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大阪アジアン映画祭で“来るべき才能賞”「世界は僕らに気づかない」今冬に公開

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「世界は僕らに気づかない」

「僕らの未来」「フタリノセカイ」の飯塚花笑が監督を務めた「世界は僕らに気づかない」が今冬に劇場公開。韓国の富川ファンタスティック国際映画祭、アメリカのニューヨーク・アジアン映画祭に出品されることもわかった。

本作は群馬県太田市を舞台に、フィリピンと日本のダブルでゲイの高校生・純悟が、母や恋人との関係を通して心の底から渇望していた愛に出会うまでの物語。母親が再婚相手として連れてきた見知らぬ男と一緒に暮らすことを嫌がった純悟は、養育費だけでつながっていた実の父親を探し始める。堀家一希が純悟役で長編映画初主演。GOWが母親の渡辺レイナを演じ、純悟の恋人・優助に篠原雅史が扮している。

企画は芸能事務所レプロエンタテインメントによる映画製作プロジェクト・感動シネマアワードでグランプリに輝いたことで実現。トランスジェンダーである飯塚が自身の経験をもとに、8年の構想期間を経て脚本を執筆し、自ら監督を務めた。3月に第17回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で初上映。飯塚は来るべき才能賞を受賞した。

富川ファンタスティック国際映画祭では、観客の心を温めるコメディやドラマ作品を紹介するメリーゴーランドセクションに出品。ニューヨーク・アジアン映画祭では、製作者の情熱、想像力、意欲をたたえ、国際的に知られるべきフィルムメイカーにスポットを当てるアンケイジドアワード長編コンペティションで上映される。英題は「Angry Son」。

(c)「世界は僕らに気づかない」製作委員会