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知られざる天才クライマーを追った映画『アルピニスト』公開決定 アレックス・オノルドが語る“マーク”とは?

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『アルピニスト』マーク・アンドレ・ルクレールについて語るアレックス・オノルド (c) 2021 Red Bull Media House. All Rights Reserved.

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世界でも有数の岩壁や氷壁、数々の断崖絶壁を、命綱もつけず、たった独りで登る無謀なフリーソロという登山スタイルを貫いた冒険家・マーク・アンドレ・ルクレールのドキュメンタリー映画『アルピニスト』が、7月8日(金)に公開されることが決定した。

本作は、思わず目もくらむ、崩れ落ちそうな岩と氷の断崖絶壁をものともせず、命綱をつけずにたった独りで頂点を目指すアルピニスト・ルクレールの姿を収めた長編ドキュメンタリー映画。普段、なかなか見ることのできないような雄大な自然を背景に、体力と精神力の極限に挑むルクレール。そんな彼の驚くべきフリーソロというクライミング・スタイルに、思わず手に汗握る作品となっている。

近年、スポーツクライミングが五輪種目となるなど、クライマーへの注目度が上昇しており、SNSで積極的に発信したり、企業とのスポンサー契約を結ぶなど、現代のクライマーたちの活動が活発になっている。そんな中、本作で描かれるルクレールはそういった流行には目もくれず、SNSでのアピールにも無関心。それでいて不可能とされていた数々の世界の山脈の難所に挑み、次々と新たな記録を打ち立てていく当時の彼は、まさに“知る人ぞ知る”存在だった。

そんな、世界的には完全に無名だったルクレールに、絶大なるリスペクトを表明したのが、第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を獲得した『フリーソロ』で知られる世界的クライマー、アレックス・オノルド。オノルド自身も命綱なし、安全装置もなし、難易度の高い岩壁を、自分の手と足だけで登る危険なクライミングスタイルで、ヨセミテ国立公園エル・キャピタンでのフリークライミングを成功させたほか、パタゴニアのフィッツ・ロイの完全縦走を行うなど、数々の偉業を成し遂げ、天才の名を欲しいままにしてきた。

そんなオノルドも本作の中で、ルクレールについて「彼は貪欲なクライマーだが、名声には興味がないんだ。誰も知らない崖も登る。僕はジムで練習したし、スポーツとして登っている。しかし、彼はスピリチュアルなレベルというか、山の冒険をただ純粋に楽しんでいるんだ。その点は、心から尊敬している。そんなマークだからこそ、イカれた挑戦をし続けることができるんだ。」と語っている。

誰も攻略していない難易度の高い絶壁を、誰に注目されることなく、“ただ自分が登りたい”というだけのモチベーションで登り続けたルクレールの純粋さ、求道的な姿勢には、本物を知る男・オノルドだからこそ、深く共鳴するものがあったのだろう。

規格外の冒険家マーク・アンドレ・ルクレールとはどんな人物なのか。そして名もなきアルピニストはなぜ伝説となったのか。知られざる天才クライマーの想像を絶するチャレンジが今、明らかとなる。

『アルピニスト』
7月8日(金) 公開