『PLAN 75』倍賞千恵子が「林檎の樹の下で」を歌うカラオケシーンが公開 監督はあえて下手に歌うようにリクエスト
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『PLAN 75』 ©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee
現在公開中の映画『PLAN 75』より、主演の倍賞千恵子の誕生日、6月29日を記念して、倍賞が「林檎の樹の下で」を歌う本編映像が公開となった。
第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門正式出品され、カメラドール特別表彰を授与された本作は、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。
脚本・監督は、本作が長編初監督作品ながら、2022年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品、カメラドール特別表彰授与を成し遂げた早川千絵が務め、主人公・角谷ミチを倍賞が演じるほか、磯村勇斗、河合優実、たかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが脇を固めた。
公開後、全国各地で満席の回が続出する大ヒットとなり、海外での公開・映画祭への出品も決定。今後、フランスやイタリア、中国、タイなど10カ国で公開され、7月1日から開催されるチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭への出品が決まっている。
この度、主演の倍賞千恵子の誕生日、6月29日を記念して、劇中、倍賞が演じるミチが、職場の同僚である友人たちとカラオケに興じる本編映像が公開された。ミチの十八番は「林檎の樹の下で」。劇中ではこの歌が印象的に使われている。もとはアメリカの楽曲で、日本では1937年にディック・ミネが日本語訳で歌ったことで一躍有名に。その後、度々カバーされ、周防正行監督の映画『シコふんじゃった。』(1992)のエンディングやドラマ、CMでも使用されてきた。早川監督はこの曲を選んだ理由を「もともと好きな曲、“また明日も会いましょう”という歌詞が生きることを物語っていて、映画ともリンクしていると思った」と語っている。
倍賞自身はこの場面の撮影を振り返り、「早川監督からは、あえて下手に歌ってください、とリクエストを受けた。それが難しかった」と語っている。倍賞の美しい歌声、そしてミチの隣で軽快なリズムをとる大方演じる稲子の姿も見どころとなっている。
なお、6月25日(土)には倍賞のバースデーコンサートが開催予定。そこでは「林檎の樹の下で」も初披露される。
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