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クリストとジャンヌ=クロード「包まれた凱旋門」プロジェクトの長い道のりを紹介する展覧会、6月13日より開催

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Photo:Wolfgang Volz (c)2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation

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2021年パリで実現した、現代美術家クリストとジャンヌ=クロードによるプロジェクト「包まれた凱旋門」に焦点をあてつつ、ふたりの生涯にわたる活動を紹介する企画展『クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門“』が2022年6月13日(土)より、21_21 DESIGN SIGHTにて開催される。

1935年6月13日、同じ年の同じ日に別々の場所で生まれたクリストとジャンヌ=クロードは、歴史的な建造物などを布を使って覆い隠す壮大なスケールのプロジェクトで知られているアーティストだ。
1958年にパリで運命的に出会い、活動を始めたふたりは、コロラドの渓谷にオレンジ色のカーテンをかけた「ヴァレー・カーテン」(1970-72)、フロリダの11の島々をピンクの布で囲んだ「囲まれた島々」(1980-83)、ベルリンの旧ドイツ国会議事堂を銀色の布で包んだ「包まれたライヒスターク」(1971-95)など、モニュメンタルな環境芸術プロジェクトを次々と展開。1991年には茨城県で1340本の青色の傘を、カリフォルニアに1760本の黄色い傘を同時に立てる「アンブレラ」を実施するなど、日本もその作品の舞台となっている。

2021年9月、16日間にわたって、パリのシンボルである凱旋門が銀色のコーティングが施された再生可能な青い布25,000㎡と、3,000mもの赤いロープで包まれた。これはふたりが1961年に構想し、悲願の夢でもあったプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」が実現したものだった。

2009年にジャンヌ=クロードが逝去し、その後もプロジェクトの実現に向けて、クリストは創作活動を続けていたが、2020 年の実現予定が新型コロナウイルス感染拡大のため延期となり、クリストは完成を見ることなく同年5 月に逝去。その後、多くの賛同者の協力を得て、構想から60 年という歳月ののちに実現に至ったのだった。

同展では、「包まれた凱旋門」制作背景と実現に向けた長い道のりを、本展ディレクターで映像作家のパスカル・ルランがクリストとジャンヌ=クロードが残した貴重な写真をもとに、様々な視覚手法で再構成し、空間インスタレーションとして展開。構想から、準備、交渉、実現までの約60年という長い道のりを、まるで一本の映画の中にいるように、ダイナミックな空間を通して体験することができる。
さらに、長年にわたりクリストとジャンヌ=クロードの活動を支え、ワーキング・ファミリーのひとりでもある美術評論家、柳正彦の企画構成により、ドローイングやオブジェ、資料を交えて、クリストとジャンヌ=クロードの主要な活動を紹介する。

長い年月をかけ、さまざまな困難を乗り越えて実現へと向かい、今までだれも見たことのない大規模な作品を生み出し続けたふたりのポジティブで力強い姿勢に勇気をもらえるだろう。

Photo:Wolfgang Volz (c)2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation
Photo:Benjjamin Loyseau (c)2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation
写真:宇戸浩二
Photo:Wolfgang Volz (c)2004 Christo and Jeanne-Claude Foundation

【開催概要】
『クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門“』 会期:2022年6月13日(月)~ 2023年2月12日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
時間:10:00~19:00、6月13日~17日は13:00 - 19:00(入場は閉館30分前まで)
料金:一般1,200円、大学800円、高校500円 *ギャラリー3は入場無料
休館日:火曜日、年末年始
美術館公式サイト:http://www.2121designsight.jp/

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