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映画「TELL ME ~hideと見た景色~」上映会で今井翼、hide実弟の松本裕士氏とのサプライズ対面に感涙

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対面する今井翼と松本裕士氏。

7月8日に全国で上映される映画「TELL ME ~hideと見た景色~」の完成披露上映会が、本日6月15日に東京・新宿バルト9で行われた。

「TELL ME ~hideと見た景色~」はhideの実弟・松本裕士氏による著書「兄弟 追憶のhide」をもとに、hideが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟たちの軌跡を描いた映画。hideの弟で主人公の裕士役を今井翼、hide役をJUON(FUZZY CONTROL)、hideの共同プロデューサー・I.N.A.役を塚本高史、レコード会社重役・鹿島役を津田健次郎が演じる。

完成披露上映会には、裕士役の今井、hide役のJUON、I.N.A.役の塚本、メガホンを取った塚本連平監督が登壇したほか、舞台挨拶の後半には原作者である松本氏がサプライズで登場した。舞台挨拶では登壇者の挨拶に続いて、hideの盟友でX JAPANのリーダー・YOSHIKI(Dr, Piano)からのコメントが司会より代読された。「hideの遺した音楽や芸術を、こうして世の中に語り継いでくれることに感謝します」というメッセージが来場者に届けられた。そのメッセージに今井は「僕はhideさんはもちろん、X時代からYOSHIKIさんのことが好きなので。hideさんと一番近くで多くの時間を過ごしたYOSHIKIさんからコメントをいただけて、感無量です」とコメントした。

今井、塚本、JUONが映画の撮影を振り返る中で、JUONは映画公開まで髪の色をhideと同じピンクにしていることに決めたという。そして「hideを演じるにあたって、自分も同じギターボーカルということで、非常に光栄なことでした。1秒1秒、愛しい時間が撮影中も流れていました。hideのことを毎日思いながら過ごしていくというのはすごく貴重なことですし、ミュージシャンとしてもこのうえない喜びでした」と撮影を振り返り、「撮影の初日だったので、hideが『お前たち、いいじゃん』なんて思ってくれてるような、晴れた気持ちでスタートを切れました」と撮影初日に富士山がきれいに見えたというエピソードを明かした。

そしてJUONがhideという大役を演じたことに今井は「僕以上にhideさん役を演じたJUONくんの勇気というのもすごくあったと思います」とコメント。今井は「1人ひとりがhideさんに対して感謝して、敬意を持って撮影を進めていく中、僕自身はhideさんの実弟でパーソナルマネージャーだった裕士さんを演じました。想像も付かない裕士さんの壮絶な苦悩を感じながら、繊細に役を演じる時間が多かったです。Spread Beaver役のメンバーはスタンバイ中などにわちゃわちゃ楽しくやっていましたが、僕はその近くで役に入り込んでいて。あとは監督が1シーンごとに丁寧に僕たちを導いてくれるからこそ、自然とそれぞれの役への思いを持って芝居ができたと思います」と撮影を振り返った。

また生粋のhideファンで、過去にはドキュメンタリー映画でナレーションを担当したこともある塚本は、監督やスタッフに対してhideファンならではの助言をしたという。「現場で監督にもガチャガチャ言わせてもらいました(笑)。僕はhideファンに嘘のないようにしたいという思いを自分なりのテーマに掲げて、この役に挑みました。細かい話ですが、I.N.A.と裕士が記者会見をするシーンが、ロケ現場の関係で入ってくる方向が最初は違っていました。でも『いや、逆だ!』と監督に伝えたら、すんなりと受け入れてくれて。僕も翼くんも多くを語らずに芝居で会話ができたのはよかったです」と述べた。

舞台挨拶の終盤にはサプライズで裕士氏が登場し、今井に花束を渡したあと、「皆さん大変な役をやっていただき、本当にありがとうございます。感謝しております」と感動した様子でコメント。花束を受け取った今井は「撮影中もお会いできる機会がなかったので、感無量です」と涙を流し、裕士氏との対面を喜んだ。今井は続けて「この役を演じるのは本当に難しくて、複雑で、当時の裕士さんが感じていた思いをどこまで理解できたかはわからないのですが、とにかく丁寧に演じたいという思いで描かせていただきました。今日は裕士さんからお言葉をいただけて、改めてこの作品と巡り会えてよかったなと思いました」と感動しきりの様子。裕士氏は「始まった瞬間から号泣させていただきました。そして忘れていた思い出がたくさんよみがえってきました」と映画の感想を話すとともに、出演者および監督に感謝の言葉を繰り返し述べていた。

最後に監督は「いろんな人の思いが詰まった映画になっていると思います。皆さんにとっても、大切な大事な映画になれたらいいなと思います。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」、今井は「この作品はhideさんが遺した大切なものを守り抜くことをテーマに描かれています。hideさんの人柄や思い、そして音楽でhideさんを近くに感じながら、皆さんそれぞれの思いで過ごしていただけたらと思っています。本当に今回、この役をいただけたこと、この作品と巡り会えたことに感謝しています」と話し、舞台挨拶を終えた。