“揺らせ、命を。マイメロを”安住の地がトー横キッズ描く「怪獣は襲ってくれない」開幕
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安住の地プロデュース公演「怪獣は襲ってくれない」より。(Photo by K YOSHIDA)
安住の地プロデュース公演「怪獣は襲ってくれない」が、本日5月21日に東京・遊空間がざびぃで開幕した。
「怪獣は襲ってくれない」は、京都を拠点に活動する安住の地が、東京で初めて実施するプロデュース公演。岡本昌也が脚本・演出を手がける本作では、歌舞伎町にたむろする若者たち“トー横キッズ”を題材にした物語が展開される。岡本は脚本の執筆にあたり、実際に歌舞伎町へ足を運び、リサーチを重ねたほか、“トー横界隈”に精通したライターの佐々木チワワへ取材を行ったという。
15歳の“こっこ”は、スマホと充電器だけを持って3時間電車を乗り継ぎ、新宿・歌舞伎町にやって来た。ギンギラギンのアーチを抜けた先には映画館があり、その横の灰色の空洞では、宿題のたまった少年少女たちが“界隈”を作ってたむろしており……。公式サイトには本作について「都市の空洞でたむろうぴえんら! 揺らせ、命を。マイメロを」とキャッチコピーが記されている。
開幕に際し岡本は「演劇はネットとか新聞とかがなかった時代、たとえばその時、流行ってる神様の大切さを説くためのメディアとしても機能していたみたいです。『怪獣は襲ってくれない』はそういう意味合いが強いと思っています。今作の題材になっている新宿の映画館横にたむろう若者たち“トー横キッズ”はいまも街にいて、でも神様じゃなくて普通に生きていて、話を聞くと『それな』と思うことしか言ってなかったので、演劇を介して皆さまへ伝えようと思います」とコメントした。公演は明日5月22日まで行われる。
岡本昌也コメント
演劇はネットとか新聞とかがなかった時代、たとえばその時、流行ってる神様の大切さを説くためのメディアとしても機能していたみたいです。「怪獣は襲ってくれない」はそういう意味合いが強いと思っています。今作の題材になっている新宿の映画館横にたむろう若者たち“トー横キッズ”はいまも街にいて、でも神様じゃなくて普通に生きていて、話を聞くと「それな」と思うことしか言ってなかったので、演劇を介して皆さまへ伝えようと思います。また、ファッションブランドyushokobayashiの衣裳を初めとする素晴らしいスタッフワークと、極彩色に物語を彩る俳優陣の演技をどうぞお楽しみください!
安住の地プロデュース公演「怪獣は襲ってくれない」
2022年5月21日(土)・22日(日)
東京都 遊空間がざびぃ
脚本・演出:岡本昌也
出演:海沼未羽、細井じゅん、詩野、ノナ、伊藤泰三