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ノーミーツ実験公演 世界同時演劇「Lost and Found」出演者オーディション実施中

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ノーミーツ実験公演 世界同時演劇「Lost and Found」ビジュアル

ノーミーツ実験公演 世界同時演劇「Lost and Found」が、8月28日にオンライン劇場 ZAと動画配信サイト・bilibiliで配信される。

ストーリーレーベル・ノーミーツが企画・製作を担う本作は、日本を中心に世界中から募った出演者が、各国現地からオンラインで参加するオンライン演劇。劇中では、日本・東京にある1軒のユースホステルを舞台に、“なくしてしまったものと、どうしたってなくならないもの”をテーマにした物語が展開する。

ホステルの従業員役と元滞在客役は出演者オーディションで決定される。募集受付は6月21日23:59まで。応募条件の詳細は公式サイトを確認しよう。脚本・演出を務める小御門優一郎のコメントは以下の通り。

小御門優一郎コメント

本作の脚本・演出を務める小御門優一郎です。

2020年、新型コロナウイルスの流行によって世界中で劇場や映画館が閉ざされ、新しい作品の創出が難しく思われた頃、ノーミーツは演者、スタッフが一度も会わずに作る「フルリモート演劇」というものを作り、ネット上の仮想空間にて、生配信で上演してきました。

「いま・ここ」の一致が演劇であるための条件であるなら、演者と観客がそれぞれ別の場所にいる中で上演される「フルリモート演劇」は、「演劇」そのものであるとは言えないでしょう。

我々も、最初は代替のつもりでした。

しかし、たとえ上演場所が仮想空間であり、通信技術によって擬似的に再現された「いま」であったとしても、上演中に感じた、瞬間を共有し繋がり合えた感覚はたしかなもので、劇場で感じていたそれに比肩するものでした。

オンラインの力を借りれば、「物理的距離」という隔たりを乗り越えることができる。

それならば海の向こう、我々とは別の国に住む人々と一緒に一つの作品を作ることができるのではないか。

その気づきから始まったのが今回の企画です。

国境を超えた作品を作り上げていく過程で、距離以外にも乗り越えるべき障壁はたくさんあることでしょう。

普段使っている言語が違うかもしれないし、生活圏のタイムゾーンが違うかもしれない、創作に対する文化、心構えの部分でギャップを感じることもあるかもしれない。

それらの隔たりと言えるものたちを、フィクションの都合でなかったことにするのではなく、一つ一つ向き合い、乗り越えながら、共に作品を作り上げていきたいです。

この文章を、どこの国で、何語によって綴られたテキストでお読みになっているかはわかりませんが、我々の想いに共感していただけたのなら、ご応募いただけると幸いです。

ノーミーツ実験公演 世界同時演劇「Lost and Found」配信

2022年8月28日(日)

脚本・演出:小御門優一郎