4勝10敗・勝点21の8位)×BL東京、横浜E×グリーンロケッツ東葛(2勝12敗・勝点14の12位)、トヨタV×東京SGがラインナップされている。東京BLはここにきて首位・東京SGを迎え撃つのだ。

『NTTリーグワン2022 プレーオフトーナメント』のためだけではない。東京BLと東京SG、同じホストタウンを持つ府中ダービーはシンプルに負けられない一戦である。1984年度の『関東社会人リーグ』から続く黄金カードは今回が56回目を数える。ここまで東京SGが30勝25敗とややリード。シーズン不成立となった『ジャパンラグビー トップリーグ 2019-20』では開幕戦で激突しブレイブルーパスが26-19で白星発進、最後の『トップリーグ』となったとなった2020-21シーズンはサンゴリアスがダービー史上最大点差となる73-5という耐衝撃をやってのけたのだ。

戦いの舞台を新リーグに移しても両チームの熱は変わらなかった。府中ダービーは『NTTリーグワン2022』開幕戦で実現。1月8日・味の素スタジアムで新たな1ページを刻んだ。

前半3分、CTB中村亮土の突破からWTB尾崎晟也がインゴールにボールを運び東京SGが先制すると、8分には19歳(当時)の長身LOワーナー・ディアンズがトライを返す。15分にニュージーランド代表40キャップのFBダミアン・マッケンジーがPGを決めると、東京BLはその2分後にLOジェイコブ・ピアスが見事なドリブルでボールをインゴールへ運んだ。その後、マッケンジーとSOトム・テイラーが1本ずつPGを成功させた26分、東京SGのNO8ショーン・マクマーンが個の力を発揮してトライをマークすると、28分にこぼれ球に反応したWTBジョネ・ナイカブラがそのまま走り切る。一進一退のシーソーゲームは27-24の東京BLリードで折り返した。

後半に入ると、一気に東京SGが畳み掛けた。44分ラインアウトからのアタックでマクマーンが中央突破、49分にはラインアウトからのドライビングモールでマクマーンが早々にハットトリックを達成。それでもBL東京は53分にピアスがこの日2トライ目を決め34-36と点差を詰めた。ならば東京SGは55分に昨季の最多トライゲッターのテビタ・リー、58分にSH齋藤直人、NO8テビタ・タタフを投入し、さらにギアを上げてきた。

63分、圧巻のトライが生まれた。自陣5mラインで相手ボールをマクマーンが拾うとすぐさま走り、相手に捕まるとタタフへパス。タタフは左サイドのリーへボールを託すと、リーは爆発的なスピードとタックルをものともしない強さで残り5mまで距離を稼ぐ。最後は齋藤がパスダミーから自らインゴールへ飛び込んだ。さらに東京SGは67分にリー、69分に中村と立て続けにトライを決めて勝負あり。BL東京も最後まであきらめずに2本返し、リーグワン初の府中ダービーは60-46で東京SGが白星スタートを飾ったのだった。

開幕戦にふさわしいド派手な打ち合いに両指揮官は手応えを口にした。勝ったミルトン・ヘイグ監督が「開幕戦の独特な緊張感もある中で反則をしてしまい厳しい戦いになったが、勝利できたことはいい収穫。課題も多く見え、特にディフェンス面で課題があったが、7トライ、60点を取れたことに満足している」と語れば、敗れたトッド・ブラックアダーHCも「アタックの面ではすごくよかった。セットピース、カウンターから生まれたトライもあった。十分競い合えると思う」と前を向いた。リーグワンデビューとなったふたりも「自分にはスピーディなラグビーが合っている。これから学んで、アジャストしていきたい」(マッケンジー)、「あまり緊張はしなかった。自分のプレーができたかなと思う。すごく楽しかった」(ディアンズ)と前向きなコメントを残した。

あれから4か月、東京BLは自信を得る勝利と学びとなる敗戦を経て、上昇気流に乗ってきた。第11節・神戸S戦はスクラムと接点で強さを発揮し46-35で競り勝つと、続くトヨタV戦でもアグレッシブな姿勢が功を奏した。フィジカルの強さを誇るトヨタVに苦しめられたが、CTBセタ・タマニバルのハットトリックなどで53-31。第4節・23-33で屈した相手に、3トライ差をつけてボーナスポイントも獲得する完勝を収めた。BR東京との前節でもセットプレーで圧倒、かつて武器としていたモールをぐいぐい押し込むなど、勝点5をマークする43-22で快勝した。

今季初の3連勝にブラックアダーHCも「選手全員を誇りに思う。準備がしっかりでき、試合開始から勢いを出せたのがすごくよかった。選手たちが自分の役割をしっかり全うし、自分たちのアタックをうまくやってくれた。ディフェンス面でもすごく誇りに思う」と選手たちを称えた。ゲームキャプテンを務めたFLリーチ マイケルは「『今年はいけるんじゃないか』という声も上がってきた。こういう期待はこの5、6年間上がっていなかったので、すごくいいことだと思う。今後も連戦が続く中、まだまだチャレンジャーなので、もう一度準備してがんばっていきたい」と勝って兜の緒を締めた。

指揮官とゲーム主将はこのようにモールへの手応えも口にした。
ブラックアダーHC「自分たちとしてはモールにフォーカスすることで自信を持ってやれている。FWコーチ、選手たちがフォーカスしてモールに取り組んでいる。モールにするか、プレーするのかという選択はいいバランスが取れている」

リーチ「準備の中で試合に出ていないメンバーがモールやスクラム、ディフェンスなどでいい動きをし、いい練習台になってくれている。ノンメンバーの藤田(貴大)、梶川(喬介)は本当に強くて、チーム内でもかなり厳しい練習ができているのがひとつの原因だと思う」

一方、東京SGは順調に勝点を積み重ねる。第7節こそ埼玉WKに17-34と悔しいダブルスコアでの敗戦を喫したが、その後は7連勝。ただ勝つだけではない。第12節で明治大2020年度主将のFL 箸本龍雅が満を持してデビューしたかと思えば、前節には慶應義塾大を卒業したばかりのルーキーFL山本凱が初先発フル出場。さらにマッケンジーを本人が希望するSOで起用したり、WTBの尾崎晟也を本来のFBに回したり、中村亮土主将&オーストラリア代表サム・ケレビの盤石のCTBコンビだけではなく、ワイルドナイツからやってきた森谷圭介や中野将伍を試したりと、選手や組み合わせをテストしながら、勝ち続けているのだ。

直近3試合も第12節・NTTドコモレッドハリケーンズ大阪戦42-3、第13節・静岡BR戦56-27、第14節・BR東京戦30-3と力の差を見せ付けている。実際の試合では11戦全勝の埼玉WKでさえ第11節・静岡BR戦26-25、第12節・シャイニングアークス東京ベイ浦安戦31-24、第13節・神戸S戦37-31とギリギリの戦いを強いられていることを考えると、東京SGのスタンダードの高さは驚異的である。

果たしてBL東京が開幕戦の借りを返して4位の座を死守するのか、東京SGがダブルで首位を快走するのか。56回目の府中ダービーを制するのはどっちだ。『NTTリーグワン2022』第15節・BL東京×東京SGは5月1日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。試合当日はクラブOB廣瀬俊朗が来場、大野均アンバサダーとのトークショーやリアルタイムラグビー解説などを実施。チケット発売中。

また『NTTリーグワン2022 プレーオフトーナメント』準決勝のチケットはTicket RUGBY、チケットぴあにて4月29日(金・祝)12:00~5月1日(日)午後11時59分まで先行抽選販売、決勝・3位決定戦のチケットはJAPAN RUGBY SAKURACLUB、JRFU メンバーズにて5月10日(火)12:00~12日(木)午後11時59分まで先行抽選販売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

東芝ブレイブルーパス東京対東京サンゴリアス NTTジャパンラグビー リーグワン 2022 DIVISION 1
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2212294&rlsCd=006&lotRlsCd=

ジャパンラグビー リーグワン 特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

ジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
https://book.pia.co.jp/book/b597752.html