Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 「ブラック・フォン」殺人鬼のモデルとは、イーサン・ホーク「並大抵ではなかった」

「ブラック・フォン」殺人鬼のモデルとは、イーサン・ホーク「並大抵ではなかった」

映画

ニュース

ナタリー

「ブラック・フォン」

「ブラック・フォン」より、連続誘拐犯グラバーを演じたイーサン・ホークのコメントが到着した。

「アス」「透明人間」などで知られるブラムハウス・プロダクションズが製作した本作。スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの短編「黒電話」をもとに、地下室の内側と外側で兄妹に襲いかかる恐怖を描くサイコスリラーだ。ホーク扮するグラバーは、1972年から1978年にかけて33人の青年や少年を殺害し、キラー・クラウン(殺人ピエロ)の異名を持つ実在のジョン・ウェイン・ゲイシーからインスピレーションを得ている。

ホークは自身が育った1970年代を「当時は子どもの誘拐事件が数多く発生していた。連続殺人鬼への恐怖も相当高まっていた。道徳のかけらもない、イカれたやつがいるんだという思いに、みんな取り付かれていた」と振り返る。幼少期の記憶に焼き付けられた連続殺人鬼をモデルにしたキャラクターを演じることになり、「あれほどすさまじい悪意を演じるのは、並大抵ではなかった。正当化するなんて、到底無理なことだからね。彼は自分を心底憎んでいるに違いない。あれほどの自己嫌悪を抱えていれば、他人を傷付けるのも平気になるだろう」と心境を明かす。

マスクを着けた状態での共演者とのコミュニケーションには苦労したようで、ホークは「私たちは生まれつき、相手の表情を読むことで、その人の気分を察知する。それができなくなると、ボディランゲージや相手が発するエネルギーのようなものを、自然と読み始めるんだ。これはグラバーというキャラクターを理解するうえで、面白い挑戦だった」と述べた。

原作者のヒルは「この種の犯罪者については、ゲイシーの残像を用いて人物像を思い描く。1990年代後半にボストン郊外にいた、子どもを標的にした殺人犯に関する新聞記事を読んでから、ずっとそのことが頭から離れないんだ。実に強烈だった」と語り、「私たちをフィクションの創作へと駆り立てる動機の1つに、実生活では得られない正義を手に入れる、ということがある。現実の生活では、こうした恐ろしい事件が起きても解決する方法がない。そういう場合は、物語の力を使って、できる方法でけりを付ける」とインスピレーションの源に触れている。

「ドクター・ストレンジ」のスコット・デリクソンが監督を務めた「ブラック・フォン」は7月1日より全国でロードショー。

(c)2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.