渋天街が舞台に出現!細田守原作、劇団四季「バケモノの子」まもなく開幕
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三井不動産創立80周年記念公演 劇団四季オリジナルミュージカル「バケモノの子」ゲネプロより。
劇団四季オリジナルミュージカル「バケモノの子」が、4月30日に東京・JR東日本四季劇場[秋]で開幕する。これに先駆け、本日28日に最終通し舞台稽古が行われた。
脚本・歌詞を高橋知伽江、演出を青木豪が手がける本作は、2015年に公開された細田守によるアニメーション映画「バケモノの子」を原作としたミュージカル。バケモノたちの住む異世界・渋天街と東京・渋谷を舞台に、孤独に生きる少年・九太こと蓮が、熊のような容姿を持つバケモノ・熊徹と出会い、修行と冒険を重ねる姿が描かれる。
ミュージカル版は、熊徹と彼のライバルである猪王山が、渋天街の長・宗師の次期候補になるシーンからスタート。セットデザイナーの石原敬が“バケモノたちが住む、文字のない異世界”をイメージして制作した渋天街の舞台装置は、色とりどりの布や植物で彩られ、背景には真っ青な空が広がっている。一方渋谷のシーンでは、ネオン街を彷彿とさせるような無機質な装置が用いられ、2つの世界の差異が視覚的に示された。
衣裳や特殊メイクにも趣向が凝らしてあり、渋天街の住人を演じるキャストたちは、フサフサの体毛で覆われた衣裳や動物のような鼻、耳などを身につけている。熊徹と猪王山が一騎討ちをする場面では、熊と猪を模した巨大なパペットが登場し、迫力満点の戦闘シーンが再現された。
また、富貴晴美が作曲・編曲を手がけた楽曲群も注目ポイントの1つ。9歳で両親と離ればなれになってしまった九太が、孤独に耐えながら「誰よりも強くなりたい」と願うナンバー「強くなる」、熊徹と九太による熱のこもった修行を象徴する楽曲「胸の中の剣」など、胸を打つナンバーをぜひ劇場で堪能してほしい。
開幕に際し、熊徹役の伊藤潤一郎は「細田守監督作品が大好きな私にとって、このミュージカルへ出演できることは大きな喜びです。心躍る音楽や迫力のアクション、鮮やかなバケモノの世界。原作映画が持つ壮大なスケールをそのままに、生の舞台ならではの熱量を肌で感じていただけるような作品になりました」と手応えを明かす。また、「私が演じる熊徹は誰もが好きになってしまうようなキャラクターだと思います。舞台上で熊徹として精一杯生き、観に来てくださったお客様に明日を生きるエネルギーをお届けできれば幸いです」と意気込みを語った。
三井不動産創立80周年記念公演 劇団四季オリジナルミュージカル「バケモノの子」
2022年4月30日(土)~
東京都 JR東日本四季劇場[秋]
原作:映画「バケモノの子」(監督:細田守)
脚本・歌詞:高橋知伽江
演出:青木豪