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男子バスケ日本代表、2チーム制の強化がスタート! ホーバスHC「全部勝ちにいきたい」

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トム・ホーバスHC

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6月21日、『FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選』Window 3 予備登録メンバーが発表された。バスケットボール男子日本代表は今夏2チーム体制で強化を進める。ひとつが7月1日(金)~3日(日)『W杯 アジア予選』Window 3と7月12日(火)~24日(日)『FIBA アジアカップ 2022』を戦うチームと、もうひとつが8月13日(土)・14日(日)『国際強化試合2022(仮称)』と8月22日(月)~30日(火)『W杯 アジア予選』Window 4を戦うチームである。同日には直前合宿参加メンバーによるオンライン取材が行われた。トム・ホーバスHCは改めて2チーム体制での強化方針を語った。

「今40人のラージグループでやっている。全部の試合で勝ちたいから40人の中でA・Bチームと順番をつけるではなく、どういう組み合わせにすればいいバランスで勝ちにいけるか考えた。全員が全員ではないが、Bリーグでセミファイナルまで残った宇都宮と琉球、川崎、島根の選手はWindow 4の方がいいとか考えた。ケガ人もあり、スケジュールの問題もあり、本当に選ぶのは難しかった」

さらにPGを例に出して、チーム編成について説明した。
「PGは4人(藤井祐眞、齋藤拓実、テーブス海、河村勇輝)呼んだが、河村、テーブス海は若いので、経験があるPGを呼びたかった。齋藤と河村は身長が小さいので、フィジカルがあるPGがいればいいかなと考えた。安藤誓也はセミファイナルまで戦い、いろいろあったのでWindow 4に呼んだ方がいいかなと思った。選ぶのはとても難しかった、でもいいチームができた」

指揮官は6月15日から始まったWindow 3直前合宿の手応えを口にした。
「この合宿は思ったよりいい感じになった。Bリーグが終わって休んでいたので、コンディション的にどうかなと思ったが、みんなよく準備して来てくれた。(6月6日~12日に実施した)ディベロップメントキャンプに参加していた若手もスムーズに入って来ている」

今回の強化ポイントをこのように挙げた
「このWindowで改善できるかわからないが40%くらい3P(の成功率は)が必要だと思う。女子のように40%近い数字を残すようになれば、相手に関係なく勝てるチャンスが出てくる。これまでの4試合は29%と全然足りない。シューターを探している。
オフェンスとディフェンスのアジャストメントもやっている。前回のオーストラリア戦の課題をトレーニングしている。オフェンスではペイントシュート、ディフェンスではハーフコートゲームになるとよくないので、スティールを狙えるよう改善している。今回のメンバーはWindow 2よりもアグレッシブなディフェンスができる選手が揃っているので、そういうディフェンスができるかなと思っている」

ホーバスHCは『東京五輪』銅メダルメンバーのマシュー・デラベドバが入ったオーストラリア代表を警戒する。
「Window 2よりWindow 3の方が強い。経験があるメンバーとなったので難しい。だが、前回の試合よりももっと上手にできると思う。今スカウティングしているところだが、ディフェンスで相手のリズムを崩したい。もっとスティールをしたい」

アグレッシブなディフェンスを期待する選手について、具体名を挙げてコメントした。
「張本(天傑)はフルコートのトラップを仕掛けるタイミングがよく、オンボールのフィジカルなディフェンスもできる。ディプロップメントキャンプから参加している吉井(裕鷹)もフィジカルが強くて面白い選手。テーブス海も身長があって、力のあるPG。合宿でもいい仕事をやってくれている」

また『W杯 アジア予選』Window 3予備登録メンバーに名前が入っている渡邉雄太についても言及した。
「今このチームに彼はいない。この合宿前に一度会ったが、彼はすごく強い気持ちを持っていて、スケジュールが合えば一緒にやりたい。それを楽しみにしている。Window 3には来ないが、それは予定通り。『アジアカップ』に来る可能性はある」

同日には選手たちもオンラインで記者たちの質問に答えた。主な選手たちの意気込みは次の通り。

古川孝敏「今回も呼んでいただき感謝している。またチャンスもらえたので持てるものすべてを出していきたい。みんなとコミュニケーションを取って、このチームでどう戦うべきかこの数日で作っているところ。それぞれの良さをこのバスケの中で出せれば、間違いなく自信を持って戦っていけると思うが、まずみんながしっかり頭で理解しないとこのバスケは難しい。それぞれの役割、ロールを考えて、お互いにコミュニケーションを取りながらやっていきたい」

藤井祐眞「トムさんも選考で『いろんな選手を試したい』と言っていたので、Window 1で入った時はできる限り試合の中でアピールできればとプレーした。Window 2に選ばれなかったが、その時に『こういう選手を見たい、こういうメンバーでやりたい』というのがあると思うので、しっかり理解し特に悔しさはなかった。選ばれたらしっかり自分のパフォーマンスをして日本の役に立ちたいという思いはあるが、『絶対に何が何でも俺が入って絶対に活躍するんだ』という思いはない。
代表でも川崎でやっているくらいガンガンやってほしいと思われていると思うが、初めてやるメンバーもいて、探り探りでまだ自分を出せていない。ハングリーにやりたいが、まだチームとしての共通理解が薄いと思うので、チームで何がしたいか、しっかりコミュニケーションを取って、固まったらどんどん自分を出していきたい」

佐藤卓磨「前回の経験を踏まえて、さらにトムさんのバスケを理解しようと、充実の日々を過ごしている。新たなメンバーとどんどん連係を増やしていければと思っている。
ポゼッションを取るためにディフェンスを強くしよう、リバウンドを取る、思い切りシュートを打とうと、その3つを自分の役割としてやっていきたい。どんどんBリーグや日本代表が盛り上がるようプレーしていきたい」

須田侑太郎「今季は3Pの成功率を大きく下げてしまった。これまでキャッチ&シュートが多かったが、今季は動きながらのシュートやチェックされたシチュエーションでのシュートが増えてしまった。どんな状態で打っても40%に乗せられるように準備をしていきたい。
日本代表を背負って戦えるチャンスをもらえたので、自分にでき得る最大限をやっていければと思っている。結果を考えずにまず自分のできるところに集中している」

齋藤拓実「(中国戦では)トムさんが『レイアップをしたい』と言うのは、3Pの比率が多すぎた反省点から。ペイントアタックがそもそもできなかった。僕はフローターも得意なので、相手の嫌がるペイントアタックができれば、トムさんの言う3Pも増えてくるのかなと思う。トムさんはポゼッションを増やしたいと思うので、オフェンスリバウンドも大事だが、アグレッシブディフェンスでスティールを狙うとか、自分たちのディフェンスで焦らせてシュートを打たせて、トランジションにつなげるのが大事だと思う」

テーブス海「シュート力を求められていると思うので、どんどんリングにアタックしたい。サイズで負けない、アグレッシブなディフェンスをするのは自分の持ち味だし、3Pも求められると思うので、どんどん積極的に打っていきたい。
(Bリーグファイナルまで戦い)疲れているが、体力はめちゃめちゃあるので、『CS』に出ていない選手はオフが1か月あり体がなまっているかもしれないが、自分は疲れはあるが、若いので大丈夫」

西田優大「合宿自体やることは変わっていない。メインでやることをチームとして共通理解してやっていければと思っている。
(前回のオーストラリア戦は)チャイニーズ・タイペイ戦ではペイントアタックもうまくいっていたが、サイズも違うので同じようにできるわけがないので、そこでうまく対応できればチームとして結果も違っていたと思う。
ジャンプストップだったり、より良い選択ができるよう今は意識している」

富永啓生「毎日毎日高いレベルで練習できて、毎日毎日成長できている実感はある。こうやって日本代表に選ばれてうれしいし、レベルアップできればうれしい。
(3Pは)個人的には半分くらい、50%決めていくのが目標。自分の強みの3Pはアピールしていきたいし、それ以外のディフェンスやほかの部分でも平均的にやって貢献していきたい。
(オーストラリア戦について)やってみないとわかないが、普段からアメリカでやっているので、高さに対する慣れはあるので、自信はある。高い選手につかれたらスピードで抜くのもあるし、一歩下がって3Pを狙うのもある。3人制でフィジカルを鍛えられたので、5人制でも引き続きやっていきたい。オーストラリアは能力も高さもあり、バスケもうまいチーム。強豪と戦えるのは楽しみだし、やってやるという気持ちももちろんある」

河村勇輝「Bリーグの中でリスペクトしているPGと一緒に練習やマッチアップしていると、自分に何が足りなくて何が勝っているか経験できている。
自分の特徴のドライブはトムさんのバスケにフィットすると思うので、ぶらさずにやっていきたいし、そこでの判断を大事にしている。フィニッシュやキックアウトはまだまだだと思うので、しっかりレベルアップしていきたい。
『パリ五輪』に選ばれるために積み重ねが大事だと思うし、代表での慣れも大事だと思うので、Window 3のメンバーに選ばれるようにしたい。ステップは踏んでいると思うが、まだここがスタートライン」

【バスケットボール男子日本代表『FIBAバスケットボールワールドカップ2023』アジア地区予選Window 3 予備登録メンバー】
古川孝敏(SF/秋田ノーザンハピネッツ)
谷口大智(PF/茨城ロボッツ)
ルーク・エヴァンス(C/ファイティングイーグルス名古屋)
永吉佑也(PF/京都ハンナリーズ)
藤井祐眞(PG/川崎ブレイブサンダース)
須田侑太郎(SG/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
張本天傑(PF/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
野本建吾(PF/群馬クレインサンダーズ)
富樫勇樹(PG/千葉ジェッツ)
渡邉雄太(SF/トロントラプターズ)
佐藤卓磨(SF/千葉ジェッツ)
齋藤拓実(PG/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
馬場雄大(SG/-)
コー・フリッピン(SG/琉球ゴールデンキングス)
小島エリエット海(PF/大阪エヴェッサ)
ラシード・ファラーズ(C/千葉ジェッツ)
吉井裕鷹(SF/アルバルク東京)
川真田紘也(C/滋賀レイクスターズ)
小酒部泰暉(SG/アルバルク東京)
テーブス海(PG/宇都宮ブレックス)
西田優大(SG/シーホース三河)
井上宗一郎(PF/サンロッカーズ渋谷)
富永啓生(SG/ネブラスカ大学)
河村勇輝(PG/横浜ビー・コルセアーズ)
※所属は6月30日現在のもの。
※富樫、渡邉、馬場はWindow 3直前合宿は不参加。

『FIBA バスケットボールワールドカップ 2023』アジア地区予選Window 3・オーストラリア戦は7月1日(金)、チャイニーズ・タイペイ戦は3日(日)・オーストラリア・ジョン・ケイン・アリーナにてティップオフ。 オーストラリア戦の模様はBS朝日、DAZN、チャイニーズ・タイペイ戦は日本テレビ、DAZNにて生中継。

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