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今この時代にオードリーの人生を描いた想いとは? 『オードリー ・ヘプバーン』監督が想いを語る特別映像公開

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『オードリー ・ヘプバーン』 (C) 2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED

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5月6日(金)より公開されたドキュメンタリー映画『オードリー ・ヘプバーン』から、ヘレナ・コーン監督がオードリーや本作への想いを語った特別映像が公開された。

永遠の妖精と呼ばれ、美の概念を変えた革新的な存在でスターとしての名声を得たオードリー。世界中から「愛された」彼女は一方、実生活では愛に恵まれなかった。多くの悲しみと孤独を抱えながらも、「人生の最後に、自分のことを好きになれた」と語る彼女。本作では、過去の貴重なアーカイブ映像をふんだんに盛り込み、近親者によって語られるインタビュー、そして滅多に聞くことができない本人の肉声によるインタビューによって名声に隠された彼女の本当の姿が描き出されている。

本作の監督を務めたのは、弱冠27歳という若さのヘレナ・コーン。彼女は、現代を象徴するような多彩な女性で、これまでにも、短編劇映画や伝説的なカーデザイナーであるフランク・ステファンソンを描いた長編ドキュメンタリー映画を手掛けたほか、ミュージシャンとしてソロシングルも発表してきた。



このたび、そんなコーンが今この時代にオードリーの人生を描いた想いを明かす特別映像が公開。オードリーについてコーンは「オードリー・ヘプバーンは私の知る限り、誰よりも弱さと強さを体現した人です。彼女は生涯で多くの困難に直面しましたが、愛と尊厳と気品で乗り越えました。」と語った。また、オードリーのファンだったという母の影響を受けその存在を知ったコーンにとって、オードリーは子供のころからの“英雄”だったと明かしている。それは、恐怖や憎しみに溢れる世界で愛の重要性のために立ち上がり、今でも何らかの形で戦い続けているから。コーンはこの映画を作るにあたり、美しさやファッションによって記憶されるオードリー・ヘプバーンではなく、過酷な過去を乗り越え、それ故に人生を賭して世界に愛を説き続けた本当の姿を知ってほしいと想いを込めたそう。

オードリーの本当の姿を描くために、コーンはオードリーの女優時代の仲間だけでなく、息子や孫、家族ぐるみの付き合いをしていた友人らから、オードリーの極めてパーソナルな部分を紐解いていった。これまで多くを語られてこなかった戦時下での辛く苦しい子供時代、父の裏切りと両親の離婚、二度に渡る結婚生活の破綻、世界中から称賛されていた美貌にすら奢りを持たず、コンプレックスを抱えていたという本音を明かした不安げな声…劇中では、これまで知っているようで知らなかった“ひとりの人間”としてのオードリーの姿を見ることができる。そしてコーンは、そんなオードリーの人生をひとつずつ紡いでいくことで、晩年、辛く苦しい過去を乗り越え、人生を価値ある美しいものとして享受していく、強くしなやかなオードリー・ヘプバーンをスクリーンに蘇らせた。

「彼女はその人生の中で追ったトラウマを、美しく愛に満ちた方法で乗り越えました。私たちはこれを見習うべきです。人生はトラウマや苦難で決まるものじゃない。乗り越えれば美しいものに変えられるのです」とコーンが語るように、オードリーの生き方そのものに今を生きる我々へ大きなメッセージが込められている。

『オードリー ・ヘプバーン』
公開中