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河原雅彦、異色の美術セッ トに「ちょっと引きました」 古川雄輝主演で21年ぶり復活『室温~夜の音楽~』

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『室温~夜の音楽~』開幕前取材会より 左から)河原雅彦(演出)、平野綾、古川 雄輝、浜野謙太

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ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が2001年に作・演出を手がけた戯曲『室温~夜の音楽~』。新演出版で21年ぶりに復活を果たす同作が6月25日、東京・世田谷パブリックシアターで開幕するにあたり、演出の河原雅彦、主演する古川雄輝、共演者の平野綾、音楽と演奏でも参加する浜野謙太が取材に応じ、意気込みを語った。

12年前に起こった凄惨な殺人事件をきっかけに、ひとつの場所に集まってきた人々の奇妙な関係を描き、第五回鶴屋南北戯曲賞を受賞した本作。河原は21年前の初演を観劇していたといい「それ以来、ずっと頭の片隅に残っていた」と強い思い入れ。“湿度”と“見えない部分”をコンセプトにした異色の美術セットについては、「もちろん、すべての打ち合わせに立ち会ってはいるんですが、実際に劇場で見てみると『うわ~』って、ちょっと引きましたね(笑)。すごく個性的なオリジナリティあふれる舞台になるんじゃないかと思っています」と期待を寄せた。

殺人事件に関わる人物・間宮を演じる古川にとっては、2019年の『神の子どもたちはみな踊る』以来約3年ぶりの舞台主演。「久しぶりに見る舞台と客席に、ワクワク感と緊張感を覚えます」と心境を語り、「ホラーコメディというジャンルなので、怖さと思わずクスっと笑ってしまう面白さを劇場で楽しんでいただければ」とアピール。「接する相手によって、性格やテイストが変わる役柄なので、セリフはもちろん、周りにいる皆さんへのリアクションや細かな動作を気にしながら演じたい」と語った。

平野は久々のストレートプレイ出演で「お稽古中から新鮮な気持ちで取り組むことができた」と手応え。発声にも注意を払っているといい「ミュージカルとは、使う(喉の)ポジションも変わりますし、今回は特に感情のふり幅が大きい役柄。舞台が終わる頃には、声もガラガラですが、やれることを全力でやろうと思っている」と抱負を明かした。

浜野は俳優としての出演に加えて、自身が所属する「在日ファンク」として劇中音楽を手がけ、全公演でバンドとともに生パフォーマンスも披露する活躍ぶり。それだけに「こっちにも出て、あっちにも出て(笑)。『また、あいつ出てるよ』って、うざくならないよう塩梅を考えたい。登場シーンからして、うざいので」と苦笑い。在日ファンクの起用は、河原のたっての希望だったそうで「引き受けてもらえなければ、今回の『室温』はできなかった」(河原)。

在日ファンクのパフォーマンスについて、古川は「好きな曲が流れると、思わずノリたくなるが、そういうシーンに限って、じっとしていないといけなくて(笑)。たまに、チラ見しています」。平野も「とにかく贅沢ですよね。新しいジャンルが生まれる瞬間に立ち会えて、とてもうれしい」と声を弾ませていた。

取材・文・写真=内田涼

<公演情報>
舞台『室温~夜の音楽~』

『室温~夜の音楽~』メインビジュアル

作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:河原雅彦
音楽・演奏:在日ファンク
出演:古川雄輝 / 平野綾 / 坪倉由幸 / 浜野謙太 / 長井短 / 堀部圭亮・伊藤ヨタロウ / ジェントル久保田

【東京公演】
2022年6月25日(土) ~2022年7月10日(日) 全19回公演
会場:世田谷パブリックシアター

【兵庫公演】
2022年7月22日(金) ~2022年7月24日(日) 全4回公演
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

公式HP:
https://www.ktv.jp/shitsuon/

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