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対ウルグアイ第2Rへ司令塔は山沢! 初キャップは4人!! ジョセフHC「どんなパフォーマンスをするか楽しみ」

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山沢拓也 (C)JRFU

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違いを見せられるか。先週に続き、日本代表が『リポビタンDチャレンジカップ2022』ウルグアイ戦に臨む。6月18日の試合登録メンバーは大分合宿で準備してきたナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)から選出された。それでも日本代表はウルグアイのフィジカルに苦しみながらも、スクラムやラインアウトから活路を見出し、34-15で勝利した。宮崎合宿でハードトレーニングを積み、満を持して登場する日本代表はNDSとの差を見せられるか。6月23日発表された試合登録メンバーは次の通り。

【日本代表】
1稲垣啓太(埼玉WK)、2坂手淳史(埼玉WK)、3木津悠輔(トヨタV)、4ジャック・コーネルセン(埼玉WK)、5ワーナー・ディアンズ(BL東京)、6リーチ マイケル(BL東京)、7ベン・ガンター(埼玉WK)、8ファウルア・マキシ(S東京ベイ)、9齋藤直人(東京SG)、10山沢拓也(埼玉WK)、11シオサイア・フィフィタ(花園L)、12梶村祐介(横浜E)、13ディラン・ライリー(埼玉WK)、14ゲラード・ファンデンヒーファー(S東京ベイ)※、15野口竜司(埼玉WK)、16堀江翔太(埼玉WK)、17森川由起乙(東京SG)※、18ヴァル アサエリ愛(埼玉WK)、19サナイラ・ワクァ(花園L)※、20古川聖人(トヨタV)、21中嶋大希(神戸S)、22李承信(神戸S)※、23中野将伍(東京SG)
※=ノンキャップメンバー

ジェイミー・ジョセフHCはウルグアイ戦へ向けて、意気込みを語った。
「ここから3試合テストマッチがある。この1試合を考えながら、数週間しっかり準備してきた。経験の浅い選手、経験がある選手と両方いるが、しっかりパフォーマンスを見ていきたい。テストマッチなので、ミスも出るだろう。ウルグアイは先週負けたので借りを返そうとファイトしてくるだろう。気温も暑くなり、タフな試合になるはずだ。今まで準備してきたプレー、トレーニングしてきたコンビネーションを発揮してくれればと思っている」

指揮官は新顔を加えながら、チームの成熟度を高めていくつもりだ。
「今回のメンバーでは初キャップが4人、アジアでのテストマッチしか出ていない選手が半分くらいいる。そんな中、経験がある選手がしっかりリードしていくことで新しい選手もいいプレーをし、『ラグビーワールドカップ』へ向かっていきたいと思っている」

SO山沢に期待することを問われると、このように答えた。
「山沢は国内でビッグゲームをたくさんしてきた。(『NTT ジャパンラグビー リーグワン プレーオフトーナメント』)セミファイナル、ファイナルで試合を通じてステップアップしてきた。しっかりチームをリードできる10番だと証明した。ここからまたテストマッチに向けて、さらにステップアップする必要がある。
山沢はほかの選手と同様に練習で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれている。トレーニングを一日も無駄にしていない。ただここからテストマッチのプレッシャーがかかってくる。ファンやメディアからの重圧の中、しっかり準備し、どんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみにしている」

ジョセフHCは中尾隼太(BL東京)を含めたSO3人についても言及した。
「3人は時間をかけて慣れてきた。初選出のふたり(李、中尾)は最初は躊躇していたかもしれないが、今は徐々に慣れてきて、自信をつけてきたと思う。李はタフで若さがある。ふたりのSO(山沢、中尾)は『リーグワン』でもたくさんの経験をしている。これから日本のラグビー界にとっても貴重な10番だと思っている」

具智元(神戸S)が不在の右PRについて質問が飛ぶと、こう返答した。
「具はケガで秋の代表シーズンから参加することになると思う。彼はすごくいい選手、チームの一員だと思っている。今回はほかの選手を見ている。アサエリはPRとして素晴らしい成長をしている。マレーフィールドでもいい活躍も見せてくれた。淺岡(俊亮(トヨタV))は先週のウルグアイ戦で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。木津は『RWC2019』後にケガもあったが、しっかり復帰してきた。たくさんいいPRがいて、楽しみだ」

さらにWTBファンデンヒーファー、CTB梶村、FB野口についてもコメントを求められた。
「ゲラードは経験がある選手。これまで小さなケガがありなかなかテストマッチに出られなかったが、今いいコンディションを保っている。WTBとしてスキルがあり、クボタではFBでプレーしていた。フィジカルがあり、ハイパントも蹴られるので、期待している。
梶村は経験をたくさん積んできた。中村(亮土(東京SG))のケガがあり、カジにチャンスがきた。キヤノンでバイスキャプテンを務め、フィジカルな部分を鍛え、ボールもしっかり供給している。キッキングゲームについても取り組んでいる。彼がどういうプレーを見せるか、楽しみにしている。
野口は就任一年目にも選出している。ポテンシャルのある選手。彼がテストマッチでどのようなプレーをするのか、見ていくことが大事。山中(亮平(神戸S))がどういう選手かは理解しているので、今回は野口に機会を与えた」

6月8日・15日・宮崎合宿でのメディア対応で選手たちは以下のようにコメントした。
李「すごいチャレンジ、自分が試されているというのが伝わっている。初キャップを取れるチャンスがすぐそこにある。いただいたチャンスをモノにできるようにしたい。
ボールを持ってランするところは自信を持っているので、違いを出していきたい。チームのスタイルを理解し、もっともっと強みを出していかないといけない。
(SO3人の中で)経験値では自分が一番低いし、技術、スキルも自分が一番低いが、ひとつひとつ学んで、初キャップを掴んでいきたい」

フィフィタ「(花園LでプレーするCTBではなくWTBについて)WTBは慣れている。フットワークとハンドオフは成長しているので、生かしていきたい。
ウルグアイもいいチーム、今練習しているアタックやフットワークを出せたらいいなと思っている」

森川「次は初キャップを取れるようがんばりたい。自分たちの強み出すために、まず自分たちのスクラムの強みを磨いている。
(今季リーグワンで)チームを勢い付けるボールキャリーができなかった。その分ディフェンスでスターターでもフィニッシャーでもそれぞれの役割を果たすことができた。スクラムはだいぶん安定してきたが、それとともにペナルティも増えてしまった。テストマッチではひとつのターンオーバーがピンチにつながるので、精度を高めていきたい」

梶村「ジェイミーと話して、『チャンスは必ずある、チャンスを掴むかどうかはカジ次第』と言われたので、しっかり信頼を勝ち取りたい。アグレッシブに前へ出るのはもちろん、ディフェンスに注力してやってきたので、これまでとの違いを見せたい。
今年移籍し、フォーカスをしっかり自分に向けて、いい時も悪い時も自分の責任と思うようになった。自分はまだ信頼を勝ち取れていないと思うので、一日一日のトレーニングで信頼を勝ち取っていきたい」

齋藤「ブラウニー(トニー・ブラウンAC)から9番もひとつのオプション、相手の脅威になるように去年の遠征から言われていて、この半年間課題として取り組んできた。敵陣のゴール前ではそこが求められる。まずはチームをドライブできるよう自分が戦術をしっかり理解してやらないといけない。
タックラーがリロードできるかできないかにかかわらず、ラック周りをしっかりオーガナイズすることに変わりはない。アタックの局面でパスをするだけのSHではなく、スペースがあれば走るし、スペースがなければ味方のためにスペースを作ることを意識してやっている。モーメンタムがあるかないかで9・10番がしっかり判断してアタックかキックか、選択していきたい」

ワクァ「今回チャンスをもらいうれしく思う。毎日ハードワークし、ラグビーをすごく楽しんでいる。この旅路を楽しめている。
NEC時代は規律が課題だったが、近鉄に来て規律とプレパテーションがよくなった。準備の部分もよくなったと感じている」

『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ウルグアイ代表の第2ラウンドは6月25日(土)・ミクニワールドスタジアム北九州にてキックオフ。翌週からはフランスを相手に7月2日(土)・豊田スタジアム、9日(土)・国立競技場にて『リポビタンDチャレンジカップ2022』を開催。各試合ともチケット発売中。6月25日(土)と7月9日(土)は日本テレビ系、7月2日(土)はNHK総合にて生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2208341

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