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アーティスト・青木野枝と山口藍の二人展『山と空』6月4日より開催 版画と立体、異なる作品展示を通じて作家たちの内なる自然を表現

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上段左:青木野枝 Mesocyclone-1 2021 鉄 (c)Noe Aoki Courtesy of ANOMALY 撮影:三嶋一路 上段右:青木野枝 玉曇1 2011 紙(アルシュ・アクアレル) 下段左:山口藍 花になく 2014 パネル、綿布、アクリル絵具 下段右:山口藍 とくるかみのひまごとに 2006 紙(サマーセット)

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青木野枝と山口藍の二人展『山と空』が、6月4日(土)から6月21日(火)まで銀座 蔦屋書店(東京都中央区GINZA SIX6F)の店内中央イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催される。

本展では、アーティスト・青木野枝と山口藍がこれまで約20年にわたり、版画工房 エディション・ワークスにて制作してきた版画作品をメインに、オリジナルの立体・平面作品を展示。

青木野枝は、大気や水蒸気などをモチーフに、鉄を素材としてつなぎ合わせる彫刻作品が知られている。青木の彫刻と版画は、いずれも見る者を作品の一部に取り込むような独自の世界観を構築しているのが特徴となっている。

山口藍は、江戸時代の文化や風俗を表現したシリーズ「とうげのお茶や」で、遊女として暮らす少女たちの姿を描いてきた作家。「作家の世界観を作る上で版画とオリジナル作品は互いに補い合うもの」と考え、キャンバスや磁器などのオリジナル作品と並行して、数多くの版画作品を制作してきた。

リトグラフ、銅版画、木版画、デジタルプリントと、様々な技法で制作された作品は、それぞれの技法の持ち味を存分に発揮し、版画の持つ魅力を観るものに伝えていく。

本展のタイトル『山と空』には、 版画工房 エディション・ワークス代表で、両作家のプリンター(刷り師)を一貫して務めてきた加山智章氏の思いが込められている。

<版画工房 エディション・ワークス 代表 加山智章 コメント>
なにげなく一つの景色として眺める『山と空』。しかしその二つは地球表面の起伏と、宇宙へつながる大空間という全く違う要素を一つの景色として見ていると言えます。そしてそれらは水や空気の存在によって密接につながり、循環を作り上げています。
違った要素をより強くつなぎ合わせるのは、そこで生まれた生き物の活動。
版画工房 エディション・ワークスにて長年版画制作をする青木野枝と山口藍は、全く違う特徴を持つといってもよい両作家ですが、ともに自然の中に身を置き、万象の循環や時の流れに多くのことを感じて表現していることでは共通しています。
この展覧会がふたりの表現をつなぎ、新たな景色が生まれることを望み『山と空』と題しました。
本展では版画作品と共にそれぞれの立体や平面作品を展示することで版画制作がどのように作家活動全体のなかで循環しているかも感じていただけると思います。

【プロフィール】
青木野枝(Noe Aoki)
1958年、東京都生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。
80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、工業用の鉄板をパーツに溶断し、溶接して組み上げるシンプルな作業を繰り返すことで完成する作品を制作。それらは素材本来の硬質感や重量感、さらには彫刻=塊という概念からも解放され、作品の置かれた空間を劇的に変化させる。展示空間や作品の置かれる場を注意深く観察し、広くそこに存在するもの、さらには見るものさえをも作品の一部として取り込み、インスタレーションとも一線を画した独自の世界を構築する。
近年は石鹸、石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。1997年より版画を継続して出版。シリーズは20にも及ぶ。また、子供との鉄のワークショップも各地で積極的に開催し、作品を置く場所や人との交流をライフワークの一つとしている。
主なコレクション先に東京国立近代美術館、国立国際美術館、豊田市美術館、愛知県美術館、文化庁がある。毎日芸術賞、中原悌二郎賞受賞、2021年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

山口藍(Ai Yamaguchi)
1977年、東京都生まれ。女子美術大学芸術学部工芸科織専攻で学ぶ。
98年にアメリカ・ロサンゼルスのグループ展でデビュー。
2003年に開催されたロサンゼルス個展にて、化粧品ブランドのシュウ ウエムラがスポンサーになったのをきっかけに、ブランド初のアーティストとのパッケージコラボレーションを2年間担当。国内にとどまらず、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどにも活躍の場を広げている。
活動初期より主に、パネルを毛布や綿布で包んだ独自の支持体「ふとんキャンバス」や、和紙、貝殻、陶板などを支持体に用い、江戸時代の文化や風俗を下敷きに創作した「とうげのお茶や」で遊女として暮らす少女たちを描いてきた。書や琳派の作品、着物の紋様など日本の文化を独自に解釈し、またそこに現代の感性を取り入れながら、繊細かつしなやかな描線によって、自身が理想とする美や、愛らしくも艶やかな少女像をつくり出している。

版画工房 エディション・ワークス
1984年に設立。銅版、木版、リトグラフ、シルクスクリーン、デジタルプリントなど、伝統技法からデジタル技術まで幅広い技術を用い、国内外多数のアーティストの版画を手掛ける日本有数の版画工房。代表は加山智章。

【販売について】
銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて、6月4日(土)より販売いたします。
※店頭は6月4日(土)11:00より販売開始
※オンラインストアは6月4日(土)12時より販売開始
※オンライン上での販売は、一部作品のみの取り扱いとなります。
OIL by 美術手帖:https://oil.bijutsutecho.com/gallery/730

【展示詳細】 青木野枝+山口藍 二人展『山と空』
期間:2022年6月4日(土)~6月21日(火)
各日11:00~20:00 ※会期最終日のみ、18:00閉場
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
入場:無料
主催:銀座 蔦屋書店
協力:版画工房 エディション・ワークス/ANOMALY/Mizuma Art Gallery
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp
特集ページ:https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/26926-1522030530.html

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