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プレイボーイと盲目の女性の恋を描く イタリア映画『エマの瞳』来年3月公開決定

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リアルサウンド

 今年4月に開催されたイタリア映画祭2018にて上映された映画『Emma 彼女の見た風景』が、『エマの瞳』の邦題で2019年3月より公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルが公開された。

 本作は、世界三大映画祭の一つであるヴェネチア国際映画祭で世界初上映された、イタリアの名匠シルヴィオ・ソルディーニ監督によるラブストーリー。イタリア・ローマを舞台に、盲目で視覚が“みえない”が自立して生きるエマと、内面を“みつめる”ことに臆病な広告マンでプレイボーイのテオが出逢い、傷つけ合いながらも変化していく、大人の恋の行方を描く。

 広告代理店に勤める典型的なプレイボーイのテオは、恋人、愛人、家族とは適度な距離を置いて向き合わないままに、仕事漬けの毎日を送っている。暗闇の中を白杖で進むダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)のワークショップに参加した彼は、アテンドスタッフとして働いていた盲目の女性・エマの声に魅せられる。思春期に視力を失った彼女は、フランス人の夫と離婚したのち、オステオパシー(理学療法士)の施術者として自立して生きている女性だった。テオは急速に彼女に惹かれていき、2人は関係を深めていくが、テオは恋人グレタと向き合えないままだった。そして、テオとエマがスーパーマーケットで一緒のところに、グレタが鉢合わせしてしまう。

 ヴェネチア国際映画祭で2度の主演女優賞に輝いたヴァレリア・ゴリノがエマ役を務め、名優ジャンフランコ・ジャンニーニの息子、アドリアーノ・ジャンニーニがテオを演じる。主人公・エマはソルディーニ監督が前作のチェロ弾きの学生や企業家、彫刻家などさまざまな分野で生きる、目の見えない人々の姿を追ったドキュメンタリー『多様な目』で出会った、盲目でありながらも毅然と生きる人びとに触発されて作り上げたキャラクターとなっている。

 公開されたポスタービジュアルでは、エマ役のゴリノとテオ役のジャンニーニが互いに見つめ合う姿が写し出されており、「私たちには見えているのだろうか? 本当のことが」という意味深なコピーが綴られている。