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「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2022」開幕 名曲の数々がディズニー・アニメーションの歴史をひも解く

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「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2022」公開リハーサル

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ディズニー・アニメーションや映画・テーマパークの音楽を、オーケストラとヴォーカリストの生演奏で届ける音楽会「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2022」が5月7日、舞浜アンフィシアターで開幕した(全国12都市で15公演開催)。本稿では開幕を前に、同所で行われた公開リハーサルの模様をお届け。ディズニー・アニメーションの歴史を彩る名曲の数々をガラコンサート形式で披露する本公演、そこに散りばめられた“まほう”の数々を紹介したい。

すべてのディズニー・アニメーション作品で披露される象徴的で、なじみ深いキャッスルロゴで幕を開けた本公演。早速、幻想的な世界を旅する準備が整ったなか、まず披露されたのは1928年に公開され、ミッキーマウスが正式に映画デビューを飾った短編アニメーション『蒸気船ウィリー』。世界で初めて音声と映像がシンクロした作品でもあり、ステージ上では二期会のヴォーカリストたち、演奏するオーケストラ・ジャパンの打楽器奏者たちが、映像に合わせて汽笛や口笛、ヤギの鳴き声など効果音も担当。愛らしく、イタズラ好きなミッキーマウスの躍動が再現された。

続いて披露されたのは、世界初の長編アニメーション映画にして、今も世代を超えて愛される不朽の名作『白雪姫』だ。「序曲」「私の願い/ワン・ソング」、そしてヴォーカリストたちが7人のこびとのように、美しいハーモニーを聞かせる「ハイ・ホー」と魅惑的な森の冒険が続く。さらに「いつか王子様が」「愛のファースト・キス」といったロマンティックな名曲が会場に響き渡ると、客席から大きな拍手が巻き起こった。

白雪姫が暮らす森を歩み進むと、今度は『くまのプーさん』の舞台となる100エーカーの森にたどり着く。アカデミー賞にも輝く名コンビ・シャーマン兄弟による「くまのプーさん」、そしてオーケストレーションが奏でる気まぐれで抒情的な「オリジナル組曲」が、愉快な仲間たちとの思い出をよみがえらせる。また、2000年公開の『ティガー・ムービー プーさんの贈りもの』から「ユア・ハート・ウィル・リード・ユー・ホーム」の日本語歌詞版が初めて披露されるのも、ファンにとってはうれしいサプライズ。

第1部の締めくくりを飾るのは、グリム兄弟の童話を斬新な視点で再解釈し、大ヒットを記録した『塔の上のラプンツェル』。数奇な運命を経て、自身の力で運命を切り開こうとするラプンツェルが、夜空に浮かぶ無数のランタンに思いを馳せ、人生に光が差し込む瞬間を歌う名曲「輝く未来」、そしてこのコンサートのために新たに作られた「オリジナル組曲」が、刺激的で美しいアニメーション映像のモンタージュとともに、会場を希望の明かりに包み込んだ。

第2部も『アナと雪の女王』『アラジン』など名作・名曲が登場!

「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2022」公開リハーサル

まさにディズニー・アニメーションの歴史をひも解くかのような構成となっている本公演。『蒸気船ウィリー』で軽快に幕明け、輝かしい足跡を振り返った第1部に続き、第2部では一気に時空を飛び越えて、ディズニー・アニメーション最新作『ミラベルと魔法だらけの家』から、ヴォーカリスト全員が歌い上げる「秘密のブルーノ」、花のギフトを与えられた姉イサベラが、自分らしい生き方を望んでいると打ち明け、それをミラベルが勇気づける「本当のわたし」、そして魅惑的なバラード「マリーポーサ ~羽ばたく未来へ~」の3曲がオーケストラ・アレンジで披露された。親密にして、情感たっぷりなサウンドトラックが、最先端のテクノロジーを駆使した同作の美しい映像とともに、会場全体に魔法をかける瞬間だ。

コンサートの舞台は、魔法に彩られた色鮮やかな南米コロンビアの奥地“エンカント”から、女王の魔法によって氷に閉ざされた王国“アレンデール”へ......。社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』から、世代を超えて共感を集めた名曲「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」が披露された他、オーケストラ・ジャパンの演奏で「オリジナル組曲」も。美しい映像とのコンビネーションを通して、アナとエルサ、ディズニー・アニメーション史上初となる姉妹のヒロインが、真実の愛を問いかける姿が観客の心を解きほぐしていく。

そして、音楽と映像が織りなす旅路は、いよいよクライマックスへ。魔法のじゅうたんに乗って、到着したのはこの秋、映画公開30周年を迎える不朽の名作『アラジン』の世界だ。主人公のアラジンと王女ジャスミンが、未知なる世界へ飛び立つ「ホール・ニュー・ワールド」をはじめ、アラン・メンケンが生み出した珠玉の名曲がたっぷりを披露された。なかでも個性あふれる配役を任されたヴォーカリストたちが、歌にダンスに躍動する「フレンド・ライク・ミー」は大きな見せ場。普段とは一味違う彼らのパフォーマンスに、釘付けになること間違いなしだ。

夢の時間を締めくくったのは、大切な人の幸せ、そして健やかな毎日を願い、出演者全員が披露する「星に願いを」。前回に続き、客席との合唱はかなわなかったが、心の中の合唱で、解けない“まほう”を分かち合いながら、コンサートは幕を閉じた。「ディズニー・オン・クラシック」のエグゼクティブ・プロデューサーを務める日下部勝德氏は「皆、必死な思いで声を、音を、光をお届けしたんじゃないかと思います」と出演者、スタッフはじめ約100名から成るチームを労い、「全国12都市で行われる春のツアーを成功させたい」と意気込み。今年の秋には「ディズニー・オン・クラシック」が20周年を迎え、「少しでも優しい世の中になればという思いで、このコンサートは作られています。この秋、20周年をファンの皆さんに囲まれ、迎えることができます」と喜びと感謝を示した。

「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2022」
5/7 (土)、5/8 (日) 舞浜アンフィシアター
5/13 (金) 福岡サンパレスホール
5/20 (金) 愛知県芸術劇場 大ホール
5/21 (土) 神戸国際会館 こくさいホール
5/28 (土) 広島文化学園HBGホール
5/29 (日) 倉敷市民会館
6/2 (木)、6/3 (金) 東京国際フォーラム ホールA
6/4 (土) アクトシティ浜松 大ホール
6/5 (日) フェスティバルホール
6/11 (土) ホクト文化ホール 大ホール(長野県県民文化会館)
6/12 (日) 金沢歌劇座
6/18 (土)、6/19 (日) TACHIKAWA STAGE GARDEN
https://www.harmonyjapan.com/doc2022sp/

取材・文:内田涼

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2297241

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