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平成中村座が4年ぶりに浅草に! 宮藤官九郎による新作歌舞伎『唐茄子屋』を上演

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東京・浅草寺伝法院で『平成中村座公演』製作発表会見に出席した中村勘九郎と中村七之助

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平成中村座が4年ぶりに浅草に帰還を果たすことになり、中村勘九郎と中村七之助が6月22日、東京・浅草寺伝法院で製作発表会見を実施した。日程は2022年10月・11月。「猿若町発祥180年記念『平成中村座公演』」と銘打ち、宮藤官九郎新作『唐茄子屋~不思議国之若旦那』(とうなすや~ふしぎのくにのわかだんな)他を、浅草寺境内に建設される会場で上演する。

「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という十八世中村勘三郎の思いを具現化し、2000年に誕生した平成中村座。天保13(1842)年、浅草聖天町が猿若町と名付けられ、中村座をはじめとした猿若三座が相次いで開場し、発祥180年を迎える今年、4年ぶりに浅草の地に帰ってくる。平成中村座で新作歌舞伎が上演されるのは、これが初めてとなる。

「コロナ禍で何を希望に、何を夢に思っていたかといえば、早く中村座をやりたいということだった。とにかくうれしいです」と声を弾ませる勘九郎は、「宮藤さんが歌舞伎で新作を書いてくれるのは、『大江戸りびんぐでっど』以来。演出も宮藤さんがやってくださるので、楽しみながら中村座を使っていただければ。きっと新しい魅力を見つけてくれるはず」と宮藤との再タッグに期待感。「古典になりそうな予感があるので、大事に大事に稽古を重ねて、一生懸命に作っていきたい」と意気込んだ。

同席した七之助も「最近の宮藤さんの脚本には、神がかり的な面白さがあり、すごく楽しみ」と期待を寄せ、「(コロナ禍で)中止になってしまった場所もたくさんありますが、まずは浅草の地で再始動というのは、良かったんじゃないかと思います。浅草公会堂での若手公演もずっと中止になっていますし、彼らの悔しい思いを晴らすため、何よりお世話になっている浅草が、もっともっと活気を取り戻せれば」と思いを明かした。

平成中村座の生みの親である勘三郎が亡くなって、今年で10年の節目。「父の夢が詰まった、僕らも大好きな小屋。古典から新作まで何でも挑戦できる、日常を忘れさせる夢の空間ですし、作ってくれた父に感謝しながら勤めなければいけない。父も大好きな官九郎さんが書いてくれるので、喜んでいると思いますし、笑ってくれるような作品を作りたい」(勘九郎)、「父はいろんな背中で、一生懸命な姿を見せてくれたし、我々もガムシャラについていった。お客様に待ち望んでいただけることにもつながっていると思う」(七之助)と決意を新たにしていた。

取材・文・写真=内田涼

■宮藤官九郎 コメント
2月のコクーン『天日坊』が好評だったので嬉しい反面モヤモヤしました。
「けど、あれは脚色ものだし」
「けど、オリジナルは賛否分かれちゃうし」
「けど、念願の平成中村座だし好きなことやりたいし」
「けど、好きなことやると賛否分かれちゃうし」

ぐるぐる考えた末、大好きな古典落語をベースに新作を書くことにしました。
『唐茄子屋政談』は吾妻橋から浅草寺あたりの狭いエリアを、若旦那が右往左往する人情噺。吉原の傾城との恋もある。勘九郎さん七之助さんにピッタりです。そこに『不思議の国のアリス』の要素をちりばめ、誰が観ても楽しめる人情喜劇になるはず。ならないとマズい。賛否じゃなくて、好かれたいんです!

<公演情報>
猿若町発祥180年記念『平成中村座公演』

【演目】
●平成中村座十月大歌舞伎
宮藤官九郎新作『唐茄子屋~不思議国之若旦那』(とうなすや~ふしぎのくにのわかだんな)
※その他十月の演目は鋭意選定中

●平成中村座十一月大歌舞伎
宮藤官九郎新作『唐茄子屋~不思議国之若旦那』(とうなすや~ふしぎのくにのわかだんな)
※その他十一月の演目は鋭意選定中

日程:2022年10月・11月
出演:中村勘九郎、中村七之助 他
会場:東京・浅草寺境内
主催:松竹株式会社 / フジテレビジョン 製作:松竹株式会社

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