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私たちは何を得て、何を失おうとしているのか?西川信廣演出の文学座「田園1968」開幕

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文学座「田園1968」より。(撮影:宮川舞子)

文学座「田園1968」が、本日6月17日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕した。

これは、劇団桟敷童子の東憲司が、1968年の日本を舞台に、社会の底辺で生きる人々を描いた群像劇。劇中では、ベトナム戦争の激化や、キング牧師、ロバート・ケネディの暗殺など、世界全体が揺れ動く中、都会と田園風景がせめぎ合う場所で暮らすある家族の物語が描かれる。

開幕に際し、演出を手がける西川信廣は「登場人物それぞれが、満たされぬ人間関係をかかえ、ドラマは意外な方向へ。それから40年以上たったいま、私たちは同じような問題を抱え、何を得て、何を失おうとしているのか? そんなことも問いかける作品です」とコメントした。

上演時間は休憩を含む約2時間25分。公演は6月25日まで。

西川信廣コメント

時は、1968年。日本が、世界が大きく揺れ動いていた時代です。フランスでは「パリ五月革命」が起こり、ベトナム戦争は激化。日本でも学生運動や、成田空港建設に反対する闘争の激化など世界が、日本が大きく揺れ動いていた時代です。そんな時代の中で「田園1968」は都市化するある地方都市に住む家族とそれを囲む人々の物語です。マンション建設に農地を売るのか、売らないのか? 登場人物それぞれが、満たされぬ人間関係をかかえ、ドラマは意外な方向へ。

それから40年以上たったいま、私たちは同じような問題を抱え、何を得て、何を失おうとしているのか? そんなことも問いかける作品です。

文学座「田園1968」

2022年6月17日(金)~25日(土)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

作:東憲司
演出:西川信廣
出演:新橋耐子、加納朋之、高橋克明、郡山冬果、越塚学、岡本温子、西村知泰、磯田美絵、武田知久